あはれ 秋風よ 情(こころ)あらば伝えてよ
これは、佐藤春夫の「秋刀魚の歌」の一節だが、さんまの話しではない
あはれなのは、鈴虫のオス達である
9月初旬頃には、それこそ煩いほどに羽根を鳴らし鳴いていた鈴虫も、近頃の鳴き声にはとんと元気が無い
元気が無いどころか、羽根も鳴き過ぎて磨り減ってしまったのか、鳴き声も澄んだ大きな音色ではなく、くすんで如何にも弱弱しい
鳴き始めた元気な頃は、鳴いているオスを他のオスが鳴かせぬ為に追い回したり、丁度馬が後ろ足で蹴り上げるように、互いにお尻を向け合って後足で蹴りあったりして、メスへの優位性を得ようとしょっちゅう喧嘩していた
それを活動を始める午後4時頃から朝まで、今日まで毎日行っているから、羽根の周囲がボロボロになり、後足がもげてしまったオスも多い
両後足とも無くなってしまったオスは、いざり(放送禁止用語でごめんなさい)のようにお尻を地面に落とし、這って進んでおり、全くあはれで見るに忍びない
今日までに、既に命を亡くしたオスも多いのだ
メスはお腹をパンパンに膨らませ、闘いあうオスを尻目に魚粉やナスに貪り付いている
朝、力尽きたオスを見つけると、メスや仲間に喰われる前に、そっとケースから出している
子孫を残す為に、それこそ身を犠牲にしてまで頑張った彼らを、仲間に、特にあれだけ腹を膨らませたメスに、喰われると言う残酷な目にはどうしても遭わせられないのだ
磨り減ってしまった羽根を打ち鳴らし、それでも懸命に鳴いているオスを見ると、健気であり、そしてあはれである
もう暫らく時を経れば、オス達は総て死に絶えて、産卵するメスだけがケースに残る事になる
更に涼しさが増せば、そのメス達も短い一生を終えるのだろう
最近朝夕はめっきり涼しくなり、秋の深まりを嫌でも感じる
秋が深まるに連れて、あはれを感じざるを得ない昨今である
これは、佐藤春夫の「秋刀魚の歌」の一節だが、さんまの話しではない
あはれなのは、鈴虫のオス達である
9月初旬頃には、それこそ煩いほどに羽根を鳴らし鳴いていた鈴虫も、近頃の鳴き声にはとんと元気が無い
元気が無いどころか、羽根も鳴き過ぎて磨り減ってしまったのか、鳴き声も澄んだ大きな音色ではなく、くすんで如何にも弱弱しい
鳴き始めた元気な頃は、鳴いているオスを他のオスが鳴かせぬ為に追い回したり、丁度馬が後ろ足で蹴り上げるように、互いにお尻を向け合って後足で蹴りあったりして、メスへの優位性を得ようとしょっちゅう喧嘩していた
それを活動を始める午後4時頃から朝まで、今日まで毎日行っているから、羽根の周囲がボロボロになり、後足がもげてしまったオスも多い
両後足とも無くなってしまったオスは、いざり(放送禁止用語でごめんなさい)のようにお尻を地面に落とし、這って進んでおり、全くあはれで見るに忍びない
今日までに、既に命を亡くしたオスも多いのだ
メスはお腹をパンパンに膨らませ、闘いあうオスを尻目に魚粉やナスに貪り付いている
朝、力尽きたオスを見つけると、メスや仲間に喰われる前に、そっとケースから出している
子孫を残す為に、それこそ身を犠牲にしてまで頑張った彼らを、仲間に、特にあれだけ腹を膨らませたメスに、喰われると言う残酷な目にはどうしても遭わせられないのだ
磨り減ってしまった羽根を打ち鳴らし、それでも懸命に鳴いているオスを見ると、健気であり、そしてあはれである
もう暫らく時を経れば、オス達は総て死に絶えて、産卵するメスだけがケースに残る事になる
更に涼しさが増せば、そのメス達も短い一生を終えるのだろう
最近朝夕はめっきり涼しくなり、秋の深まりを嫌でも感じる
秋が深まるに連れて、あはれを感じざるを得ない昨今である
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