レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

2009年02月01日 11時11分23秒 | アニメ

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」
2001年 日本 89分
■監督:
 原恵一
■出演:
 矢島晶子
 ならはしみき
 藤原啓治
 こおろぎさとみ

●あらすじ
なつかしい70年代を再現したテーマパーク“20世紀博”にひろしやみさえをはじめとする日本中のオトナたちは夢中になっていた。
それは現実の21世紀に絶望し、夢と希望のあった20世紀をやりなおそうとするオトナ帝国の陰謀だったのだ。
ある日オトナたちは子供たちを残して“20世紀博”に消えてしまう。
残されたしんちゃんたちはオトナたちをとりもどすために“20世紀博”へと突入。
そこには郷愁に満ちた夕焼けの町で、かつての夢や希望をなつかしむオトナたちがいた。
陰謀の最終段階に入り日本全土を20世紀に戻してしまおうとするオトナ帝国。
しんちゃんはオトナ帝国の陰謀をくいとめることができるのか!?

★感想など
アニメ感想第三弾。
これは前から観たいと思ってたんだよねえ。
と言うのも、今までアニメには一切興味を持っていなかったので、アニメに関する情報は全然入ってこなかった。
アニメ雑誌も買わないし、アニメ系のサイトも見ていない。
だからどのアニメが面白いとか、それ以前にどういうアニメがあるのかする知らない状態だった。
だが本作だけは知っていた。
というのも、普通の映画系雑誌とかで本作を紹介する記事が結構あったんだよね。
しかも大人が観て傑作であるとの評価が大半。
そう言われると興味が出てくるよな!
そう思って観たが、まさに大傑作であった!
但し大人が観るとだが!
やはり、ひろしがしんちゃんに靴の匂いを嗅がされて子供から大人に戻る回想シーン。
あれは感動する!
ラストにしんちゃんが必死に走るシーンも感動的だったし、正に一緒に鑑賞に来た大人向けだよなこれ。

ストーリーはファミリー向け「20世紀少年」みたいな感じ。
大人が子供に戻る気持ちも良く解る。
特に冒頭のあこがれの番組の主役に自分がなれて、しかもそれをビデオにして持ち帰れる。
あれ、超やりてえんだが!
だからと言って全て子供に帰っていい訳ではなく、完全に子供に戻ってしまったひろしとみさえを
いつも怒られているしんちゃんが逆に怒る構図が素晴らしい。
オトナ帝国を作ろうとしているケンちゃんは、ノスタルジーに浸る独身。
大人になって自分の趣味だけに熱中する独身対家族を持ち一家の主となった大人の対決。
この構図が明確になる。
一人で好きな事が出来る独身側が、色々捨てざるを得なかったひろしに「つまらない人生だな」と言い放つ。
だが前述の回想シーンを経て、ひろしが「俺の人生はつまらなくなんかねえ」と言い返す。
社会人となり、結婚して子供が出来、家を買って必死に働く。
それは家族の為に。
これを観に言ったお父さん達はまさに自分の姿と重なる為
ひろしに共感し、感動するのだ!
ストーリー的に、いつものクレヨンしんちゃんらしくは無いが、これは傑作。
なんでも「戦国大合戦」も傑作との評判だが、そっちもいつか観てみるかな。
コメント
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