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レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

恐怖のワニ人間

2021年05月24日 23時30分00秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「恐怖のワニ人間」
原題:THE ALLIGATOR PEOPLE
1959年 米 74分
■監督:
 ロイ・デル・ルース
■出演:
 ジョージ・マクレディ
 ロン・チェイニー・Jr
 ビヴァリー・ガーランド

●あらすじ
『謎のモルグ街』のロイ・デル・ルース監督によるSFホラー。
看護師のジェーンは深層心理の実験中に驚くべき告白を始めた。
それはワニの血清を打たれた男の悲劇だった…。
『エクソシスト』を手掛けた名手、ディック・スミスが特殊メイクを担当。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
大昔からある意味有名な作品。
「蝿男の恐怖」のヒットによる亜流作品らしいが、こちらも科学の誤用と言うか
とても悲劇的な内容であった。
しかしワニ人間のビジュアルはインパクトがあって大変良いね!
特撮がディック・スミスと言うのも味わいがあって素晴らしい。
恐らく本物のワニだと思うが、ワニに気躓かせたり超至近距離まで主演女優を近づかせる等
ワニと役者の距離が近すぎるのも気になるのがポイントだ。

マタンゴ

2020年07月29日 23時48分48秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「マタンゴ」
1963年 日本 89分
■監督:
 本多猪四郎
■出演:
 久保明
 土屋嘉男
 小泉博
 太刀川寛
 佐原健二
 水野久美
 八代美紀
 天本英世

●あらすじ
7人の若者を乗せたヨットが、嵐のため無人島に漂着した。
その島を探索した結果、彼らより先に、一艘の難破船が漂着していたことが判明する。
だが乗員の姿はどこにもなく、ただあたりは奇妙な形状のキノコが群生しているのみだった。
やがて食料の残りが少なくなり、彼らは恐る恐るそのキノコを食し始める。
そしてそのキノコを口にした者は、人間の姿を失い、奇怪なキノコ・マタンゴへと変身していくのだった……。
原作はホジスンの「闇の声」。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
昔から東宝特撮の傑作と言われているのは知っていたが、今まで観ていなかった。
今回観てみたら、傑作と言われるだけあってやっぱり面白かったね。
極限状態で人間の理性が序々に失われていく様をじっくりと描く辺りは、大人向けの内容であった。
今はコロナで世間的にも似たような状況に陥りつつあると考えると、非常に興味深いことだ。
それとは別に、終盤ついに姿を現したマタンゴの描写の怖いこと怖いこと。
これ子供時代に観たとしたら、確実にキノコに対してトラウマになりかねないね。
それくらい怖かった。
特撮としても人間ドラマとしても見応え充分な本作。
でも島に漂流してから長過ぎ(一ヶ月くらい?)とか、その割にはみなしっかり理性を保っているとか
この頃の映画は、何年漂流しようとも常にヒゲは綺麗さっぱり剃られているとか
当時のお約束はあるが、そこはあえて楽しむポイントですよ。
しかし天本英世はこの役じゃあ、全然出てるの分からないでしょ(笑)

怪奇!双頭人間

2020年04月08日 22時28分35秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「怪奇!双頭人間」
原題:THE INCREDIBLE 2-HEADED TRANSPLANT
1971年 米 83分
■監督:
 アンソニー・N・ランザ
■出演:
 ブルース・ダーン
 パット・プリースト
 ケイシー・ケイセム
 アルバート・コール
 ジョン・ブルーム

●あらすじ
『ジャンゴ 繋がれざる者』のブルース・ダーン主演で贈るホラー。
科学者のロジャー・ジラード博士は、生き物の頭を二つにする研究に没頭していた。
そんなある日、突然現れた殺人鬼の頭を下働きのダニーに移植し双頭人間を作り上げるが。

