風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

北海道・岬と神社と馬を見に(積丹~襟裳)1

2013-09-13 | 北海道
◆  1st day [新千歳空港→小樽→余市→美国→積丹]
 ◯ prologue
 ◯ 札幌へ
 ◯ 時計台
 ◯ クラーク記念国際高等学校
 ◯ 北海道神宮
 ◯ 小樽スルー
 ◯ 余市神社
 ◯ 美国神社
 ◯ 黄金岬
 ◯ 日司荘
 ◯ 岬の湯しゃこたん
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◯ prologue

今年の夏もまた、北海道に来ることが出来ました。
去年の8月にも避暑気分で訪れましたが、予想外の暑さにへたっていました。
今年の2月に、宗谷地方を訪れた時には、観測史上に残る猛吹雪に逢い、交通機関がストップするというサバイバル状態となって、ほとんどプランはこなせませんでした。

半年ごとに行く度に過酷な天候に遭って、なんだか試される大地となっている北海道。
今回はひと月ずらしたことですし、キツかった東京の猛暑から逃れて、今度こそ避暑を楽しみたいものです。

去年は羽田への空港バスを間違えて(シャトルじゃなくて各停の路線バスに乗っちゃった)、ギリギリ駆け込みのフライトとなってしまったので、今回は大事を取り過ぎるほど取って、早目に出発し、1時間半前に空港に着きました。
ソファに腰掛け、うとうと眠りながら旅の仲間の純を待ちます。
搭乗口でゆっくり飛行機を待っていましたが、フライトが遅れ、新千歳到着も30分ほど遅れて、レンタカーを借りた時にはもう2時近くになっていました。

◯ 札幌へ

車に乗り込み、まずは札幌へ向かいます。
豊平川沿いの道の混雑に驚きました。札幌はやはり大都会、平日なのに混んでいるんですね。



北海道にも渋滞があるなんて、意外でした。
8キロほどの距離をゆるゆる進みます。

◯ 時計台

途中、時計台前を通りました。前にバスの中から見たことはあるけれど、横をみるのは初めて。
純と二人で「これが時計台よね?」と首をひねりながら見ました。
日本ガッカリ三景とか言われていますが、思ったよりも大きくて立派でした。(マイナスからの出発だからかも?)



◯ クラーク記念国際高等学校

クラーク記念国際高等学校の前を通りました。
合言葉は「君よ大志を抱け!」
さすがは生涯現役の三浦雄一郎が校長をしているだけあって、青年に限定しないんですね。
唇よ~熱く君を語れ~ ♪(ナツメロ)



◯ 北海道神宮

北海道神宮の参道の鳥居の大きさに驚きます。さすが北海道、大きさで圧倒しているよう。
神殿の新しさを感じますが、周りの広大な杉林が古めかしさを醸し出しており、静けさの漂ういかにも一の宮といった雰囲気。



立派な本殿で、建築様式が気になります。



赤いデニム姿のヤンキー風カップルが境内におり、少し違和感を感じましたが、頭を大胆に刈り上げた男性が御朱印をもらい、それを覗きこんだ女性が「かっこいいじゃん!」と言っていたので、私まで覗いてみたくなりました。
人を見かけで判断してはいけませんね。
純が御朱印をいただいたら、巫女さんは液晶ボタンを押して、コンピュータ精算していたそうです。
ハイテク~。



緑の中にあると思ったら、ここは円山公園の一角で、敷地内には円山動物園もあるのだとか。
地図を見たら、そばに原生林もありました。
原生林って・・・人の手の入らない林ですよね?アラスカやオレゴンの山中にあるような。
それが市街地内に存在するって、エエ~?
ワイルドー!さすが北海道です。

→ 巡礼ブログ「北海道神宮」

◯ 小樽スルー

サックリと札幌を抜けて、小樽に入りました。
メガネトンネルの若竹トンネル。



わー、小樽だ、観光地だわー。古めかしい倉庫の辺りでは、観光客の姿を多く見かけます。
前に写真を撮った運河べりを眺めながら、車は止まることなく、そのまま通り過ぎます。



海岸線を見ながら、余市へと向かいました。
終わりかけの夏風邪が少し残っている私は、薬を飲むために出発前に菓子パンを一つ食べたきり。
もう5時近く。とっくにお昼の時間もおやつの時間も過ぎていて、互いに「お腹が空いた~」と情けない声を出していましたが、そのうち空腹リミットを超えてしまいました。



◯ 余市神社

目的地は、ニッカウヰスキー・余市蒸溜所ではなく、余市神社。
北海道ならではのまっすぐの道路が山の方に続いていった先に、小さな社殿がありました。
はい、私たち、巡礼づいています。
普通の観光客はしない旅になりそう。



