風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

紅葉を巡る4県の旅 1-1

2017-12-06 | 近畿(京都・滋賀)
● prologue

秋になると家族で紅葉を追う旅に出かけていましたが、今回は間が空いて3年ぶり。
母子二人での京都旅行は初めてです。
いつも行く京都のほか、隣の滋賀県にも行くことにしました。

百観音のお寺にも行きたいし、と予定に入れると、岐阜も入ります。
じゃあそのまま戻らずに名古屋から帰ろう、近畿・中部4県を4日間で周るプランを組みました。

母と一緒なので、あまり体力を使わない行程にしようと思っていたのに、ハードな旅の予感。
大丈夫かなあ?
まあ、2人だけの旅なので、無理ならすぐに予定変更すればいいやと思って、当日を待ちます。

● 大雨の出発

ところが当日の朝には、結構な雨が降っていました。
残念すぎる出発だわ~。
道路が混みそうなので、バスもタクシーもやめて、電車で行くことに。
遅れないよう早めに出かけました。

大雨の中、電車を乗り継いで新横浜に着くと、新幹線待合室はトランクを持った人たちで大混雑。
雨でも秋の行楽シーズンだから、旅行に出る人達がたくさんいました。 

どうも新幹線から富士山をなかなか見られない私。
今回も雨で景色が曇って、やっぱり見られません。もうフテ寝しようっと。

久しぶりののぞみに乗って、ウキウキの母。時々目を開けるといつも、母はずっと窓の外を眺めていました。
喜んでくれて、なによりだわ。

● 虹が出た

目覚めたら名古屋駅の近く。もうすっかり雨は上がっていました。
天気が悪かったのは、新横浜までだけだったんじゃないー。
富士山を私に見せまいとするなんらかの力が働いたのかしらー。

ブーブー言いましたが、雨上がりの虹が見えたので、あっさり機嫌を直しました。



ビューリホー。



サムデーイ、オーバー・ザ・レインボー♪



● 京都の地下鉄

新幹線はスムーズでしたが、京都駅に着くと予想通りの大混雑で、なかなか前にも進めません。
まずは地下鉄に乗り、宿に向かいます。

地下鉄の車両内で、ドア近くに立っている人が吊り革を握ると、ぐいっと下に降りてきました。(画像右)
手を離すと、吊り革は上に上がりました。(画像左)
へえ、そんな仕組みになっているのね。使わない時には上に上がるので、頭にぶつかって痛い思いをすることがなく、便利です。



東西線の蹴上駅で降りました。南禅寺への小道も行き交う人で大賑わい。
チェックイン後、京阪に乗り換えます。
中書島駅をすぎると喧騒は消え、一気に広々とした光景になります。

● 鯖の棒寿司

八幡市駅で降りました。
私は3回目、母ははじめての駅です。
お昼時なので、駅前の朝日屋に入りました。



古めかしい静かな店構えで、中に入るのにちょっと勇気が要りましたが、店内は大勢の人でにぎわっていました。
100年以上の歴史あるレトロな店内には、若者の姿も割と多く見られます。



鯖の棒寿司が有名なお店なので、棒寿司セットを注文。
うどんがついてきました。
湯気でちょっとかすんでいます。



やれ「花折」だ「いずう」だと、京の名店のものを食べ比べている、棒寿司が好きな母。
このお店も喜んでくれました。



● エジソンの像

駅前にはエジソンの像があります。
なぜにこんな場所に、エジソン?



