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レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

デモンズ3

2022年05月28日 12時29分54秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「デモンズ3」
原題:LA CHIESA
1989年 イタリア 102分
■監督:
 ミケーレ・ソアヴィ
■出演:
 トマス・アラナ
 バーバラ・クピスティ
 フェオドール・シャリアピン・Jr
 アーシア・アルジェント

●あらすじ
ダリオ・アルジェントが製作・脚本を手掛けた「デモンズ」シリーズ第3作。
中世イタリア。
悪魔崇拝者とされた村人の虐殺が行われ、死体の上に封印として教会が建てられた。
時は移り現代。
古文書を解読した司書が誤って封印を解いてしまい…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
超満足した!
ミケーレ・ソアヴィはセンスの塊だね!
まず映像が素晴らしい! 予算もそこまで潤沢ではないだろうが、世界観がきちんと作られている。
それをさらに観たこともないようなカメラワークで映し出す!
正直この撮り方は度肝抜かれた!
今まで観た事ない映像だった!
そして音楽も完璧!
これがゴシック・ホラーなのだとしたら、十分に堪能した。
そしてダリオ・アルジェントの娘であるアーシアの可愛いこと!
この時まだ13歳か14歳くらい。
イタリアのホラー映画には、何故か14歳の美少女が多い気がしているが、本作のアーシアも正にそう。
このまま成長してくれれば良かったんだけどねえ(笑)
とにかくこのミケーレ・ソアヴィが描く映像・世界観だけで超満腹になれた!
大満足!
こうなると「デモンズ95」も観たくなるなあ。でもVHSしか無いのかな?
それでもいいけど。

などと超オススメみたいに書いてますが、本作は好き嫌いは凄いあると思います。
まずタイトルが「デモンズ3」となっているが、シリーズ作ではないです。
まあ最初はデモンズの3として作ろうとしたとか、閉鎖された空間に悪魔が出てくるとかで似てると指摘する人もいますが。
そもそも100分近くあるうち、90分くらいはストーリーが進まないからね!
先日色々書いた「トマホーク ガンマンvs食人族」よりも進みは遅いかもしれないくらいだし。
なにせイタリア映画だから、辻褄があわないストーリーをぶつ切りに繋いでいるような印象もあるしね。
私は映像美に感動してずっと楽しく観てられたけど、そこがあわない人は超ツマンネーと言うだろうなと。
そう考えるとこれって
私がジョニー・トーが嫌いな理由と全く同じだなと!
あれくらいミケーレ・ソアヴィはクソだ。中身が無いと批判する人が居ても不思議はないかも。
そう考えるとジョニー・トーのファンの人はこういう感覚でジョニー・トーの映画観てたのかな?
まあ正直全く共感できないけど。

妖怪百物語

2022年02月17日 08時50分43秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「妖怪百物語」
1968年 日本 79分
■監督:
 安田公義
■出演:
 藤巻潤
 高田美和
 平泉征
 林家正蔵
 神田隆
 五味龍太郎
 浜村純

●あらすじ
大映「妖怪」シリーズの第一弾。
一つの怪談を語るたびにロウソクを消していく“百物語”から物語は始まる。
悪徳商人・但馬屋が、長屋と氏神の社殿を取り壊して女郎宿を作る計画を立てた。
長屋の住人は反対するが、悪代官と結託した但馬屋は強引に計画を進める。
悪事の実態を探るため隠密が調査を始める中、ついに社殿が取り壊され、そこに奉られていた妖怪たちが現れる。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
当時の大映は特撮映画の宝庫で、「ガメラ」シリーズが軸にあり「大魔神」の後に出来たシリーズ。
テレビ放映され始めた「ゲゲゲの鬼太郎」とあわせて妖怪ブームを仕掛けるために本作を作ったと言うが
その割りには怖すぎだろう!
同時上映が「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」とくれば、ターゲットはちびっこだと考えるが
本作は全然子供向けになっていなく、かなり真面目な時代劇。それも怪奇色満点な出来栄え。
妖怪でびっくりさせるのではなく、怖がらせるのが目的となっていて、
子供が観たらトラウマになるんじゃないかと言うくらいの出来栄えだった。
と、子供目線ならそうなるが、この頃の時代劇を観るとしっかり作られていると言うかセットがいいなあとか感じてしまう。
昨今は時代劇もすっかり少なくなったから余計そう思えるのかも。
また本作のからかさオバケとかは「さくや妖怪伝」のスタッフが本作のスタッフを招聘して操演してもらったんだっけ。
そう思い出したら「さくや妖怪伝」も観ようかなと思ったけど、DVDどうしたんだっけかな?
もしかして前に処分しちゃったかもしれないな?
とは言えその前に妖怪三部作の続きをまずは観るけどね。