★感想など
「双頭の殺人鬼」に続く双頭物第二弾。
まあこちらの博士も中々の狂いっぷりで、生き物の頭を移植して双頭にすることに拘っている。
まずは色んな動物で試していて、猿とかヤギとか蛇などの双頭動物が登場する。
残るは人間だとなり、ちょうど脱走して自宅に侵入してきたうえロジャーを縛り上げて奥さんを拉致した殺人鬼を
追いかけて銃で撃ち瀕死にさせたので、脳に欠陥があって体は大男なのに精神は子供のままのダニーに移植する。
瀕死とは言えまだ生きている人間の頭だけを取り出し、他の人間の肩に移植する。
目が覚めると移植された方の脳みそは今まで通りで、思考できるし喋るし感情もあるし腹も減る。
そして移植された方の手足とかも半分なら動かせるなど、突っ込みどころ満載なんだが
割と面白く鑑賞できたな。
まあ午後のロードショーとかにピッタリな感じでした。

ジョーカー

2020年04月03日 23時05分37秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「ジョーカー」
原題:JOKER
2019年 米 122分
■監督:
 トッド・フィリップス
■出演:
 ホアキン・フェニックス
 ロバート・デ・ニーロ
 ザジー・ビーツ
 フランセス・コンロイ

●あらすじ
バットマンのライバル・ジョーカーの誕生を描く衝撃のサスペンスエンタテインメント。
コメディアンを夢見る孤独だが心優しき男・アーサーが、やがて狂気溢れる悪のカリスマに変貌していく。
ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ共演。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
DCコミックスは相変わらず「ダークナイト」の呪縛に囚われているねえ。
ホアキン・フェニックスが減量したのはヒース・レジャーのジョーカーに囚われているんじゃね?
別に痩せなくてもいいとは思うけどね。
あとロバート・デ・ニーロが出ているのは、またジョーカーで揉めたのかと思ってた。
「ダークナイト」の時に「ジョーカー役はオレだろ」って揉めたのを聞いた時
坂本龍馬は自分のものと思っている武田鉄矢みたいだなと!
だけど本作は雰囲気とか映像が70年代ぽいなと思ってたら、「タクシー・ドライバー」を目指してたんだね。
だったらデ・ニーロが出ているのはその方面か。
従来のジョーカーの設定を変えた新しい脚本は、結構面白かったよ。
ただ冷静に振り返ると突っ込み所は山ほどあると思う。
ちなみに本作での突っ込み所とは従来のレレレで突っ込んでいるようなのとは違う。
レレレ的突っ込み所とは、穴が多い方の突っ込みだ。
こちらは振り返ると、きっとそうでもない映画とかになると思う。
だが本作を観ている最中の雰囲気は割と悪くなかった。
映画としての雰囲気が自分にマッチすると、内容やテーマが一般受けしなくても自分的には良い映画だ。
だって映画とは観ている時間が全てだからね!
観ている時に続きが気になる映画が一番だよ。
映画は娯楽だからね!

双頭の殺人鬼

2020年02月22日 22時33分12秒 | 怪奇/スリラー/幻想


「双頭の殺人鬼」
原題:THE MANSTER
1959年 米/日本 73分
■監督:
 ジョージ・P・ブレイクストン
 ケネス・G・クレイン
■出演:
 ピーター・ダインリー
 ジェーン・ヒルトン
 中村哲
 武智豊子
 ジェリー伊藤
 ジョージ・ワイマン

●あらすじ
日本在住の海外特派員ラリーは、突然変異を研究する鈴木博士に、特殊な薬を注入される。
それ以来、ラリーは不審な行動を繰り返すようになり、遂には双頭の怪物に変化してしまう……。
日米合作のホラー。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
大昔の珍品映画に変わりはないが、日本描写がトンデモではなく割としっかりしているのが嬉しい。
映画全体の雰囲気もどちらかと言うとホラーと言うよりスリラーと言う感じで
当時の横溝正史作品で金田一耕助が活躍していた時代ってこんな感じだったのかなと想像したら凄く楽しかった。
そう言ったマニアな楽しみ以外でも、当時の東宝や大映のスリラー色豊かな特撮映画が好きなら
本作も抵抗なく楽しめるのではないでしょうか。
何より双頭ってインパクトあるよね(笑)
肩に違和感がずっとあって見てみたら、肩に目玉が一つだけあったシーンなんて最高だったぜ!