風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

北海道・岬と神社と馬を見に(積丹~襟裳) 2-(1)

2013-09-14 | 北海道
◆ 2nd day-1 [積丹→神恵内→泊→岩内]

◯ 民宿の朝
◯ 島武意海岸
◯ 嵐の神威岬
◯ オスコイ!かもえない
◯ 神恵内厳島神社
◯ 電柱飾り
◯ 泊村弁天島
◯ 泊稲荷神社
◯ 泊恵比須神社
◯ とまりん館
◯ 岩内金比羅神社
◯ 岩内神社

1日目からの続きです。

◯ 民宿の朝

いつも夜に日記を書いていたので、この日は朝に書いてみました。
サクサクはかどります。これからは朝に書こうかな。でも寝坊したら書けないし、うーむ。



また二人でお座敷貸し切りの朝食。TVもありますが、普段見ない者同士だし、こちらでどんな番組をやっているかわからないため、付けずじまい。
波の音を聞きながら、海の幸づくしのお膳をいただきます。
またもや、見たことのないような料理も出てきました。



見た目がキャラメルそっくりだったものは、塩ウニ。
う~ん、そんな高級珍味、パッと食べただけではわからなかったわー。(庶民なもので)



作り方は、塩を敷いてウニを載せるという至ってシンプルなもの。作る漁師によって厚みが変わるそうです。
この宿では、注文依頼を受けた時に、朝食用も作っておくんだとか。
ご主人にほかにもあれこれ聞きたかったのですが、やはりそこは寡黙な雰囲気をまとう北の海の漁師、質問はそのくらいにしておきました。



目の前にある大岩には鳥居が立っています。弁天岩と言われるその岩が、集落に大波が直接襲いかかるのを防いでくれているんだとか。
ご主人の祖父の代に、集落の人たちが鳥居を立てたそうです。



◯ 島武意海岸

宿のおかみさんに見送られて、出発。海の幸をごちそうさまでーす。



まずは島武意(しまぬい)海岸へ向かいます。
景観整備金100円を一人ずつ缶に入れ、天井に頭が当たるくらいに細く小さなトンネルに入りました。



抜けるとそこは積丹の海。
天気が今ひとつなため、晴れていたものの海は少し薄い積丹ブルー。
それでも、底まで透き通って見えて、吸い込まれそうに美しかったです。



海の青さを堪能してから、灯台への道を登っていきます。
だって灯台好きだから!
結構な傾斜の坂をうんうん言いながら登ると、灯台がありました。



見晴らしがよく、遠くまで連なる岬が一望できます。



360度から強風に煽られましたが、それもまたよし。
「クマ出没注意」の看板に、「蛇も出た」との付箋が貼ってありました。それもまたよし・・・?
動画を撮りましたが、風の音で自分の声がほとんどかき消されています。



駐車場に戻る下りの道すがら、登ってくる人たちとすれ違いました。
ここは穴場だと聞いていたけれど、思ったよりも人が多くて、案外知られているような。



◯ 嵐の神威岬



車を走らせると、どんどん空が暗くなり、とうとう雨が降り始めました。
かなり激しい土砂降りです。海沿いのため、風も強くて横からのあおりを受けます。



神威岬の駐車場に着いた時には、凄まじい雨で、車のドアを開けることさえためらわれました。
ほかに停まっている車もなく、結局降りることができずに、そのまま先に進むことにしました。
せっかくここまでやって来たのに~!!
でも、無理矢理行ってみたところで、足元の悪い中を突風にあおられて危険なので、泣く泣く諦めます。



「ああ、残念ーー!」と、心から悔しがる私。
だって、ここのシャコタンブルーを見たくて、今回この地方に来たようなものですから。
ああ、旅のハイライトが台無しに~。こんにゃろ、台風め~。
シャコタンじゃなくて自分がブルーになっちゃう~。



でも純は、「見れないなら、しかたがないよ」とクール。
「切替が肝心でしょ」
それはそうだけど、残念な気持ちをちゃんと心に通過させないと、後でスッキリできません。
一番楽しみにしていた場所だけに、なかなかガッカリ感は抜けませんでした。



◯ オスコイ!かもえない

道の駅で休憩を取りました。どこをとっても、なんだか面白い響きです。
ドスコイ!じゃなくてオスコイ!なんですね。
駐車場にはカッコイイバイクが一台。男の一人旅でしょうか。



自販機には「社団法人北海道漁船海難防止・水難救済センター支援自販機」と書いてありました。
わー、ものものしいー。
海で遭難した人々の救助を行う民間ボランティア団体、社団法人日本水難救済会(マリンレスキュージャパン)の、海難救助活動支援となる「青い羽根募金」の一環だそうです。そういえば青い羽根が描かれていますね。
これが救難所員の支援になるのでしたら!



