【カンパラ(ウガンダ)】フランスの石油大手トタル(NYSE:TOT)(FP.FR)は、ウガンダのアルバート湖リフト盆
地の北部分における何カ月もの大規模な掘削の末、新たな埋蔵資源を発見した。これにより、ライセンスを維持
できる見通しだ。同社の広報担当者やウガンダ政府高官が明らかにした。
新たな埋蔵資源の発見は、来月期限切れを迎える試掘ライセンス「1A」で歓迎すべき知らせとなった。
ウガンダの石油探鉱・生産局でアシスタントコミッショナーを努めるハニー・マリンガ氏はダウ・ジョーンズ
経済通信に対し、現在35億バレルと想定される国内原油埋蔵量が拡大する可能性があると述べた。
「トタルは自動的にライセンスを維持する。同鉱区の評価・生産ライセンスに申請するよう要請した」という
。
トタルの広報担当者フロレント・セグラ氏はダウ・ジョーンズ経済通信に対し、潜在的な資源量を見極めるに
はさらなる評価活動が必要だと述べた。
セグラ氏は電子メールで「(1A鉱区内の)試掘井『Lyec1』の掘削中に炭化水素資源を発見したことを認める
」と述べた。さらに「(2013年)2月3日にライセンスが切れることを踏まえ、試掘プログラムを継続できるよう
当局にライセンス更新を申請した」と説明した。
発見された埋蔵資源の規模については、向こう数週間中に公表する予定だとしている。
ウガンダでは、西部のコンゴ国境での資源発見が相次いでいる。同国はナイジェリア、アンゴラ、スーダンと
いったサハラ以南の主要産油国の一角に躍り出るとみられている。
1Aのライセンスは、トタルと中国海洋石油(CNOOC)(0883.HK)(NYSE:CEO)、英タローオイル(TLW.LN)が共同で
保有している。
マリンガ氏によると、トタルは先月下旬に4本目の試掘井で鉱脈を突き止めた。2月3日までに発見できなけれ
ば、ライセンスは政府に返還される見通しだった。
トタルは昨年前半、ウガンダでの探鉱・評価プログラムに3億ドルを投じる方針を表明していた。
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