風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

北海道・岬と神社と馬を見に(積丹~襟裳) 2-(2)

2013-09-14 | 北海道
◆ 2nd day[共和→倶知安→京極→喜茂別→札幌]

◯ 幌似神社
◯ 小澤神社
◯ 倶知安神社
◯ 京極八幡神社
◯ ふきだし公園
◯ 喜茂別神社
◯ 定山渓経由で札幌へ
◯ 友人恵ちゃん宅へ
◯ 札幌テレビ塔
◯ 大倉山ジャンプ場
◯ 夜の時計台

2-(1)からの続きです。

◯ 幌似神社

車は岩内町の隣の、共和町に入りました。
道路脇に立てられたのぼり旗を多く見るようになり、そこに書かれた幌似神社が気になって、立ち寄ってみることにしました。



緑の木立の中にある小さな神社。
周りの畑が見渡せる少し小高い場所にあり、芝が綺麗に刈り込まれていて、すがすがしい気持ちになります。



社殿は無人で、中に額入りの由緒書きが飾られていました。
緑に囲まれ、日差しを受けて、風の通り抜ける神社。
好きな感じです。
狛犬がいないのは残念でしたが・・・。

◯ 小澤神社

さらに道を進むと、今度は別の神社名の書かれたのぼり旗を見るようになりました。
また行ってみることにします。
こういう旅も、珍しいでしょう。
好みの合う人と、こうやって気ままに訪れる場所を決めるのっていいものです。



ここも小さな町の鎮守社。
仮設小屋が建てられて何人もの人が作業をしており、なにやら賑やかです。
お参りをしに拝殿に向かい、お賽銭箱近くにいた男性に挨拶をしたら「どこから来たんですか?」と聞かれました。
この辺りで見ない顔だからでしょう。

「東京です。この辺りの鎮守社を巡っています」と答えると、「おお!」と驚いたその方は「ちょっと待ってて」と社務所に入り、いろいろと抱えてきてくれました。
「これ、この辺りの神社でやっているもので、ここの由緒も書かれているから、持って行って」と渡されたものは、「南北海道神社巡りご朱印帖」!
なんと、先ほど泊稲荷神社でポスターを見かけたものではありませんか!!

この方は、宮司さんだったんですね。
まさかの御朱印帳との出会いがこんな形で訪れるなんて~!
欲しがっていた純は、大感激です。



「明日、秋祭りをやるので、これも持って行って」と、神殿に奉納されていたメロンとトマトもいただきました。
「えっ、奉納物を、いいんでしょうか?」
「いいのいいの、たくさんあるから」
恐縮しながらも、私は、大喜び。
だっていただいたのは、地方特産のらいでんメロンにアイコトマト!
まさに、北海道のおいしい味です。

思わぬプレゼントで、歓待して頂きました。
普段、氏子さんがお参りするくらいの小さな神社に、ひょっこり遠くから来た初顔が現れたので、喜んでいただけたのでしょう。
みんながハッピーハッピー!(^o ^)
鎮守社って、こういう暖かさがあるんですよね。
嬉しくなりました。


◯ 倶知安神社

それまでは、標識を見つけたらふらりと神社に立ち寄る形でしたが、御朱印帳を入手したことですし、さっそくそこに掲載されている神社をめぐることにしました。

めくってみると、登録されている南北海道の神社は56社となかなかの数にのぼります。
北海道には寺社が少ないというイメージが強かったのですが、なかなかどうして、あるものですね。
「ああ、もう参拝してきた神社もある~!」と純は悔しがります。
「まあまあ、また周ればいいし」
今度は私が慰める番です。



倶知安神社の社碑には「蝦夷富士一の宮」と書かれており、一の宮めぐりをしている純は「ハウッ!」と反応していました。
一の宮・・・私も好きですが、困ったことに、きちんとした定義がなされていないのが気にかかっています。
そもそも、東北以北は「新一の宮」という別のくくりなんですが、さらにまた違う一の宮が出てくると、何がなんだかわからなくて、「神社庁は何をしているんだ!ファジーすぎる!」と言いたくなってしまいます。
神社ごとのみなし方と根拠があることとは思いますが、なんだか、言った者勝ちのような気がしてなりません。
それもこれも、明確なルールがないから~。

ここの神社も、特に公式サイトがあるわけではなく、ネット上での情報はありません。
神主さんに、その場でお話を聞くべきだったなあと思います。

純は、一の宮と名のつくところはすべて認めたい、オープンマインドのようですが、私は歴史的に見て正統な格式のものだけを一の宮とみなしたいところ。
なので、(むむ?)と首をひねり、なんとなくモヤモヤしながら、参道を歩いて行きました。