そのわけは、石碑に書かれていました。
A long time ago in a galaxy far, far away . . . .
「スター・ウォーズ」のオープニングに流れる説明文みたいですね。

エジソンは、木綿の代わりに竹のフィラメントを使おうと考え、世界中の竹で実験を行った末に、京都にある八幡男山の岩清水八幡宮の境内に生えていた真竹にたどり着きました。
ここの竹を用いた白熱電球は、1200時間輝き続けたそうです。
ここの竹に出会わなければ、エジソンの成功はなかったのかもしれませんね。

ちなみに嵐山の法輪寺にも、エジソンの記念碑があります。
こちらは電電塔として、電気研究者のエジソン、電波研究者のヘルツの銅製肖像が掲げられています。
京都とエジソンには、そんな関係があったんですね。

● 男山ロープウェー

食後、ロープウェー乗り場へと向かいました。
乗り場の前にある、すき間なくつながった家。ここに来るたびに気になっています。



「男山っていう名前がすごいわね」と笑う母。
もう慣れましたが、私も初めのうちは気になっていました。
この山の名前ですからね~。
関西の人は聞き慣れてしまって、なんとも思わないかもしれませんが、逆に日光の男体山には驚くかもしれません。

前に乗ったときは、2人で貸し切りでした。
運転士がついてくれて、なんだか申し訳ない気持ちになったものです。

その時、確かアナウンスで「お正月期間に年間乗車数の9割の乗客を乗せます」と言っていた気がしました。
(つまり、ほかの11ヶ月間には、残りの1割しかこないのね~)と思っていたので、今回も乗客は母と2人きりかなと思って向かいます。
ところが、実際には満員で座れませんでした。
耳をそばだてていましたが、そんな悲しいアナウンスもありませんでした。
え~、夢を見ていたのかしら?


乗客いっぱい、大人気!


秋は紅葉シーズンなので、参拝客だけでなく、行楽客にも人気があるようです。
上から降りてくる車両が見えます。
単線なので、同時に発車し、真ん中ですれ違いました。ワクワクの瞬間!



上に登るにつれて、見晴らしが開けてきました。
男山の麓は木津川、桂川、淀川が交差する場所になっています。
水がいいため、サントリー山崎の工場もあります。川の合流地点に住みたいな~。



● 七五三日和

訪れたのは、石清水八幡宮。
大分の宇佐神宮・福岡の筥崎宮(または神奈川の鶴岡八幡宮)とともに、日本三大八幡宮の一社です。
おめかしして七五三参りにやってきた、かわいらしい子供たちにたくさん出会いました。
ぽかぽかの、参拝日和でしたからね。



参道には、奉納された酒樽がずらり。
「男山」のお酒も、きちんと奉納されていました。
北海道の日本酒ですが、名前の由来はここの男山から来ているそうです。
それじゃあ、ここに奉納しないわけがありませんね。



右側の丸い樽は、文字が見えませんが、ニッカウヰスキーの樽でした。
たぶん、近くの山崎蒸溜所の奉納品でしょう。

● 国宝・石清水八幡宮

石清水八幡宮は、2016年に社殿10棟が国宝に指定されました。
ここを訪れるのは3度目ですが、国宝建築として参拝するのは初めてです。
最初は茶色い古い本殿、次は修復中の幌をかぶった状態、そして今回、きれいになった姿を見られました。
一番絵になる姿です。



天気がいいので、華やかな朱殿が空に美しく映えています。



エジソンの絵馬がありました。
裏を返すと「天才とは1%のひらめきと99%の汗」と書かれていました。
おお、これは合格祈願に効きそう。
境内に下がる絵馬には、資格試験や学校の合格祈願が書きこまれていました。



親は、鎌倉の鶴岡八幡宮で、私のお宮参りをしました。
鎌倉幕府を開くにあたり、頼朝がここ石清水から八幡神を勧請したのが鶴岡八幡宮。
つまり石清水さんには、間接的ながら生まれた時からお世話になっているというわけです。



境内の建物前に、いい言葉が掲げられていました。
この成瀬仁蔵という人はどなたかしら~?と調べてみたら、キリスト教の牧師さんだそうです。
異教徒でも受け入れるのは、日本の宗教ならでは!

● エジソンはどこ?

