お気に入りのTV番組でハウスハンターというのがある。
実際の買い手(だいたいカップル)が一般の不動産のエージェントにつれられ家を見て回る。
それをカメラマンがついて回るというもの、TV番組側のインタビューする人など一切でてこない、結構地味にリアルな番組。
毎回3件の候補が選ばれ、番組の後半にさぁ買い手はこのうちのどれを選んだでしょうってかんじになる。
コマーシャルをはさんで、買い手が、"私たちはハウスナンバー2を選びました"とか答える。
で、画面が変わって、いきなり30日後とか3ヶ月後とかになり、カメラがお宅拝見。
この部屋は前はこうだったけど、私たちはこんなふうにアレンジしましたってなお披露目をしておしまい。
30分の番組だけれど、内容濃くまとめられている。なんとなく家探しとはこういうものなんだろうなーとこの番組から知識を得ていた。大間違いだった。
だれもこの空白の30日なり3ヶ月なりのことを話してはくれなかった。
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家を選びオファーを入れるのは簡単、それからが大変。
さて、このTVではみせない30日間の間に買い手はローンの本審査、家の検査、家の査定、家の保険などなどをこなしていく。
10/31に銀行からOKをもらった次の日さっそくローンに本審査の書類にサイン。50ページ以上ある。これを読まずにサイン。
ここにサイン、ここにイニシャル、ここに名前、と言われたとうりにやっていく。1ページずつなど読んでいられない。
まさかこんな大金がからむ書類を読まずにサインなんて有り得ないと、一応書類は家にもってかえった。
でも、結局読もうが読むまいが一緒。家が欲しければいわれたとおりサインしろという銀行の要求をのまざるを得ない。
この時点で立場逆転をおもいしった。
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ローンを組む段階になるともう買い手はお客様ではなく債務者。 現実のキビシサを知る。
しかも、家を30日以内にクローズしないといけないので、今さら他のローンなど探している時間はない。
このサインをした書類と仮審査で提出した書類の一番新しいものをローンオファイサーに渡す。ローンオフィサーはそれをプロセッサーに渡す。この人が書類を確かめたり、雇用履歴を確かめたりする、それをアンダーライターという人に渡す。このアンダーライターが最終的にローンをOKするかどうか決まる。仮審査にパスしたからといってOKされるという訳でもない。
つづく