23:54(ダウ・ジョーンズ)米国市場の朝方の取引で、債券利回り上昇というもろ刃の剣にドルが翻弄(ほんろう
)されている。今週これまでは、米国の好調な経済指標が米国債利回りを急伸させ、ドルもこれに追随した。だ
が今は、軟調な物価、鉱工業生産、消費者信頼感の三つどもえで安全逃避先の米国債が買われ、利回りはこれま
での高水準から低下、その影響でドルも弱含んでいる。アナリストらはまだドルの一段高があり得ると考えてい
るものの、新たな環境の下では低調な経済指標などによるリスク回避志向が、安全資産としてのドル買いを促進
するのではなく、ドルの下押し要因になるとみている。現在は、ユーロが前日比0.8%高の1.3176ドル前後、ドル
が0.3%安の83円31銭前後で推移している。
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