天才と馬鹿は紙一重というけれど、"ふつう"に暮らしている私のような凡人にはその差さえ分からないのだろうなとおもう。週末読んだ本はダニエル タメットの"BORN ON A BLUE DAY"。 日本語訳の本は"ぼくには数字が風景に見える"という題名ででている。自伝の本で、作者ダニエル28年間の話。なにがそんなに28にして自伝をかくほどすごいのかというと、この作者サヴァン症候群でアスペルガー症候群の青年なのである。簡単にいうと映画"レインマン"に出てくるダステイーホフマンとおなじ症状をもっている。恐ろしく数字に強く記憶力もずばぬけてすごく、でも自閉的で日常生活などにおいて"ふつう"に生活するのが難しい人たち。
どれだけすごい能力をもっているかというと、この作者円周率22500桁を暗唱、10カ国語を話す天才。その一方で毎朝必ず48gのお粥を食べないといけないし、毎日家をでるとき着ている服の数をかぞえないといけないし、人とコミュニケイションをとるのがすごく難しい。秩序と静寂がかならず必要で、集団の環境ではうまくとけ込めず(本人にとって1人のほうが居心地がいいらしい)よく"変"な子または人としてみられる。
これはそんなダニエルがどういうふうに世の中をみていたのかという話。
'ふつう'の人にとって数字はただの数を表す記号にすぎない、1、2、3、4 というように。りんごが3個といわれれば、頭のなかで"りんご3つ
"おもいうかべるだろう。 でも、この作者、数字が友達というだけあって、数字に個性をみいだしている。例えば、89という数字は雪が降るような感じで、5は波が岩に砕けるような感じらしい。"悲しい"という感情を理解するときは自分が数字の6に座っているところを想像するらしい。数字だけでなく単語にもいろいろ個性があるらしい。例えば水曜日は色でいうと青、ゆえに"BORN ON A BLUE DAY"というタイトル。ダニエルの誕生日は水曜日だったらしい。
ヨーグルトは黄色とか、はしごは光っている青とか。もちろん数字にも色があり、99は青らしい。なのでお店で99円などの値札が赤で書いてあるとすごくいらいらするらしい。
とくに美しいと思っているのは割切れない数、2、3、5、7、11、13、、、97、、、とか(永遠に続くらしい)。189といのは116より美しいとか。同じ数を掛算するのが好きとか68x68x68x68x68、、、
これを読むとちょっと天才の見方がわかるきがする.
この本にちなんでジムキャリーの新しい映画"ナンバー23"というDVDをかりてきた。こちらははたして天才か奇人か。