レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

ゾディアック

2009年02月03日 23時21分15秒 | サスペンス

「ゾディアック」
原題:Zodiac
2007年 米 158分
■監督:
 デヴィッド・フィンチャー
■出演:
 ジェイク・ギレンホール
 ロバート・ダウニー・Jr

●あらすじ
1969年、ドライブ中のカップルが襲撃され、女性は死亡、男性も重症を負う事件が起こった。
その1ヵ月後、新聞社に事件の犯人と思しき人物――後に“ゾディアック”と名乗る男から犯行を告白する手紙と暗号文が届けられる。
曰く、暗号文を新聞に載せないと大量殺人を決行するという。
暗号は新聞に掲載され、新聞記者のエイブリーや風刺漫画家のグレイスミスは“ゾディアック”の謎解きに並々ならぬ関心を見せていくのだった…。

自らを“ゾディアック”と名乗る犯人によってゲームのような犯罪が繰り返された、アメリカ犯罪史上類を見ない事件、「ゾディアック事件」。
今なお解決に至っていない実在するこの事件をもとに、“ゾディアック”を追うことで人生を狂わされていく4人の男の姿を描いていく。

★感想など
監督がデヴィッド・フィンチャーだから観た作品。
だがゾディアック事件そのものにも興味があるので、そういった意味でも観たかった作品。
結論としてはかなり面白かった!
実在の事件を基にしているとは言え、そのストーリー展開はサスペンス風味ばっちり。
だが時間の流れが早すぎたりとか(すぐ何ヵ月後とかになる)
前もって事件の流れを知ってないと話が解りにくいとかの欠点もある。
実際の事件を結構忠実に映画化している感じなので、いつものフィンチャーらしさはかなり薄い。
と言うか、これなら彼が監督じゃなくてもいいんじゃないの?
主人公の漫画家がかなり気に入らなかったのも、鑑賞のさまたげとなったな。
なんか目付きが嫌なんだよね、こいつ!
まあゾディアックによって人生を狂わされた、狂いっぷりは良く出てたが。
そう言えば本作には映画ネタも二つあり。
一つはゾディアックをモデルにした犯人が登場する「ダーティハリー」
その映画を本作の中に登場させたのは素晴らしいぞ!
もう一つは度々登場する「猟奇島」という作品。
これ買うかどうしようかちょっと迷ってたんだよね。
RKO作品で、「キング・コング」の前年に作られ、ヒロインはコングと同じフェイ・レイ。
たったそれだけの理由で迷ってたんだが!
だが本作を観ていて、買っちまう気になっちゃったよ。
確か安かったしね。

ちなみに実在の事件では犯人は逮捕されていない。
しかし映画としては一応の解決(と言ってもいいだろう)をみせている。
観終わってからの感想は、さらにこの事件に興味を持てる終わり方。
二度観たいとは思わないが、充分満足出来る作品でした。
コメント (2)
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