サントVS吸血鬼女

2021年12月20日 21時52分46秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「サントVS吸血鬼女」
原題:SANTO VS. LAS MUJERES VAMPIRO
1962年 メキシコ 89分
■監督:
 アルフォンソ・コロナ・ブラケ
■出演:
 エル・サント
 ロレーナ・ベラスケス
 マリア・デュヴァル

●あらすじ
覆面ヒーローレスラーのサントがある若い女性が女性吸血鬼一族の女王として誘拐されるのを阻止する。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
サント映画の第二弾。
今回は吸血鬼女(何故、女吸血鬼じゃないんだろう?)の話がメインで
こちらの話がかなりゆっくりと進む。
正直かなりスローモーに感じるくらい話の展開が遅いが、これが大ヒットしたのだから
当時の観客たちもゆったりと楽しく生きていたのかもしれない。
前作との共通点として、サントを呼ぶ時にテレビ電話みたいな機械を使うのだが、あれ他のサント映画も同様なのかな?
サントがどこに居ても(本作では車を運転中でも!)サントを捕まえてテレビ電話できる画期的な機械!
当時としては夢があっていいよね。
まあプロレス・ファン以外用が無い映画かも知れないが、ルチャ好きなら是非どうぞ。

サントVSゾンビ

2021年12月07日 23時37分20秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「サントVSゾンビ」
原題:Santo Contra Los Zombies
1962年 メキシコ 80分
■監督:
 ベニート・アラズラキ
■出演:
 エル・サント
 アルマンド・シルヴェストレ
 ロレーナ・ベラスケス

●あらすじ
覆面ヒーローレスラーのサントが死者を蘇らせて罪を犯す事で街を脅かしている狂科学者を阻止する。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
聖者エル・サントと言えば「プロレス・スーパー・スター列伝」。
ミル・マスカラス編に登場する伝説の英雄で、マスカラス少年時代からの憧れのヒーロー。
その「プロレス・スーパー・スター列伝」の中で、エル・サント主演の活劇映画の存在について触れられている。
マスカラス自身も映画に主演するエピソードに繋がるんだが、その時映画に出ている二人の姿は
試合する姿に(マスク付けて試合着を着ている)入場時のマントを付けて戦っていた。
まあプロレスラーが主演する映画だからそういうのもアリかなと思っていたが、本作を観たら
まんま試合する姿だったよ!
この時代のゾンビと言えばロメロの「ゾンビ」ではなくて、ブードゥー教のハイチ・ゾンビである。
ゆえに普通の人たちが(ガタイ良いからゾンビ役もレスラーかな?)何の特殊メイクもせず
うろうろしているだけのゾンビ描写である。
と言ってもゾンビ役なのに、火花が散るシーンでビクっとなっちゃう辺りが微笑ましいけど。
微笑ましいと言えば、サントがソファーを飛び越そうとするシーンでうっかり引っかかってコケちゃうシーンも
そのまま映画に使ってしまう辺りが、当時の大らかさを表現していて楽しくなってしまうね。
まあ今の目線で見ると実に色々とあるだろうが、聖者エル・サントが動いているのを観ていられるだけで
幸せになれる人向けかな。
エル・サントの試合シーンもたっぷりあるしね。

ミイラ再生

2021年11月20日 14時34分24秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「ミイラ再生」
原題:THE MUMMY
1932年 アメリカ 73分
■監督:
 カール・フロイント
■出演:
 ボリス・カーロフ
 ジタ・ヨハン
 デヴィッド・マナーズ
 アーサー・バイロン

●あらすじ
『フランケンシュタイン』のポリス・カーロフがミイラ役を演じたアメリカホラー映画の古典的名作。
英国考古学者が発見したミイラが、若い学者の好奇心から読み上げた呪文で蘇生してしまう。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ユニヴァーサルのホラー映画シリーズは、古典的名作として名高いため昔から知ってはいた。
少しは興味があり、前にボリス・カーロフ主演の「フランケンシュタイン」は鑑賞している。
あのフランケンシュタインの姿は確か版権取っていて、誰でも使えないんだっけ?
ただフランケンシュタインと言えばあのビジュアルが誰でも思い浮かべると思うけど。
ミイラ男と言えば、全身をぼろぼろの包帯でぐるぐる巻きにされたビジュアルを浮かべると思う。
本作もってきりそういった話かと思いきや全然違っていて、ミイラが復活したら人間のように再生されていて
それをボリス・カーロフが演じているから、ミイラ男感はほとんどない。
ホラー映画としてはボリス・カーロフの怪しげな演技が見所くらいで、後は大昔の映画の作りを楽しむくらいしかない。
だが音楽は大変素晴らしかった。怪奇ムードたっぷりでね。