私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

森村誠一の新選組

2011年07月31日 13時24分32秒 | 歴史/時代物


作家によってこうも新選組の見方が変わるとは。
だいたいにして、新選組を書こうという作家は新選組のファンだろうとおもう。
いわずものがな、出来た作品も好意的なもから下手をすろと極度にロマンタサイズされたものに落ち着くはず。
なのに、この本反土方、反近藤色が強くでている。
山南敬介が仲間に殺された天才というような風にかかれていて、他の本で軍師とうたわれていた土方はここでは田舎ものの馬鹿のようなあつかい。 山南は洗練された本当の武士であり、他は田舎百姓の武士のまねごとであり、しょせんは幕府にいいようにつかわれていることにすら気付かないおろかものという役回り。
かなり冷静な視線で新選組がかかれている。 史事にちかいのかもしれない。
でも、しょせん小説なのだからもうちょっとかっこよく書いてもいいのでは。ファンも期待してることだし。



浅田次郎の壬生義士伝

2011年07月26日 18時12分22秒 | 歴史/時代物


新選組関係の本は赤穂浪士に続いて敬遠してきたものだった。
でもこの本を読んで、すっかり新選組にはまってしまった。

新選組のあまりしられてない隊士吉村貫一郎についてかかれている。
無名の侍なので、固定観念なく素直に話を追うことができるし、どんどん好奇心もわいてくる。
謎の人物(若いらしい)が大正になって、ひとりひとり昔吉村貫一郎の昔をしっているものを尋ね、どういう人物であったのか話をきく。
新選組の同僚、幼なじみなどの話をとおして、彼がどういう風に生き、最後どのように死んでいったのかが少しずつ分かってくる。
政治的な話より、吉本個人の性格に重きをおいているところも気に入った。
もうこれは絶対おすすめ。


さて、すっかり新選組に夢中なので、いろいろネットで本をさがしていてしったのだが。
新選組の2番組長だった永倉新八がなんと大正まで生きていて、余生を小樽ですごしていたらしい。その時、小樽新聞の記者の取材に応じて語った連載をまとめたのが本がある。
それが、新選組顛末記。

まさか幹部クラスで生き残りがいたとは。(斉藤一も生き残ったらしい)。
こちらも読んでみたいとおもう。

ネットで検索していて、いきあったたのがNHKの2004年の大河ドラマ新選組。
これは全然知らなかった。 でも、香取信吾が近藤勇と聞いた時点、没。

ヤマザキマリのテルマエロマエ 3

2011年07月25日 17時51分00秒 | マンガ
3巻もまたまたおもしろかった。

暗殺額計画の巻き込まれたルシウスだったが、それすらもルシウスの風呂情熱の前では成功せず。 それどころか、暗殺者までもがルシウスの風呂に上機嫌。ローマ人ならだれもが風呂の魅力には勝てないということだろう。

今回も大活躍のルシウス。風呂だけでなく、温泉街をつくったり、簡易露天風呂をつくったりと現代日本からいろいろなことを持ち帰り、ローマのために尽くすルシウス。

個人的にはルシウスが日本の温泉街でお土産を驚愕の様子でみているのがほほえましかった。

今回の作者の裏話ページで、作者がポルトガルからシカゴに引っ越したと載っていた。
アメリカでないに等しい風呂文化を憂いていた。

イシグロ カズオのNEVER LET ME GO (わたしを離さないで)

2011年07月24日 15時04分29秒 | ミステリー/文芸

映画化されたと聞いたので、原作もよんでみた。
良くも悪くもイシグロカズオだった。
もりあがりかけるといえば、かけるんだけど、これがイシグロ文学といわれれば、はあぁそうですかってかんじ。 淡々とした語りが、さすがブッカー賞作家と言われれば、まあそうですねって納得するしかない。
臓器FARMがテーマとなっているんだから、いくらでも泣きを取れるだろうに、淡々としすぎて、あっけなく終わってしまった。凡人の私は、泣き所がほしかった。
さすが世界のイシグロ。
ということでこれは映画でみてください。

アリゾナ州のダストストーム

2011年07月06日 19時32分57秒 | 日常の話

先日いったフーバーダムが州の境目になっていて、半分がネバダで半分がアリゾナ。
そのアリゾナ州でダストストームが昨日あった。
歴史の教科書で1930年代にあったダストストームの写真がのっているけれど、まさか実際にあるとは。



この写真は1930年代のときの

それでもってこれが昨日の  http://www.youtube.com/watch?v=8W4Cx44XKZ4


フーバーダム

2011年07月05日 16時30分04秒 | 日常の話
給料カットなどでふところがさびしいので、今年の夏はSTAYCATION.
家にいるのが好きなので全然きにならないけれど、ちょっとは観光気分をあじあうためにフーバーダムにいってきた。うちから1時間ぐらいのとこにある1930年代につくられたダム。
このダムたった7年でつくられた。昔のひとはすごい。
去年の秋に橋もかかりダムが一望できるようになった。
ちなみにこの橋がつくられるのに10年かかってる。
21世紀なのに、1930年代の人にまけてるなんて。