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スーザン コリンズのハンガーゲーム

2012年07月02日 16時06分36秒 | ファンタジー


春ごろアメリカで大人気になった映画の原作。
SFらしいけど、SFぽくなく。バトルロワイアルの真似と言われているけれど、そんなこともなく。

キャピタルという都市に支配されている12の区域。その12の区域から毎年少年少女1人ずつキャピタルに送られ、ハンガーゲームという殺し合いを生中継で行う。主人公はキャットネスという第12区域にすむ貧しい少女。同じく12区域の代表ピーターという少年。テレビ感覚の殺し合いがはじまり、勝者は一人。

バトルロワイアルのときには殺し合い事態を中心によんでいたので、これといって誰を応援することがなかったけれど、この本は登場人物にたっぷりのめりこめるので、キャットネスの応援をすることまちがえなし。

バトルロワイアルのように血みどろのバトルや恐怖心をあおるような心理的な本ではなく、キャピタルとその植民地となっている区域の間にある矛盾、貧富の差など、社会面をにフォーカスをあてた作品となっている。ゲームがはじまってからは手に汗にぎるようなサバイバルの連続で最後まで一気読みだった。


3部作の1作目で、まだ2作目は日本ではでていないよう。
ちなみに、ハンガーゲームは中高生むきの本となっている。
なのに、このあまり長くない本をさらに、上下巻の文庫にして売ろうとしているには驚いた。

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