CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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ストーンズ、レア物に喝を入れる。

2018年09月30日 | ROLLING STONES関連
そう言えばストーンズ最近聴いていないなあ〜。

いくらストーンズの様な有名なバンドでも、あまり聴く機会がないといつの間にか頭の中ではレアな存在となってしまう。

それじゃいけないとおもむろにCDの棚から取り出したCDはストーンズの中でもレアな2枚だった。

1枚目は、1975年6月6日にでたアルバム、Metamorphosis。



なんと!デモ音源のコンピ盤にSACDと超豪華

これはかって所属していたレーベル、彼らの専属マネージャーのアラン・クレイン率いるABKCO社から突如出された、1964年から1970年にかけて録音されたデモ音源からなるコンピ盤である。

ストーンズは自身のレーベルを設立して5年ほどたったある日、急遽発売された。この日は、彼ら自身のレーベル設立後出された数枚のアルバムから選曲したベストアルバム、Made In Shadeが発売された日と同じ日付である。

便乗商売によって売り上げを伸ばし既に契約の切れたストーンズからの古いデモ音源を出し少しでも利益を得ようと言うセコイ戦略もあったのだろうが、ボツになった過去の音源を出すことでストーンズに対しての嫌がらせの意図も少しはあったのではないか….

2枚目は、2005年にでたアルバム、Rarities 1971-2003。



通常のCD

これはかって自身のレーベルから出されたCDで、アルバム・タイトル通り1971年から2003年にかけて録音された音源からなるコンピ盤である。

ほとんどの曲がシングルのB面に収録され、オリジナル・アルバムには収録されなかった。2005年、約8年ぶりに出たオリジナルのスタジオ・アルバム、A Bigger Bangの後を追って数ヶ月後の短いインターバルで発売されたので、当時は少し驚いた。

両者それぞれ幾らかの注目曲は収録されているものの、やはりボツになったデモ音源もしくはシングルB面の楽曲から構成されているので、オリジナル・アルバムと比べるインパクトにかける。

私の様なストーンズ親衛隊に所属しない者にとっては、前のめりになって集中して聴くことはないだろう。

親衛隊の方々からはお叱りを受けるかもしれないが、バック・グラウンドでこれらを再生し、ストーンズのサウンドに乗ってミックがいつも通り機嫌よく歌っていると言うのが感じ取れればそれでOK。

ところで、先ほどABKCO社について少しばかり非難めいた事を書いたが、これら2枚のジャケットのデザインに関しては、ABKCO社の方に軍配があがる。

初期のストーンズをよく知らない人ならば、Metamorphosisのジャケを眺めて“あれ〜、ストーンズって6人組?”って勘違いするかも。何しろ、ミック・テイラーとブライアン・ジョーンズの二人が一緒に描かれているじゃないの!

一方Rarities 1971-2003となると、ジャケは1978年のRespectableというミュージック・ビデオの1シーンらしいが、当時在籍していた、ベースのビル・ワイマンのお姿が何処にも?

彼は後にストーンズから脱退したものの、やはりいくらCDが2005年に出されたからとは言え1978年時点では在籍していたので彼の当時の姿を削除すべきではないと思う。

Respectableと言っておいて、 この扱い 。

ストーンズの長年のメンバーとしての功労者に対していささかRespectに欠けるんじゃないかと….

喝!


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