ロード・フォー・スズキFISHING

スズキフィッシング道を極めんと苦悩する日々

今年も喰った

2008-11-19 | 日々の想い
今年も昨夜「開高丼」を、腹一杯食べた
昨年も紹介したが「開高丼」とは、氏を魅了して止まなかった越前ガニの丼である
「雄のカニは足を食べるが、雌の方は甲羅の中身を食べる。それはさながら海の宝石箱である」
「赤くてモチモチしたのや、白くてベロベロしたのや、暗赤色の卵や、緑色の“味噌”や、なおあれがあり、なおこれがある。これをどんぶり鉢でやってごらんなさい」


越前からメスのセイコガニを5杯取り寄せた
足を外してから、ふんどしに抱いている外子と呼ばれる暗赤色の卵を、指でしごき取る
甲羅を剥いで中にある濃い橙色をした内子や、名前は知らないが開高氏曰「白くてベロベロしたの」や、味噌をスプーンで掬い取る
最後に体や足に詰まっている身を指やスプーンで外してやる
セイコガニは甲羅が精々10cm位の大きさなので、卵や身を外すのにチマチマと気長にやらなくてはならない
昨夜も5杯捌くのに、小一時間掛かってしまった
皿一杯になったのを、熱い飯を盛った丼鉢の上にぶちあけて、鈍燗の辛口で時々口中を洗いながら、はふはふっとかき込む

ふぅぅ~っ!!!

溜まらん旨さだ!

小さなセイコガニでも5杯剥くと、ラーメン丼位でないと入り切らない
流石に一人では喰えなかった・・・
残った奴は、今朝朝食として食べ尽くして来た
今年も開高健氏を偲びながら、海の宝石箱を堪能する
僕の年に一回だけの贅沢である

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4 コメント

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Unknown (工藤)
2008-11-20 08:22:13
おお!
偶然ですが、昨晩たっっぷりと氏の本を読みました。
さらに偶然ですが、実家の両親が上越へ行っていたので、蟹のお土産話を聞きました。

話だけです・・・(泣)

そして今、近々上越に行く事を決心しました(笑)
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工藤さんへ (rinyosi)
2008-11-20 09:08:23
開高氏の著作は、僕も時々紐解いてます。

弟が茅ヶ崎に住んでいるので、機会があれば開高記念館へも足を延ばしたいナァ・・・って思ってますが、中々行けません(笑)

近々上越へ行かれますか?!
話だけじゃなく、蟹を十分堪能してきてくださいね(笑)

海の宝石箱(メス蟹)は解禁期間が短いので、ご注意を!
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毎度です♪ ()
2008-11-20 11:45:09
「開高丼」知りませんでした(汗)
息子はTVで観たことがあるそうですが
氏の著作にありましたっけ

蟹大好きの私、涎 ^^;

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Re:毎度です♪ (rinyosi)
2008-11-20 13:20:12
確か「小説家のメニュー」にあったと思います。
北陸のこばせ旅館で食したそうですが、「開高丼」と名付けられたのは、氏の死後の事だそうですよ。

メス蟹は安いですが、解禁期間が短いので、お取り寄せなさるならお早めに(笑)
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