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ベーシックな処置をおろそかにしないで 2

2014-03-26 09:08:57 | Weblog
前回のこのタイトルの続編として当院の基本手技を紹介する。
日々の臨床において必ず行なっているCR充填、インレー、FCK、
Brなどの修復補綴物の調整。的確に行うことは実は簡単なようで難しい。
提示する事例は1本のインレーセット時の調整である。
臼歯部の修復処置は特に慎重に行わなければならない。
私が臨床で思うことは、コンタクトポイントのチェックを
フロスで行う歯科医が多いが、フロスでは正確なことは分からないと思う。
インレーやFCKを装着したあと、歯と歯の間に物がよく詰まるといった事や
詰めたあとに締め付けられた感があるといったことが起こる理由は
適切な歯間隣接面の調整が正確でないからだ。そのような状態で
咬合調整を行なっても適合精度に問題があるため何かしらの違和感が残る。
その違和感は数日たてばなくなる場合もあるが、これを皆は〝慣れ”という…。
この慣れということは何を意味し、他部位へのこの考えのもと治療が続くと
どうなっていくか、、、原因と理由が分からなければある病態が発症したとき
何をどう手をつけていいか分からない結果となるのである。

『保険診療における修復物のパッシブフィットには限界がある。』
という話をよく耳にするが、確かに材質的な問題によるその事実もあるが、
このことは術者による印象精度と調整手技によりかなりカバー出来ると思う。
ゆえ、一つ一つの処置を的確に行うことは基本中の基本である!

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当院の2級インレー調整法

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