でもここには、素敵な狛犬が待っていてくれたので、そういうことはすぐに忘れてしまいました。



ニの鳥居を抜けると、さらに屋根付き門が見えます。
これが蝦夷富士一の宮の風格といったところでしょうか。

たくさんの社が合併されているため、御祭神がたくさん。
珍しくも、アメノウズメノミコトまでおいででした。
摂社として蝦夷富士羊蹄山神社があり、山神様にもお祈りをしてきました。



純は、早速いただいた御朱印帳にここの神社の印を受けていました。

→巡礼ブログ「倶知安神社」

◯ 京極八幡神社

いよいよ京極にたどり着きました。
車を停める前に、鳥居前の狛犬を見て「わあっ!」と声を上げます。
テンション上がるわ~。



苔むした、古めかしい石段を上がって、本殿を参拝しました。



倶知安神社でも見かけていましたが、この地域では「初老記念」に灯籠や狛犬を奉納する習わしがあるようです。
初老会の人々による寄進でした。
でも、還暦や古希記念の文字はありません。40歳に狛犬寄贈とは、なかなか大きなイベントですね。
初老・・・老いては子に従え。(ちょっと違う)



狛犬ならぬ元気な犬がいて、純が御朱印をもらっている間、わんこと戯れていました。

→巡礼ブログ「京極八幡神社」

◯ ふきだし公園

京極には、名水百選のひとつに選定された羊蹄山の伏流水が湧き出ています。
湧き水飲みたさに、ふきだし公園を訪れました。
もう3時になっており、ここで軽い昼食をとります。



湧水口に行ってみると、滝のように豊かな水量の水が、どんどん流れており、見ているだけで心が洗われるよう。
1日の水量は約8万トンなんだとか。
ああ、水が潤っている場所って、なんだか安心します。



味はとてもまろやかで、すっと喉を通っていく感じ。
訪れた人々は、めいめいに水を飲んだり、容器に入れたりしていました。
台車で大量の水タンクを運んでいく人もおり、ルルドの泉を訪れた時のことを思い出しました。

雪深い北海道には吊り橋が少なく、吊り橋ファンとしては残念なところですが、この公園にはあったので、喜びました。



ゆっくり散策するにいい広い緑地が公園として人々に開放されています。
ああ、こんな場所が近所にあれば、人生がとても潤うのに。
うらやましくなりました。



一日中、なにもしないでここでゆっくりしていたーい!と思いましたが、「もう時間がないから急がなくちゃ」と急かされて、しぶしぶ車に乗り込みます。

◯ 喜茂別神社



眩しい空の光を受けてシルエットが輝く羊蹄山を眺めながら、訪れたのが、喜茂別神社でした。
ほかの方のブログに、倶知安神社の神主さんはこちらの神主さんの息子さんだと書かれていました。
4時過ぎていたので、まだ御朱印を受け付けてもらえるか、純は気にしましたが、神主さん用と思しき車が停まっていたため、伺っていただきました。
そろそろ時間がなくなってきたため、私はその間、別行動で狛犬を激写していました。



→巡礼ブログ「喜茂別神社」

◯ 定山渓経由で札幌へ

これでこの日の神社めぐりは終了。10社周りました。

あとは、一路札幌を目指します。

土地勘がありませんでしたが、喜茂別から札幌は、結構距離があるんですね。
到着予定時刻は、6時半。
2時間近くかかるようです。
途中のトンネルが、おむすび型でした。全部丸いわけじゃないんですねー。



予定では、支笏湖畔を通るはずでしたが、別ルートで定山渓温泉を通っていきました。
「ここ、前に来たことがあるような・・・」とそれぞれ言い合います。別々に。
私はツアー旅行の時に、この温泉に宿泊したような気がしますが、はっきり覚えていません。
ツアーって、まるまるおまかせなので、記憶に残りづらいんですよね。
日記を書いていなければ、なおさら。
あと、頭のなかで定山渓と層雲峡がごっちゃになっている気がします。(峡しか合ってないのに…)
どちらも泊まったような気がします。でももう記憶の彼方・・・
札幌市内だとは知りませんでした。

◯ 友人恵ちゃん宅へ

この日の夜は、友人恵ちゃん宅に泊めてもらいます。
市街に入り、少し道路が混みましたが、予定より早く到着。
彼女とは7月末に東京で会ったばかり。今回は私が遊びに来ました。