山上に着き、ロープウェーを降りました。
参拝前に、エジソン記念碑を探します。
地図に書かれた場所まで来ましたが、2人とも探せません。
駐車場の車の誘導をしている人に聞くと、「ここですよ」とすぐ目の前を指さしてくれました。



かなり横に広がった大きなものでした。
どうして気づかなかったのかしら~。黒いから?
石碑の後ろに、八幡竹が茂っていました。



● 下りもロープウェー

下りも男山ロープウェーに乗りました。
またもやそこそこ満員で、うれしくなりました。



かつては、あちこちに山の上にある寺社へのロープウェーがありましたが、車の普及につれてなくなってしまったところが日本中にあります。
京都の愛宕神社や埼玉の三峯神社など。石川の白山比咩神社には電車が通っていましたが、それも今は廃線となりました。
車のない身としては、アクセス困難な遠い寺社へのツールがなくなると、非常に困るのです。
男山に、歩いて上り下りしたこともありますが、時間がかかるしやっぱり大変。
ここのロープウェーは、なくならずにいてほしいです。



京阪のポスターが貼られていました。
舞妓さんが大集合。京都ならではですね。



再び麓に着き、辺りを散策します。
放生川にかかる橋は、今が平成の世だと忘れそうな時代がかった雰囲気。

● フシギな飛行神社

橋を渡って、飛行神社へ行きました。
手水社にも、昔の飛行機の絵が描かれています。



ここは饒速日命(ニギハヤヒノミコト)という古代の飛行神を祀っています。
その肩書だけでも、興味津々。
『日本書紀』に登場する神様で、アマテラスから十種の神宝を授かり、天磐船に乗って地上に天降ったため、空の神とされているそうです。



空関係では、台東区にある「飛不動尊」を参拝したことがあります。
そこは、飛んできたお不動さまをお祀りしていました。
こちらは神社だから、ちょっと違いますね。

もともとこの神社は、私的に作られたものでした。
日本で初めて飛行原理を発見した二宮忠八が、大正期に私財で自邸内に創建したものなのです。
うーん、すごい。
古い歴史を持つ石清水とはかなり性質が違いますが、こちらもきちんとした神社です。

お守りにも絵馬にも御朱印帳にも、とにかく全ての授与品に飛行機が描かれていました。



境内には、ジェット機のエンジンや、岸和田沖で漁師の網にかかって引き上げられた、零式艦上戦闘機の先端部分などが置かれていました。
どちらも本物で、リアル。
こういうメカに強い人が見たら、すごく夢中になるんだろうな~と思いますが、わからない人間にも、その迫力は伝わってきて、胸が痛みます。

二宮忠八の約50年後に生まれた堀越二郎のことを、思い出しました。
(ジブリ映画『風立ちぬ』の彼です)



拝殿は、なんと驚きのギリシア風神殿。
明かりとりの窓はステンドガラスがはめ込まれています。
それでも、拝殿奥の祭殿は、和風建築になっており、何とも不思議なコンビネーションです。



母も私も、今は旅人。今回は飛行機には乗りませんが、しっかりお祈りしておきましょう。
お賽銭箱の横には、願いが書かれたゴルフボールが奉納されていました。
「なぜだろう?」と考えて、はたと気づきます。
(そうか、飛行神社だからね、ボールがよく飛ぶように!)
マニアックですが、参拝客の姿も多く、結構人気がありました。

石清水八幡宮を参拝したら、ぜひここも訪れてみてください。
創建した二宮翁の情熱に満ちていて、なんだかとっても刺激的でした。

その2に続きます。



三崎のまぐろと魚たち index

2017-12-03 | 神奈川
[2017.11.4]
◆ 三崎 1 ←旅行記へ
 天気のいい秋の休日、三崎にまぐろを食べに行きました。
 京急のまぐろ推しにびっくり。おなじみの店でランチを取ります。
 魚を食した後は、水族館に愛でに行きました。
  ● prologue ● 三崎マグロ駅 ● 目指すはくろば亭
  ● まぐろの天ぷら ● いいなづけ丼 ● 油壺マリンパーク
  ● サメは長生き ● 忍びの魚 ● コバンザメの真実 ● 小学校の授業