神社から見ると、神社に続く道路が長~い参道に見えます。
これなら秋祭りも行列を作ってのびのびとできそう。



参道横の大木からは、ザワザワと局地的に雨が降るような音が聞こえて、鳥がねぐらに帰って食事をしているのかな?と思いました。

→ 巡礼ブログ「余市神社」

◯ 美国神社

美国神社へと向かいました。
「美しい国」。きれいな地名です。積丹半島一の都会だそうですが、静かな漁港でひと気がありません。



狛犬が2組いてテンションが上がりました。どちらもいい感じです。
参拝をしようとしたら、拝殿には扉がついており、自分で開けてお賽銭を入れる仕組みになっていました。



喜びすぎたのか、帰りがけに社務所から神主さんが覗いているのが見えました。
御朱印をお願いするチャンスですが、今回は、御朱印はいただかないことにして、そのまま神社を後にしました。
そう、この時は・・・。(と含みをもたせる)
詳細はこちらへ→ 巡礼ブログ「美国神社」

◯ 黄金岬

美国の港に黄金岬という神々しい場所があると地図で知り、行ってみました。
漁船は係留していますが、無人です。
去年道東の海を訪れた時と同じ、北の海の香りがするわ。







赤い灯台のところまで行きました。
「いつの間にか灯台に行くようになって」とブツブツ?言う純。
だって灯台、好きなんですもの。



赤いタイルを触ってきました。
誰かがBBQをやった跡が残っていました。
私達の他には、ウミネコとカモメしかいません。
防波堤の上や海に浮かんで、キューキュー鳴いています。



◯ 日司荘

夕暮れの港を満喫して、翳りゆく海岸沿いを急いで宿へと向かいます。
宿に電話を入れようとしましたが、二人とも圏外でつながりません。
ちゃんと用意してもらっているか心配でしたが、スリッパを出していてもらったので、安心しました。

宿は、日司(ひづか)という集落にある、日司荘。
「日を司る」って、いい字ですね。
部屋から、海に沈む夕日がまっすぐ見えるということで、とても楽しみにして、日没までに宿に着くようがんばりましたが、この日は曇りで、太陽は見られませんでした。残念~~。
でも、部屋からは海がまっすぐ見え、波の寄せる音が聞こえます。

この日のお客さんは私たちだけ。完全に貸切状態での食事となりました。
気楽でのびのびできますが、ちょっと寂しーい・・・9月の連休なのに、積丹は思ったより静かです。
やっぱり8月のウニの季節に、みんなこぞってやってくるのかも?
でも、ズラリと並んだ磯料理は圧巻でした。



予約の電話をした時、女将さんに「あ~、9月中旬では、もうウニの季節は終わってる…」と、ひどく残念そうに言われたので、食べられないものとあきらめていましたが、ちゃんと出してもらえたので、感激しました。



漁師をしている宿主に聞いたら、8月末に採れた最後のウニを、少し生かしておき、ちょうどこの日に出せるように日を調整して、調理してくれたとのことです。
ありがたいわ~。ウニの産地の漁師さんの心意気を感じました。



海の幸づくしの料理がずらりと並び、たくさん量があって、贅沢~。
この日は早朝の菓子パン一つだけでしたが、これでお腹いっぱいになりました。
ふ~、港に来たって、食で実感するわー。



◯ 岬の湯しゃこたん

少しおなかを休ませてから、日帰り温泉の「岬の湯しゃこたん」へ行きました。
大きな新しい清潔な場所。積丹町産業交流雇用対策推進施設だそうです。
町はひたすら静かで、全く車とすれ違いません。
明かりも少なく、車のライトが頼みです。
「一番はしゃぐ金曜の夜なのに・・・」「うーん」
着いたのは閉館1時間前でしたが、温泉駐車場に車は数台しか停まっていませんでした。



「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(高張性中性高温泉)」、つまり塩の温泉で、少しぬるりとしていました。
肌に心地よい感触です。
女湯に入った時に、出ていく人とすれ違い、中に一人でいたおばあさんも、いつの間にかいなくなっており、つまり貸し切りでした。
露天風呂も無人。
神威岬と積丹岬を一望する大パノラマが望めるそうですが、夜だったので、沖の方にイカ漁船の灯りがちらちらと見えるくらいでした。

お風呂あがりに純がビールを飲んだので、私が運転して帰りました。
雨が音を立てて降ってきて、明日の岬ドライブが心配になります。
「雨女になったんじゃない?」的に、お互いに責任をなすりつけ合います。それはイヤだわ~。

窓を開けて風を入れていたら、小さな黒い羽虫がたくさん部屋に入ってきていました。
網戸の隙間から入ってくるようですが、窓を閉めると暑いので困ります。
風呂あがりなのに、二人でせっせと駆除作業に勤しみました。
早めに寝ましたが、台風が近づいているせいか、蒸し暑くて、なんだかあまり熟睡できませんでした。

2日目に続きます。


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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アネッティワールド)
2016-07-04 15:51:20
凄い
凄すぎるウニの量!

リカさんはいつも現地の人に恵まれた旅行ですね。

アネッティワールドさん (リカ)
2016-07-04 16:34:00
今まさに積丹半島をドライブ中でしょうか?
アネッティワールドさんのうに丼だって、驚きのボリュームでしたよ!
この時は余市蒸溜所は素通りだったので、いつか行ってみたいと思います。
楽しい旅を続けて下さいませ!!

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