自宅で料理教室を開いている彼女の家は、居心地の良いおもてなし空間。
旦那さんと息子さんにお会いしました。
はじめて対面したので、ドキドキでしたが、家族の皆さん、お話好きで、歓待してもらいました。

さっそく純が、さっきもらったメロンとトマトを進呈します。
わらしべ長者みたい~。

日中は、大量の生パスタを一日手打ちしていたとのこと。
夕食はしゃぶしゃぶでした。
席についた私達の前に牡蠣があったので、牡蠣好きとして「あっ!」と反応したら、
「それ、厚岸の牡蠣よ。この前もらった分」とのこと。
先日、彼女がfacebookに、厚岸の牡蠣の調理写真を載せ、私が超テンション高いコメントを載せたことを、覚えていてくれたのです。



わ~、うれしー!!
しかも、2つずつ!!キャー、贅沢ー!
これ食べたさに、今回の旅も釧路方面にしようかと思っていたくらいで、方向が違ったので、すっかりあきらめていたんです。
純と大喜びして、いただきました。



メインはラムしゃぶ。
ラムのしゃぶしゃぶなんて、初めて。北海道ならではですね。
もともと苦手ではないし、香りも気になりませんでした。



ホクホクのポテトもおいしいし、満足~。

恵ファミリーはとてもお話し上手。
息子さんも「お喋りしてくれるかしら?」と思っていましたが、発言する時には立ち上がって、身振り手振りを交えて熱心にものを教えてくれる親切君で、わきあいあいとした楽しい夕食タイムを過ごしました。
恵ちゃんはじめ、皆さん明るく親切な人でした。

この日以降、純とは別行動になります。
夕食後、ホテルに向かう純をみんなで見送ってから、私達は夜の札幌に繰り出しました。

◯ 札幌テレビ塔



テレビ塔がきれいにライトアップされています。
5色に彩られて、東京タワーみたい。
ちょうど今は、大通公園でオクトーバーフェストが行われており、辺りは人々が集って賑やかでした。



恵ちゃんとテレビ塔に登ります。
テレビ父さん~。ゆるいわ~。



それほど高くないかと思いましたが、上に登ったらなかなかの臨場感で、ガラス張りの下、せまりくる地面に、恵ちゃんは固まっていました。
ほかにも、柱にしがみついたまま、動けなくなっている人がいます。



高いところが好きな私も(おおっと)と思うくらい、迫り来るものを感じました。
わー、下がよく見えるー。高すぎず低すぎず、絶妙の怖さなのかもしれません。

「北1西2」のような交差点名でもわかるように、札幌は碁盤の目の町なんだなあと、上から眺めて実感します。
道が遠くまでまっすぐ伸びているのが、見ていてスッキリします。
観覧車も見えました。上からほぼ全体が見えるなあと思ったら、デパートの上についているそうです。
上から眺めた夜の大通公園は、ヨーロッパの町のような雰囲気でした。



ひとしきり夜景を堪能して、振り返ると、底に鎮座していたのは「テレビ父さん神社」。
テレビ母さんもいるのねー。まあ、独身じゃない名前ですが。
今日は10社巡ったと思っていましたが、さらにもう一社、神社参りしたことに。
お参りしていく人は意外に多くいたし、テレビ父さんグッズもたくさん売られていて、コーナーは真っ赤っ赤でした。

◯ 大倉山ジャンプ場

本当は、藻岩山展望台に連れて行ってくれる予定だったそうですが、時間が遅くなったため、大倉山になりました。
でも私はワクワクです。
横浜の大倉山に馴染みのある私は、先日神戸の大倉山も訪れ、(残るは札幌・・・)と、熱い視線を向けていたところだったのです。
これで、日本の三大大倉山(というより3つしかない)を、全部制覇したわー!どうだー!!



近未来的なエスカレーターで、上まで向かいます。
まんまるの月が出ています。
もうリフトは止まっていましたが、ゲレンデ下についたところで、「9時半に消灯します」と放送が入りました。
なんと、5分前に辿り着いたことになります。ギリギリまにあってよかった~!
じゃないと、真っ暗な中、手探りで大倉山を登らなくては。。。というより、もう閉鎖していたでしょうから。
(これが、オリンピックが行われるジャンプ台なのね~)と、下から見上げます。迫り来る迫力でした。



「ここを、"水曜どうでしょう"で大泉洋が滑り落ちたんだよ」と教えてもらいました。
身体張ってるわー。北海道の人は誰もが、あの番組大好きのようです。
大泉さんは、どこに行っても愛されてます。