◆ 三崎 2
 子供の時以来のマリンパークで童心にかえりました。
 三浦の夕焼けを眺めて、三崎を後にします。
 気軽な日帰り旅行気分を楽しめました。
  ● 回遊水槽 ● カジキのあご ● ニシキアナゴとチンアナゴ
  ● イルカショーと犬 ● 泳ぐペンギンたち ● カワウソ兄弟
  ● なぜかモモンガ ● ニモの海 ● 三浦サンセット
  ● 夜は横浜崎陽軒 ● epilogue




三崎のまぐろと魚たち 2

2017-12-03 | 神奈川
その1からの続きです。

● 回遊水槽

京急油壺マリンパークにて。
大きな鯨かなにかのモニュメントがありました。
口の中に手を入れることができます。つま先立ちしたら頭も入りそう。
本物なら、骨だけになっているはずなので、これは標本ではなく模型ですね。
上の階に上がると、そこは円形の大部屋で、壁いっぱいに大きな回遊水槽になっていました。



たくさんの魚たちが泳いでいる様子は、美しく壮観です。
約50種・2000匹の魚たちが泳いでいるとのこと。

私も魚だったら、この大水槽に入れてほしいなあと思います。
向きを変えることなく、延々と泳いでいられるので。
気分は「流れるプール」ですね。

● カジキのあご



カジキが悠々と泳いでいました。サメ並みに強そう。水中で戦いたくありません。
クチバシのような鼻(実はアゴ)は本当に長いんですね。邪魔じゃないのかな?
みんな黄色でした。

● ニシキアナゴとチンアナゴ



ニシキアナゴとチンアナゴ!
しばらく見ていると、みんな地味ながら、常に動いています。
中には、お隣さん同士、威嚇しあっているのもいます。
縄張り争い?動かないのに?
みんな結構ゆらゆらと動いているものの、決して砂から出てきませんでした。
砂から出て泳いでみたくならないのかしら。不思議だわ~。

● イルカショーと犬



イルカショーが始まるというアナウンスが入ったので、プールに向かいました。
座席の片隅には、わんこが何匹も、おとなしく座っています。
イルカショーを待つ犬たち!
そういえば園内には、ドッグランがあったっけ。
水族館にドッグランって不思議ですが、魚も犬も生物だから、変じゃないのかな?
なんだかよくわからなくなってきました。



観客席が埋まり、いよいよショーが始まりました。
愛嬌を振りまくアシカがかわいい!
大技を決めるイルカがかしこい!
連続技の成功に、夢中になります。

アシカのピアノ伴奏に合わせてイルカが「海の声」を合唱することになり、4頭で声を合わせて「キュン、キュン」と鳴き始めました。
すると、横から「ウワン!」という声が。
見ていたわんちゃんも、イルカたちの鳴き声につい反応したようです。

● 泳ぐペンギンたち



水族館にはペンギンたちもいますよ。
ペンギンって動物園にもいますね。
まあ、かわいいから、どこにいても大歓迎!
等間隔で泳いでいる様子が、マリメッコとかのパターン絵柄にありそうでした。

● カワウソ兄弟

カワウソも、たくさんいました。
カワウソも動物園に・・・まあこれもよし!
中でもかわいかったのが、この兄弟(じゃないかもしれないけど)。



人がカメラを向けても、全く動じません。
むしろ、逆にポージング静止して、ふんだんに撮影させてくれます。
わかってらっしゃる〜!



そしてつぶらな目をして、こちらの方に寄ってきます。
人懐っこいんですね。人気が出るはずだわ。



この兄弟、なにかと仕草も一緒。



夏には、流しカワウソになってくれそうです。

● なぜかモモンガ



ペンギンとカワウソは、水生動物なので、まあわかります。
いやでもしかし、水族館にモモンガがいるのには、さすがに「ん?」と思いました。
まあでもかわいいから、どこにいてもオッケー!かわいいは正義!
しっぽがフワッフワ~!
そういえば私、生まれて初めてついたあだ名は「モモンガ」でした。