売店の真ん中には、大きな平たい水槽が置いてあり、中には帆立がたくさんいました。
地元神恵内(かもえない)産のホタテで、編みで好きなものを採っていいようです。
豪快でいいですねー。道内に住んでいたら、買いこみたいところです。



風の強い涼しい日でしたが、北海道に来たらなにがなんでも(?)ソフトクリーム食べなくっちゃ!
ということで、夕張メロンとのミックス味を美味しくいただきました~。



◯ 神恵内厳島神社

この日初めてのお参り。
拝殿までのそう長くない参道に、3つの鳥居が立てられています。
どれも色が違い、設立年も違うもの。



ここは、海の安全を祈る漁師たちの信仰を集める神社。
由緒書きに、1603年創始とありました。北海道にしては、古い歴史を持つ神社です。
保食神を祭神として始まり、その後航海安全として安芸国宮島の厳島神社、播磨国海神社の大綿津見大神、讃岐国金毘羅宮の大国主大神を勧請したとのこと。
松前藩により弁天社と称していたものの、維新政府の神仏分離令により、厳島神社と改称されたようです。
強力な神々が祀られる、かなりの由緒があるお社です。
漁業関係の人の名前が鳥居に刻まれていました。

北海道に来て、各神社に必ずと言っていいほど「忠魂碑」があることに気が付きます。
これまでもあったのかしら?特に意識したことはありませんでした。
それよりも、狛犬が本州よりも独創的なものが多いのが気になります。

→巡礼ブログ「神恵内厳島神社」



神社の隣の役場には、開村百年を記念した「本陣跡地」の石碑がありました。
京都の応仁の乱の本拠地のような場所だったのかと想像しましたが、そういえばここは歴史の浅いニューフロンティアでした。

◯ 電柱飾り

ふと気がつくと、電柱の飾りに、ドラゴンのようなものがついています。
これが、各電柱ごとについています。



「原発の泊村の隣だから、裕福なんだね」と純。
なるほどー。潤沢さが見えます。

◯ 泊村弁天島



すてきな橋を見つけたので、車を停めました。
なんだかいい感じの橋。すぐそばにある弁天島に架けられています。
もちろん渡ってみることにします。



この日は水位が上昇しているため、迫力満点。
もちろん、行けるところまでで引き返します。
海面そばから見上げる切り立った崖に、この地方の荒々しい自然を実感します。



目下、工事中のようで、歩ける範囲は限られていましたが、それにしてもこのキャラクターはないでしょう~。
額に「泊」とあるので(キン肉マン?)、村のキャラクターなのかもしれません。



目つきがちょっと・・・なぜ枕を持っているの・・・?
脱力のゆるキャラ?です。
あとで調べたら、泊村の泊村商工会キャラクター「お泊り君」だそうです。



島に案内板はありませんでしたが、後になって「恋が実る伝説の島」だと知りました。
ええ~、知っていたらもっとロマンチックにひたったのにー。
「このしっかりした橋は、やはり村が潤っているから・・・」みたいな、現実的な話ばかりしていました。
ロマンがないー!

◯ 泊稲荷神社

稲荷神社にも寄ります。
高台で、港が見下ろせる場所にありました。



神社からは、雄大な積丹の海岸が見えます。
「神社の裏に、灯台があるみたい」と言われて、のぞいたら、本当に社務所のすぐ裏にあったので、驚きました。
こんなに神社と灯台が隣接しているところって、初めて!
すてきな配色です。
神社の敷地内と思われるし、もしや神主さんは、灯台守も兼任しているのかしら?



「南北海道神社巡り御朱印帳」のポスターが貼られており、二人で見入りました。
「こんなのがあるのね~」
「ああ、やりたかった!」と残念がる純。
歴史が浅い北海道には、寺社は少ないものとばかり思っていましたが、こうやって周ってみると、思ったよりも多いことに気付かされます。

→巡礼ブログ「泊稲荷神社」

◯ 泊恵比須神社



大きな鳥居を見つけたので、寄ってみた緑の中の神社。
野原の向こうに本殿があるという感じでした。

→巡礼ブログ「泊恵比須神社」

◯ とまりん館

ドライブしている間に、雨は降ったり止んだり。不安定な天気です。
純のリクエストで、泊原発PR館のとまりん館を見学しました。
目下、原発は止まっていますが、こちらは開いています。
私も、以前仕事で柏崎原発を見学したことがあるので、興味はあります。



辺りの景観から浮いている、人目を引く洋風建物で、ディズニーランドのガラスのパビリオンみたい。
すべて無料。NHKセンターのように、子供も楽しめるコーナーがいろいろとありました。
空いているのをいいコトに、いろいろと試してみました。



これは、釘のようなものがびっしりと打ち込まれていて、押すと反対側に浮き出て見えるというもの。
二人で夢中になって、手形をつけまくりました。いったい何人分・・・
ひと通りめぐってまた戻ってきたら、もう子供が別の形に変えていました。



自分の被爆量を測定してみました。基準値よりはるかに高かったらどうしようと、ドキドキ・・・
数値がでましたが、これは多いの、少ないの?
目安が表示されていないため、結局わからずじまい。
でも、「この数値は食生活を通じて取り込まれた自然放射能の平均的な値です」と書かれていたので、安心しました。

◯ 岩内金比羅神社

車道に面しており、参道はないものの、しっかりした作りの神社。
白い鳥居と拝殿にしめ縄がかかっています。



本殿の隣に、さらに神輿殿があり、中には金毘羅船が祀られていました。
しげしげと眺めました。鳥居が乗っている金毘羅船を、初めて間近で見ました。
精緻に作りこまれたものでした。



ここの狛犬がキュートでたまりませんでした!
こちらは巡礼ブログの方で・・・(アップ次第、リンクを貼ります)

→巡礼ブログ「岩内金比羅神社」

◯ 岩内神社



ゆったりとした敷地内にある広々とした神社。
広い参道が格の高さを伺わせます。



敷地内には「日本のアスパラガス発祥の地」石碑がありました。
岩内町はアスパラ発祥で全国的に有名なんだそうです。そうなんだ~。



→巡礼ブログ「岩内神社」

2-(2)に続きます。


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