札幌中心地の夜景が見えました。函館の100万ドルほどではないにせよ、きれいな光がまたたいています。
「テレビ塔も見えるはずなんだけど、草が生い茂って隠れてるなあ」
夏草は、伸びるの早いですからね。

◯ 夜の時計台

次には、時計台に行きました。
前の日に、横を通り抜けたきりですが、今度は車を停めてそばまで行きます。
中にはもう入れませんでしたが、親切にも撮影スポットがあり、そこで写真を撮りました。



中でコンサートも行われるとのこと。木造だし高さもあるし、いい音響でしょうね。
一度聴いてみたいものです。
夜の札幌を満喫して、恵宅に戻り、就寝しました。

3日目に続きます。

北海道・岬と神社と馬を見に(積丹~襟裳) 2-(1)

2013-09-14 | 北海道
◆ 2nd day-1 [積丹→神恵内→泊→岩内]

◯ 民宿の朝
◯ 島武意海岸
◯ 嵐の神威岬
◯ オスコイ!かもえない
◯ 神恵内厳島神社
◯ 電柱飾り
◯ 泊村弁天島
◯ 泊稲荷神社
◯ 泊恵比須神社
◯ とまりん館
◯ 岩内金比羅神社
◯ 岩内神社

1日目からの続きです。

◯ 民宿の朝

いつも夜に日記を書いていたので、この日は朝に書いてみました。
サクサクはかどります。これからは朝に書こうかな。でも寝坊したら書けないし、うーむ。



また二人でお座敷貸し切りの朝食。TVもありますが、普段見ない者同士だし、こちらでどんな番組をやっているかわからないため、付けずじまい。
波の音を聞きながら、海の幸づくしのお膳をいただきます。
またもや、見たことのないような料理も出てきました。



見た目がキャラメルそっくりだったものは、塩ウニ。
う~ん、そんな高級珍味、パッと食べただけではわからなかったわー。(庶民なもので)



作り方は、塩を敷いてウニを載せるという至ってシンプルなもの。作る漁師によって厚みが変わるそうです。
この宿では、注文依頼を受けた時に、朝食用も作っておくんだとか。
ご主人にほかにもあれこれ聞きたかったのですが、やはりそこは寡黙な雰囲気をまとう北の海の漁師、質問はそのくらいにしておきました。



目の前にある大岩には鳥居が立っています。弁天岩と言われるその岩が、集落に大波が直接襲いかかるのを防いでくれているんだとか。
ご主人の祖父の代に、集落の人たちが鳥居を立てたそうです。



◯ 島武意海岸

宿のおかみさんに見送られて、出発。海の幸をごちそうさまでーす。



まずは島武意(しまぬい)海岸へ向かいます。
景観整備金100円を一人ずつ缶に入れ、天井に頭が当たるくらいに細く小さなトンネルに入りました。



抜けるとそこは積丹の海。
天気が今ひとつなため、晴れていたものの海は少し薄い積丹ブルー。
それでも、底まで透き通って見えて、吸い込まれそうに美しかったです。



海の青さを堪能してから、灯台への道を登っていきます。
だって灯台好きだから!
結構な傾斜の坂をうんうん言いながら登ると、灯台がありました。



見晴らしがよく、遠くまで連なる岬が一望できます。



360度から強風に煽られましたが、それもまたよし。
「クマ出没注意」の看板に、「蛇も出た」との付箋が貼ってありました。それもまたよし・・・?
動画を撮りましたが、風の音で自分の声がほとんどかき消されています。



駐車場に戻る下りの道すがら、登ってくる人たちとすれ違いました。
ここは穴場だと聞いていたけれど、思ったよりも人が多くて、案外知られているような。



◯ 嵐の神威岬



車を走らせると、どんどん空が暗くなり、とうとう雨が降り始めました。
かなり激しい土砂降りです。海沿いのため、風も強くて横からのあおりを受けます。



神威岬の駐車場に着いた時には、凄まじい雨で、車のドアを開けることさえためらわれました。
ほかに停まっている車もなく、結局降りることができずに、そのまま先に進むことにしました。
せっかくここまでやって来たのに~!!
でも、無理矢理行ってみたところで、足元の悪い中を突風にあおられて危険なので、泣く泣く諦めます。



「ああ、残念ーー!」と、心から悔しがる私。
だって、ここのシャコタンブルーを見たくて、今回この地方に来たようなものですから。
ああ、旅のハイライトが台無しに~。こんにゃろ、台風め~。
シャコタンじゃなくて自分がブルーになっちゃう~。