● ニモの海



マリンパークのすぐ外は、海。三浦海岸が広がります。
ファインディング・ニモのようです。あれ、ドリーだったかな。
屋外に出ると、かすかに海風が吹いていました。

● 三浦サンセット



マリンパークは思いのほか見がいがあり、楽しくじっくり過ごしました。
ここは、以前の「みさきまぐろきっぷ」では来られませんでした。
今回のリニューアルで、新たに利用可能施設に加わった場所です。
再びバスに乗って三崎口駅に向かっていると、バスの窓から西日が差し込んできました。
夕方が近づいてきました。
夕日を受けて、西側の景色は一斉に輝き始めました。



夕焼けを浴びてピンク色に輝く三崎口駅、いえ三崎マグロ駅。
三浦の辺りの夕日は、いつ見てもきれい。
日が沈む前に、そろそろ帰りましょう。
再びみさきまぐろきっぷを取り出します。

● 夜は横浜崎陽軒

帰りもチケット①を使って、一路横浜へ。
途中下車ができるため、品川までの切符を持つシンディも、改札を抜けても大丈夫です。



リクエストを受けて、崎陽軒の食堂で夕食を取ることにしました。
酢豚・春巻・シューマイの王道中華をオーダー。
崎陽軒ですから、お馴染みの味。作りたてほかほかで、間違いなくおいしいです。



壁には、レトロなひょうちゃんの絵がかかっていました。
「どうしてひょうちゃんって言うか、知ってる?」
「わからないけど、ひょうたん型だからでしょ?」
ちぇっ、当てられちゃった。私なら当たらないのに。
食後、品川までふたたび京急に乗り込むシンディを見送って、帰途につきました。

● epilogue

日帰りで行ける距離ながら、そんなに頻繁には訪れない三浦半島。
なので、旅行気分を味わえてリフレッシュできます。
今回も、非日常な一日を楽しめました。
みさきまぐろきっぷは、三浦ビギナー向けでコスパがいいため人気が高く、気候のいい休日は、バスもお店も人でいっぱいになります。
満足感があるので、一度使うとまた使いたくなるんですよね~。
またまぐろを食べたくなったら、きっぷ片手に三崎まぐろ駅に出かけようと思いまーす。


三崎のまぐろと魚たち 1

2017-12-01 | 神奈川

● prologue

天気の良い11月の連休、シンディと三浦に出かけました。
「まぐろ食べよう!」
横須賀から先は足を踏み入れたことがない、未知の世界だという都会派シンディ。
三崎の良さを知らないなんて、人生損してるわ~。
天気もいいし、さっそくレッツゴー!

● みさきまぐろきっぷ

今回使うのは、みさきまぐろきっぷ。
すでにおなじみのお得チケットですが、先月リニューアルされ、少し高くなった分サービスが増えたんだそう。
どんな感じになったのか、試してみなくては!



京急の券売機でみさきまぐろきっぷを選ぶと、チケットが3枚出てきます。
 ① 横浜発着の往復乗車券&京急バス乗り放題券
 ② まぐろ満腹きっぷ(お食事券)
 ③ 三崎.三浦おもひで券(施設利用またはお土産引換券)

シンディは品川発着(3500円)、私は横浜発着(3400円)のきっぷを入手。
京急横浜駅で落ち合い、チケット①を使って快速に乗り50分。
横浜を過ぎ、横須賀を通り、三浦に入ると、外はすっかり海辺の景色。
海を眺めてキャッキャッと喜んでいるうちに、終点の三崎口に到着しました。

● 三崎マグロ駅



アレ?( ゚д゚) ・・・ (つд⊂)ゴシゴシ (;゚д゚) ・・
なんと、三崎口駅が三崎マグロ駅になっていましたよ!

