おべんとう&フリー素材

ダンナのお弁当の記録など。

その他徒然。

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希望

2010-08-18 19:18:32 | et cetera
先週、じいちゃんが亡くなった。
ばあちゃんと二人で暮していた。

(ばあちゃん=ダンナの母、じいちゃん=ダンナの母の再婚相手、ダンナは一人っ子)

ばあちゃんは74歳。
今年になって大腿部を痛め、一時期は自宅で寝たきりになったが、
家事全般をこなすじいちゃんの助けがあり、
今は、なんとか時間をかければ一人でトイレに行けるようになった。

以前から前向きな性格で、常に治そうという意欲を持っている。

手押し車を買い、涼しくなったら二人で散歩に行こうと、
言っていた矢先だったらしい。

生活面では、買い物はもちろん、家事もほとんどできない。
歩行もやや困難なので、一人で暮らすのは難しい。

本来なら私が行くべきだけど、息子が安定したとは言えずなかなか難しい。

ちょうど娘が夏休みで、しかもバイト探し中で無職、
簡単な家事や料理は可能なので、何泊かばあちゃんの自宅に
泊まってもらっているという現状。
あとは、特例で(?)デイサービス、ショートステイとやむなく自宅に一人になる日も。

必要に迫られ、介護保険の要介護認定審査を受けることになった。

考えられる選択肢。
・自宅への訪問介護やデイサービス、デイケアに通う。
・グループホームなどに入居
・私たちが一緒に暮らす
何が、ばあちゃん、家族みんなにとって一番良い方法か考えたい。


* * *


私たちの生活は、小さなことの連鎖で出来ている。
息子とときも感じたけど、家事、食事、トイレ、入浴、外出・・・というように、
ジャンル分けすることには無理がある。

制度の限界や介護を提供する側にも事情があることもわかる。

また、どんなに「気持ち」があっても、それだけでは続かない。

いろいろなバランスを上手にとっていかなければならない。

「人は一人では生きていけない」というのはそうなんだけど、
本当の意味で支えあいながら暮らしていくことは、
私たちの中に染み着いた(刷り込まれた)価値観や意識を変えなければ、
難しいと思う。

子ども、障害者、高齢者、病人、前科のある人、職業、人種・・・etc・・・への、
偏見、差別意識、他人ごと意識。

どうしても、少数派は多数派の顔色を見ながら暮らすことになる。

これって「仕方ないこと」なんだろうか。

マイノリティな息子がいる。そして一人になったばあちゃん。

ある意味、あきらめることは簡単なのかもしれない。

でも・・・希望を持ちたい。

どれだけ声を上げていけるかわからないけど、
本当に支えあって暮らせる世の中になるように。
どんなことも、他人ごとじゃなく自分のこととして考えられるように。