でも純は、「見れないなら、しかたがないよ」とクール。
「切替が肝心でしょ」
それはそうだけど、残念な気持ちをちゃんと心に通過させないと、後でスッキリできません。
一番楽しみにしていた場所だけに、なかなかガッカリ感は抜けませんでした。



◯ オスコイ!かもえない

道の駅で休憩を取りました。どこをとっても、なんだか面白い響きです。
ドスコイ!じゃなくてオスコイ!なんですね。
駐車場にはカッコイイバイクが一台。男の一人旅でしょうか。



自販機には「社団法人北海道漁船海難防止・水難救済センター支援自販機」と書いてありました。
わー、ものものしいー。
海で遭難した人々の救助を行う民間ボランティア団体、社団法人日本水難救済会(マリンレスキュージャパン)の、海難救助活動支援となる「青い羽根募金」の一環だそうです。そういえば青い羽根が描かれていますね。
これが救難所員の支援になるのでしたら!



売店の真ん中には、大きな平たい水槽が置いてあり、中には帆立がたくさんいました。
地元神恵内(かもえない)産のホタテで、編みで好きなものを採っていいようです。
豪快でいいですねー。道内に住んでいたら、買いこみたいところです。



風の強い涼しい日でしたが、北海道に来たらなにがなんでも(?)ソフトクリーム食べなくっちゃ!
ということで、夕張メロンとのミックス味を美味しくいただきました~。



◯ 神恵内厳島神社

この日初めてのお参り。
拝殿までのそう長くない参道に、3つの鳥居が立てられています。
どれも色が違い、設立年も違うもの。



ここは、海の安全を祈る漁師たちの信仰を集める神社。
由緒書きに、1603年創始とありました。北海道にしては、古い歴史を持つ神社です。
保食神を祭神として始まり、その後航海安全として安芸国宮島の厳島神社、播磨国海神社の大綿津見大神、讃岐国金毘羅宮の大国主大神を勧請したとのこと。
松前藩により弁天社と称していたものの、維新政府の神仏分離令により、厳島神社と改称されたようです。
強力な神々が祀られる、かなりの由緒があるお社です。
漁業関係の人の名前が鳥居に刻まれていました。

北海道に来て、各神社に必ずと言っていいほど「忠魂碑」があることに気が付きます。
これまでもあったのかしら?特に意識したことはありませんでした。
それよりも、狛犬が本州よりも独創的なものが多いのが気になります。

→巡礼ブログ「神恵内厳島神社」



神社の隣の役場には、開村百年を記念した「本陣跡地」の石碑がありました。
京都の応仁の乱の本拠地のような場所だったのかと想像しましたが、そういえばここは歴史の浅いニューフロンティアでした。

◯ 電柱飾り

ふと気がつくと、電柱の飾りに、ドラゴンのようなものがついています。
これが、各電柱ごとについています。



「原発の泊村の隣だから、裕福なんだね」と純。
なるほどー。潤沢さが見えます。

◯ 泊村弁天島



すてきな橋を見つけたので、車を停めました。
なんだかいい感じの橋。すぐそばにある弁天島に架けられています。
もちろん渡ってみることにします。



この日は水位が上昇しているため、迫力満点。
もちろん、行けるところまでで引き返します。
海面そばから見上げる切り立った崖に、この地方の荒々しい自然を実感します。



目下、工事中のようで、歩ける範囲は限られていましたが、それにしてもこのキャラクターはないでしょう~。
額に「泊」とあるので(キン肉マン?)、村のキャラクターなのかもしれません。



目つきがちょっと・・・なぜ枕を持っているの・・・?
脱力のゆるキャラ?です。
あとで調べたら、泊村の泊村商工会キャラクター「お泊り君」だそうです。



島に案内板はありませんでしたが、後になって「恋が実る伝説の島」だと知りました。
ええ~、知っていたらもっとロマンチックにひたったのにー。
「このしっかりした橋は、やはり村が潤っているから・・・」みたいな、現実的な話ばかりしていました。
ロマンがないー!

◯ 泊稲荷神社

稲荷神社にも寄ります。
高台で、港が見下ろせる場所にありました。



神社からは、雄大な積丹の海岸が見えます。
「神社の裏に、灯台があるみたい」と言われて、のぞいたら、本当に社務所のすぐ裏にあったので、驚きました。
こんなに神社と灯台が隣接しているところって、初めて!
すてきな配色です。
神社の敷地内と思われるし、もしや神主さんは、灯台守も兼任しているのかしら?



