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レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

裸のランチ

2012年08月27日 23時12分22秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「裸のランチ」
原題:NAKED LUNCH
1991年 伊/カナダ 117分
■監督:
 デヴィッド・クローネンバーグ
■出演:
 ピーター・ウェラー
 ジュディ・デイヴィス
 イアン・ホルム
 ジュリアン・サンズ
 ロイ・シャイダー

●あらすじ
害虫駆除を仕事にしている小説家志望の主人公ウィリアム。
彼は寸暇を惜しんでタイプライターに向かっているが、その分、本業がおろそかになっている。
妻は麻薬に手をだし、廃人の一歩手前。
そんな中、かつては中毒者だった彼自身、自分の売る怪しげな殺虫剤を試して、恐ろしい幻覚と溢れる想像力を交互に得るようになる……。
W・バロウズの有名な同名小説を「ザ・フライ」「戦慄の絆」のD・クローネンバーグが監督した問題作。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
タイトルだけは昔から知っていた作品。いつか観ようとは思っていたが。
クローネンバーグらしい、とても怪しいドラッグ映画。
昔観た「ビデオドローム」とかに感覚が似てるな。
有名な小説で「ドグラ・マグラ」があるが、あれを映像化したら近いかな?
まあ「ドグラ・マグラ」は読んだことないんだが!
クセがあり過ぎる内容と映像は、最初はつまらないと思っていたが
どんどん引き込まれていき、夢中になる面白さがあった。
ラストのくだりもさっぱり解らないし。
まあとにかくカルト好きとかにはオススメ。

フランケンシュタインの花嫁

2012年05月25日 00時46分39秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「フランケンシュタインの花嫁」
原題:BRIDE OF FRANKENSTEIN
1935年 米 75分
■監督:
 ジェームズ・ホエール
■出演:
 ボリス・カーロフ
 ヴァレリー・ホブソン
 エルザ・ランチェスター
 コリン・クライヴ
 ウォルター・ブレナン
 ジョン・キャラダイン

●あらすじ
前作で死んだと思われていたフランケンシュタインの怪物が生きていた。
怪物は盲目の老人と知り合い、初めて人間として扱われる喜びを知る。
一方、邪悪な博士プレトリアスは、フランケンシュタインを脅し、怪物のパートナーを造ろうとしていた……。
「フランケンシュタインの復活」に続く。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
前作以上の哀しみをまとった作品。
怪物が可哀相にさえ思えてしまう程である。
タイトルにもなっている花嫁怪物は、ほとんど出番がないがそれでいいのか?
「フランケンシュタインの復活」に続くとあるが、いつか観れるといいなあ。

フランケンシュタイン

2012年05月25日 00時46分15秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「フランケンシュタイン」
原題:FRANKENSTEIN
1931年 米 71分
■監督:
 ジェームズ・ホエール
■出演:
 ボリス・カーロフ
 コリン・クライヴ
 メエ・クラーク
 ジョン・ボールズ
 エドワード・ヴァン・スローン

●あらすじ
永遠の生命を追い求めるフランケンシュタイン博士は、
幾つかの死体を組み合わせて人造人間を造り上げることに成功した。
だが、その頭蓋に収められたものは、殺人者の狂った脳髄だった……。
「フランケンシュタインの花嫁」に続く。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
古典的名作として名高い作品なので、いつかは観たいと思っていた映画。
60年代に作られたフランケンシュタインのシリーズでは、本作のフランケン・メイクが
著作権に引っかかっていて出来なかったと言うのを聞いた時に、さらに本作が観たくなったよ。
思うにフランケンシュタインと言えば、やっぱりこのメイクだよね。
「怪物くん」のフランケンも、和田慎二の漫画版フランケンシュタインも、このメイクだしな。
この当時の作品って、セットとかが非常に豪華だよね。
今の感覚で言えば、超大作とかに近いかもしれない。
ストーリーの方もボリス・カーロフの怪物っぷりと悲哀がバランス良く成り立っている。
哲学的な面も含んだストーリーは、単純な娯楽作とも言えず奥が深い。
割と色んな人にオススメ出来る作品かも知れない。
でも和田慎二版「フランケンシュタイン」が、また読みたいなあ。

電送人間

2010年12月21日 22時33分44秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「電送人間」
1960年 日本 85分
■監督:
 福田純
■出演:
 鶴田浩二
 平田昭彦
 白川由美
 中丸忠雄
 河津清三郎
 天本英世

●あらすじ
一人の男が銃剣で刺殺されるという事件が起こった。
犯人を追いつめたものの、男の姿は密室から忽然と消えうせていた。
事件を追う桐岡記者は、物質転送を研究する仁木博士が、
犠牲者と犯人・須藤を繋ぐカギであることを知る。
犠牲者を含む大西たちは、14年前、須藤と仁木博士を生き埋めにしていたのだった……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
「美女と液体人間」に続く、東宝特撮・変身人間シリーズ第二弾。
前回が高木彬光っぽいとしたら、今回は京極テイストかも。
と言っても、ストーリーに戦中だか戦後が絡んでいる所が、京極のなんかの小説にあったなってだけかも知らん。
お化け屋敷のシーンとか、全体的な雰囲気はさらに良くなっている。
液体人間の時は、誰が液体人間かハッキリしていなかったが、
今回は電送人間が誰か判っているので、構成もしっかりしている。
「美女と液体人間」よりかは、多くの人に薦められるかもしれない。


美女と液体人間

2010年12月20日 23時37分50秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「美女と液体人間」
1958年 日本 87分
■監督:
 本多猪四郎
■出演:
 佐原健二
 白川由美
 平田昭彦
 土屋嘉男

●あらすじ
一人の男が消失するという事件が発生した。
捜査を担当した富永刑事は、友人の科学者・政田から、
大量の放射能を浴びることで人間が液体化するということを聞かされる。
やがて一連の犯行は、原爆実験の巻き添えで液化した人間、液体人間の仕業であることが判明する。
大都会を徘徊する異形の殺人者に対し、捜査陣は政田の協力を得、ついに下水道へと追いつめるが……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
特撮が雰囲気に溶け込んでいて、世界観は悪くない作品。
時代性もあるが、大人な雰囲気のテイストは探偵小説風味とでも言おうか。
基本的に大人向けに作られているので、刑事たちが液体人間なんてまるで信じていない描写に
リアリティが感じられる。
と言っても、脚本は突っ込み所満載で、特に液体人間の描き方がかなり微妙。
正体も不明、目的も不明。ただ存在してなんかしている。みたいな感じ。
ラストの掃討作戦も、いつの間にか場所限定で進む都合の良さもある。
とは言え、中々楽しめる一品である事は間違いない。
昭和のミステリー・ファンなら、結構オススメ。