そういえば去年は、京急とリラックマがコラボをして、久里浜駅が「リラッくりはま駅」に変わっていたっけ。



看板の「久」の横に小さく「リラッ」と書いてありました。



京急のフリーダムさが、好きだわ~。



三崎といったらまぐろ。駅に降りてもポスターはやっぱりまぐろ推しです。

● 目指すはくろば亭

切符を使えるお店リストの中で、シンディが選んだのは「くろば亭」。
駅を降りてから、さらにチケット①を使ってバスに乗り、日の出バス停で降りました。



くろば亭に向かうと、すでに順番待ちの人々が大勢いました。
いつ来ても、このお店は大人気。
隣の「紀の代」の前にも、やっぱり大勢の人が待っていました。
気づけば三崎に来ると、くろば亭か紀の代にばかり入っている私です。



お店の中ではマグロ料理がふるまわれていると考えると、急激におなかが減ってきますが、それをこらえてじっくり待つことにします。
天気のいい日ですし、向かいの建物の1Fは待合室になっているし(すごい)、Yokohama Walkerなどの雑誌もあるので、待っているのも大丈夫。
とうとう名前が呼ばれ、いそいそと中に入りました。



カウンターにはカサゴの丸揚げ。
前に来た時にも、ピラミッド型に山積みされていたっけ。

● まぐろの天ぷら

チケット②を使って、まぐろ漬トロ天丼をいただきました。
まぐろの天ぷらって、初めて食べました。贅沢だわ~。



特製のたれが独特でおいしいです。お土産にもゲットしました。
私たちの後ろを、このお店の大将が通っていきました。
TVに出ることもある名物親父さん。
巨大な数珠を首にかけて、やっぱり独特の雰囲気を醸し出していました。

● いいなづけ丼

ああおいしかった。
おなかがくちくなったので、すぐにはバスに乗らず、腹ごなしに辺りを散策してみることにします。
お店のメニューを見て、足が停まりました。
いいなづけ丼?



「いいなづけ丼って、なんだろう?」
親子丼と他人丼ならありますね。
それならわかりやすいのですが、いいなづけとはまた微妙な関係性だわ・・・。
まぐろのフィアンセってなんだろう?ていうかまぐろ、婚約してるのかい。。。

考え込んでいたら、シンディが「わかった!」と言いました。
「いいな、漬け丼だよ!」

なんと!!
「シンディ、すごい、冴えてる~!」
「ダジャレ、好きなんだよね~」
「ダジャレか~」
ということで、まぐろの婚約事情は一件落着です。

● 油壺マリンパーク

三崎港バス停に着き、バスに乗って向かったのは油壺。
これまたシンディのリクエストで、チケット③を使って京急油壺マリンパークに入ります。
そもそもこの日、シンディは「ズーラシアに行きたい」と言っていましたが、気がついたら三崎マグロの話になっていました。
うーん、動物かお魚さんで癒されたかったんですね。



「魚を食べたすぐ後で水族館?」なんていう人は、お魚の国に住む日本人にはいませんよね?
私たち、食べるのも見るのも好きですよね!
私もマリンパークはずいぶん久しぶりです。なつかしいな~。

● サメは長生き



サメがうようよ泳いでいました。
そんなに大きな水槽ではないのに、ぶつかりません。
みんな攻撃し合わないのね。



「長寿おめでとう」シールが貼られていました。
えー、40年以上生きるなんて、サメって長寿なんですね~。
ペットに最適!

● 忍びの魚



周りに同化して、隠れる擬態の魚たち。
水の流れはあるのに、ピクリとも動きません。
真ん中の魚は白目にまでなって、完全に気配を消しています。



魚たちの美しさに見とれていたら、赤い棒のような長細い魚がいました。
別の水槽には、逆さで泳ぐ魚がいました。なぜかは謎らしいです。
これはぜひ、サカナくんに解明して欲しいです。

● サメじゃないコバンザメ

右側の壁にぴったりくっついているのは、コバンザメ。
なにかにくっついていると安心するんですね、きっと。



ところでコバンザメは、サメではないと知りました。
え~、サメっていうからそう信じていたのに~。
でもサメやクジラにくっつくそうです。こわいもの知らずですね。

● 小学校の授業

このコーナーは、小学生の頃の私が見たセットのままです。
信号の色によって魚が移動する習性を使って、「魚と一緒に赤信号は守ろうね」と教えてくれました。
わー、なつかしすぎ~!



そんなこんなで、懐かしのマリンパークで童心にかえってはしゃいでいました。
その2に続きます。