「南北海道神社巡り御朱印帳」のポスターが貼られており、二人で見入りました。
「こんなのがあるのね~」
「ああ、やりたかった!」と残念がる純。
歴史が浅い北海道には、寺社は少ないものとばかり思っていましたが、こうやって周ってみると、思ったよりも多いことに気付かされます。

→巡礼ブログ「泊稲荷神社」

◯ 泊恵比須神社



大きな鳥居を見つけたので、寄ってみた緑の中の神社。
野原の向こうに本殿があるという感じでした。

→巡礼ブログ「泊恵比須神社」

◯ とまりん館

ドライブしている間に、雨は降ったり止んだり。不安定な天気です。
純のリクエストで、泊原発PR館のとまりん館を見学しました。
目下、原発は止まっていますが、こちらは開いています。
私も、以前仕事で柏崎原発を見学したことがあるので、興味はあります。



辺りの景観から浮いている、人目を引く洋風建物で、ディズニーランドのガラスのパビリオンみたい。
すべて無料。NHKセンターのように、子供も楽しめるコーナーがいろいろとありました。
空いているのをいいコトに、いろいろと試してみました。



これは、釘のようなものがびっしりと打ち込まれていて、押すと反対側に浮き出て見えるというもの。
二人で夢中になって、手形をつけまくりました。いったい何人分・・・
ひと通りめぐってまた戻ってきたら、もう子供が別の形に変えていました。



自分の被爆量を測定してみました。基準値よりはるかに高かったらどうしようと、ドキドキ・・・
数値がでましたが、これは多いの、少ないの?
目安が表示されていないため、結局わからずじまい。
でも、「この数値は食生活を通じて取り込まれた自然放射能の平均的な値です」と書かれていたので、安心しました。

◯ 岩内金比羅神社

車道に面しており、参道はないものの、しっかりした作りの神社。
白い鳥居と拝殿にしめ縄がかかっています。



本殿の隣に、さらに神輿殿があり、中には金毘羅船が祀られていました。
しげしげと眺めました。鳥居が乗っている金毘羅船を、初めて間近で見ました。
精緻に作りこまれたものでした。



ここの狛犬がキュートでたまりませんでした!
こちらは巡礼ブログの方で・・・(アップ次第、リンクを貼ります)

→巡礼ブログ「岩内金比羅神社」

◯ 岩内神社



ゆったりとした敷地内にある広々とした神社。
広い参道が格の高さを伺わせます。



敷地内には「日本のアスパラガス発祥の地」石碑がありました。
岩内町はアスパラ発祥で全国的に有名なんだそうです。そうなんだ~。



→巡礼ブログ「岩内神社」

2-(2)に続きます。

北海道・岬と神社と馬を見に(積丹~襟裳)1

2013-09-13 | 北海道
◆  1st day [新千歳空港→小樽→余市→美国→積丹]
 ◯ prologue
 ◯ 札幌へ
 ◯ 時計台
 ◯ クラーク記念国際高等学校
 ◯ 北海道神宮
 ◯ 小樽スルー
 ◯ 余市神社
 ◯ 美国神社
 ◯ 黄金岬
 ◯ 日司荘
 ◯ 岬の湯しゃこたん
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◯ prologue

今年の夏もまた、北海道に来ることが出来ました。
去年の8月にも避暑気分で訪れましたが、予想外の暑さにへたっていました。
今年の2月に、宗谷地方を訪れた時には、観測史上に残る猛吹雪に逢い、交通機関がストップするというサバイバル状態となって、ほとんどプランはこなせませんでした。

半年ごとに行く度に過酷な天候に遭って、なんだか試される大地となっている北海道。
今回はひと月ずらしたことですし、キツかった東京の猛暑から逃れて、今度こそ避暑を楽しみたいものです。

去年は羽田への空港バスを間違えて(シャトルじゃなくて各停の路線バスに乗っちゃった)、ギリギリ駆け込みのフライトとなってしまったので、今回は大事を取り過ぎるほど取って、早目に出発し、1時間半前に空港に着きました。
ソファに腰掛け、うとうと眠りながら旅の仲間の純を待ちます。
搭乗口でゆっくり飛行機を待っていましたが、フライトが遅れ、新千歳到着も30分ほど遅れて、レンタカーを借りた時にはもう2時近くになっていました。

◯ 札幌へ

車に乗り込み、まずは札幌へ向かいます。
豊平川沿いの道の混雑に驚きました。札幌はやはり大都会、平日なのに混んでいるんですね。



北海道にも渋滞があるなんて、意外でした。
8キロほどの距離をゆるゆる進みます。

◯ 時計台

途中、時計台前を通りました。前にバスの中から見たことはあるけれど、横をみるのは初めて。
純と二人で「これが時計台よね?」と首をひねりながら見ました。
日本ガッカリ三景とか言われていますが、思ったよりも大きくて立派でした。(マイナスからの出発だからかも?)



◯ クラーク記念国際高等学校

クラーク記念国際高等学校の前を通りました。
合言葉は「君よ大志を抱け!」
さすがは生涯現役の三浦雄一郎が校長をしているだけあって、青年に限定しないんですね。
唇よ~熱く君を語れ~ ♪(ナツメロ)



◯ 北海道神宮

北海道神宮の参道の鳥居の大きさに驚きます。さすが北海道、大きさで圧倒しているよう。
神殿の新しさを感じますが、周りの広大な杉林が古めかしさを醸し出しており、静けさの漂ういかにも一の宮といった雰囲気。



立派な本殿で、建築様式が気になります。



赤いデニム姿のヤンキー風カップルが境内におり、少し違和感を感じましたが、頭を大胆に刈り上げた男性が御朱印をもらい、それを覗きこんだ女性が「かっこいいじゃん!」と言っていたので、私まで覗いてみたくなりました。
人を見かけで判断してはいけませんね。
純が御朱印をいただいたら、巫女さんは液晶ボタンを押して、コンピュータ精算していたそうです。
ハイテク~。



緑の中にあると思ったら、ここは円山公園の一角で、敷地内には円山動物園もあるのだとか。
地図を見たら、そばに原生林もありました。
原生林って・・・人の手の入らない林ですよね?アラスカやオレゴンの山中にあるような。
それが市街地内に存在するって、エエ~?
ワイルドー!さすが北海道です。

→ 巡礼ブログ「北海道神宮」

◯ 小樽スルー

サックリと札幌を抜けて、小樽に入りました。
メガネトンネルの若竹トンネル。



わー、小樽だ、観光地だわー。古めかしい倉庫の辺りでは、観光客の姿を多く見かけます。
前に写真を撮った運河べりを眺めながら、車は止まることなく、そのまま通り過ぎます。



海岸線を見ながら、余市へと向かいました。
終わりかけの夏風邪が少し残っている私は、薬を飲むために出発前に菓子パンを一つ食べたきり。
もう5時近く。とっくにお昼の時間もおやつの時間も過ぎていて、互いに「お腹が空いた~」と情けない声を出していましたが、そのうち空腹リミットを超えてしまいました。



◯ 余市神社

目的地は、ニッカウヰスキー・余市蒸溜所ではなく、余市神社。
北海道ならではのまっすぐの道路が山の方に続いていった先に、小さな社殿がありました。
はい、私たち、巡礼づいています。
普通の観光客はしない旅になりそう。



神社から見ると、神社に続く道路が長~い参道に見えます。
これなら秋祭りも行列を作ってのびのびとできそう。



参道横の大木からは、ザワザワと局地的に雨が降るような音が聞こえて、鳥がねぐらに帰って食事をしているのかな?と思いました。

→ 巡礼ブログ「余市神社」

◯ 美国神社

美国神社へと向かいました。
「美しい国」。きれいな地名です。積丹半島一の都会だそうですが、静かな漁港でひと気がありません。



狛犬が2組いてテンションが上がりました。どちらもいい感じです。
参拝をしようとしたら、拝殿には扉がついており、自分で開けてお賽銭を入れる仕組みになっていました。



喜びすぎたのか、帰りがけに社務所から神主さんが覗いているのが見えました。
御朱印をお願いするチャンスですが、今回は、御朱印はいただかないことにして、そのまま神社を後にしました。
そう、この時は・・・。(と含みをもたせる)
詳細はこちらへ→ 巡礼ブログ「美国神社」

◯ 黄金岬

美国の港に黄金岬という神々しい場所があると地図で知り、行ってみました。
漁船は係留していますが、無人です。
去年道東の海を訪れた時と同じ、北の海の香りがするわ。







赤い灯台のところまで行きました。
「いつの間にか灯台に行くようになって」とブツブツ?言う純。
だって灯台、好きなんですもの。



赤いタイルを触ってきました。
誰かがBBQをやった跡が残っていました。
私達の他には、ウミネコとカモメしかいません。
防波堤の上や海に浮かんで、キューキュー鳴いています。



◯ 日司荘

夕暮れの港を満喫して、翳りゆく海岸沿いを急いで宿へと向かいます。
宿に電話を入れようとしましたが、二人とも圏外でつながりません。
ちゃんと用意してもらっているか心配でしたが、スリッパを出していてもらったので、安心しました。

宿は、日司(ひづか)という集落にある、日司荘。
「日を司る」って、いい字ですね。
部屋から、海に沈む夕日がまっすぐ見えるということで、とても楽しみにして、日没までに宿に着くようがんばりましたが、この日は曇りで、太陽は見られませんでした。残念~~。
でも、部屋からは海がまっすぐ見え、波の寄せる音が聞こえます。

この日のお客さんは私たちだけ。完全に貸切状態での食事となりました。
気楽でのびのびできますが、ちょっと寂しーい・・・9月の連休なのに、積丹は思ったより静かです。
やっぱり8月のウニの季節に、みんなこぞってやってくるのかも?
でも、ズラリと並んだ磯料理は圧巻でした。



予約の電話をした時、女将さんに「あ~、9月中旬では、もうウニの季節は終わってる…」と、ひどく残念そうに言われたので、食べられないものとあきらめていましたが、ちゃんと出してもらえたので、感激しました。



漁師をしている宿主に聞いたら、8月末に採れた最後のウニを、少し生かしておき、ちょうどこの日に出せるように日を調整して、調理してくれたとのことです。
ありがたいわ~。ウニの産地の漁師さんの心意気を感じました。



海の幸づくしの料理がずらりと並び、たくさん量があって、贅沢~。
この日は早朝の菓子パン一つだけでしたが、これでお腹いっぱいになりました。
ふ~、港に来たって、食で実感するわー。



◯ 岬の湯しゃこたん

少しおなかを休ませてから、日帰り温泉の「岬の湯しゃこたん」へ行きました。
大きな新しい清潔な場所。積丹町産業交流雇用対策推進施設だそうです。
町はひたすら静かで、全く車とすれ違いません。
明かりも少なく、車のライトが頼みです。
「一番はしゃぐ金曜の夜なのに・・・」「うーん」
着いたのは閉館1時間前でしたが、温泉駐車場に車は数台しか停まっていませんでした。



「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(高張性中性高温泉)」、つまり塩の温泉で、少しぬるりとしていました。
肌に心地よい感触です。
女湯に入った時に、出ていく人とすれ違い、中に一人でいたおばあさんも、いつの間にかいなくなっており、つまり貸し切りでした。
露天風呂も無人。
神威岬と積丹岬を一望する大パノラマが望めるそうですが、夜だったので、沖の方にイカ漁船の灯りがちらちらと見えるくらいでした。

お風呂あがりに純がビールを飲んだので、私が運転して帰りました。
雨が音を立てて降ってきて、明日の岬ドライブが心配になります。
「雨女になったんじゃない?」的に、お互いに責任をなすりつけ合います。それはイヤだわ~。

窓を開けて風を入れていたら、小さな黒い羽虫がたくさん部屋に入ってきていました。
網戸の隙間から入ってくるようですが、窓を閉めると暑いので困ります。
風呂あがりなのに、二人でせっせと駆除作業に勤しみました。
早めに寝ましたが、台風が近づいているせいか、蒸し暑くて、なんだかあまり熟睡できませんでした。

2日目に続きます。

たびたび城たびin兵庫

2013-09-10 | 近畿(兵庫・大阪)
毎年、いろいろなブロガーツアーを企画している兵庫県。
今年は『たびたび城たびin兵庫』と題して、お城を旅するブロガーさんを募集しています。



来年の大河ドラマの主役、黒田官兵衛のゆかりの地である兵庫・姫路。
いまのうちに、現地で戦国武将たちの活躍に思いを馳せてみるのもいいですね。

今回は、なんと100人ものブロガーを募集中!!!

<応募資格>
1:18歳以上の男女
2:各種サイトで一定の読者数を持つブログを書いている方
3:お城や戦国等の歴史文化に関心がある方

<応募期間>
第一期募集期間:8月5日(月)~8月19日(月)
第二期募集期間:8月20日(火)~9月17日(火)
第三期募集期間:9月18日(水)~10月15日(火)
※定員に達した場合、募集終了。

<旅行期間>
9月1日(日)~11月30日(土)内の一泊以上の旅


私も、応募してみようと思います!
これでも歴女のはしくれ、お城も戦国時代も好きですので。

応募の詳細は、こちら公式ページをご覧ください↓