私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

若いね

2013年01月28日 14時21分53秒 | 日常の話
春学期もはじまり、また生徒がキャンパスにあふれ忙しい毎日が始まった。
3週間前の静けさがウソのよう。
他のオフィスにお使いにいくのにも、ランチやブレイクの時でも常に学生とともに移動。
そこでの目撃談。

男子学生3人でスケボーしながら、フットボールをキャッチしながら、携帯でテキストしながら、"落としたら負けね"とか言い合いながら、次の校舎に移動の場面に遭遇。
で、思わず"若いね"ってつぶやいてしまった。

男子学生が女子学生を頑張って誘っているよう。(なにを言ってるかはよく聞こえなかった)。
女子学生、うんざり気味で歩きながら、あしらっている。
男子学生、さらに身ぶりてぶりで説得しているよう。
女子学生、スタスタと歩いたまま。
男子学生、目を回してお手上げ状態。で、立ち止まってくるっと回って反対方向へ歩いていく。
女子学生、まさかギブアップするとは思わなかったのか、あわてた様子で、男子学生の名前を呼んで、走り寄って行く。
そこで、私は見た! 女子学生の位置からは見えてなかったけれど、確かにあの男子学生はニヤって得意満面に笑っていた。
男子学生、ニヤリとしたまま、振りまかず、でも立ち止まって女子学生を待っていた。
で、思わず"若いね"ってつぶやいた。







柳広司のダブルジョーカー

2013年01月27日 16時46分52秒 | ハードボイルド
たまに帯や表紙におどらされて本を買ってしまうときがある。
このシリーズの前作も、表紙の絵がかっこいいって理由で買ったしだい。

残念ながら前作のジョーカーゲームはなぜか本棚からなくなっていたので(どうやら失くしたらしい)、前作を読み返すことができなかった。
2作目のダブル ジョウーカー、相変わらずミステリアスな結城中佐の昔がちょっと分かった。 短編のスパイ作品、太平洋戦争幕開け前の世界を舞台に活躍するD機関のスパイたち。 もちろん、スパイの名前やバックグランドなど分からないままに話は進んでいくのだけれど。 それもまた、かっこいいのです。本当、表紙の絵のイメージとおり。

3作目のパラダイスロストは単行本ででています。

よしながふみのきのう何食べた?

2013年01月16日 16時33分05秒 | マンガ
今回もとてもよかった。
いつもどうりの料理漫画的要素もあり、ケンジとシローさんのパートナーとしての成長話ありと、どっちをとっても満点のまんがです。
今回はシローさんケンジを実家につれていくんですが、その話がよかった。
ちょっと感動ものだった。
二人で買い物いったり、カフェいったり、実家にいったり、なんて事の無い日常を一つずつこなしていくこの二人を応援したくなる一冊。
アマゾンでも文句なしの全て5つ星評価。

デミグラスソースのオムライス、紅茶のシャーベット、うどんすきなどが美味しそうで、トライしてみたくなりました。

さてさて、料理漫画といえばもうひとつ気になるのが、信長のシェフ。
信長協奏曲を買っている身なので、かぶるな~~と欲しいものリストからはずしていたけど、ドラマ化もされたみたいだし、買ってしまおうかと考え中。 でも、仁と信長協奏曲を混ぜた感じというなんとも微妙な書評を読むと、ちょっとな~っと悩む。

奥田英朗の無理

2013年01月14日 16時48分40秒 | ミステリー/文芸
無理っておもわず言ってしまいそうな話だった。
なにをどうやっても無理。 ど~~んと暗くなること間違いなし。

3つの人口過疎の東北の町が、合体してゆめの市という新しい自治体になった。
市役所の福祉課につとめる相原友則。バツイチ。生活保護の不正受給者や独居老人の世話にほとほと嫌気をさす。
女子高生久保史江。複合商業施設ドリームタウンしか行くところのないゆめの市を嫌い、東京の大学に進学することを夢みてる。
老人相手に詐欺まがいに、漏電遮断器をおしうりする、加藤裕也。地元の暴走族あがり、バツイチ子持ち。
堀部妙子。派遣雇用でスーパーの万引き監視員。夫とは離婚、二人の成人した子からは音信不通。新興宗教にはまっている。
市議会議員、山本順一。2世議員で県議をねらっている。妻はアルコール中毒。

という五人五様にゆめの市に住んでいる人たちの日々の生活の話。とめどなくゆめの市で落ちていく5人。ふつうの生活、将来の夢など無理。ただ、この5人だけが特別なのではなく、多かれ少なかれこの5人の状況を共有しているであろう、ゆめの市民。
個人のだれが悪いというわけではなく、ある意味全ての状況がゆめの市に反して動いている。 しかも、ゆめの市は雪深い東北の地方都市。 季節は冬。それがいっそう、無理感をあおっている。 

読み終わったあと、思わず三浦しをんの”風がつよくふいている”を思い出してしまった。 青春とか目標とか夢とか希望とか若さとか爽やかとか感動などと真っ向から相殺する本であった。 
本自体はよくできているけれど、落ち込んでいるときには読まないほうがいいと思う。





2013

2013年01月02日 12時19分33秒 | 日常の話
あけましておめでとうございます。
今年もいい年でありますように。



寝正月というように、ダラダラと好きなことをして過ごしたクリスマス休暇だった。
古畑任三郎みたり、映画みに行ったり、本読んだり、ケーキ作ってみたり、たこ焼き作ってみたり。
さて、あまり意図していなかったのだけれど、今年最初の本は、横溝正史の本陣殺人事件。
たまたまだけど、お正月からオドロオドロしい本をよんでしまった。
横溝正史の本なんて絶対読んだことあるのに、不思議なことに犯人を毎回思い出せない。
とりあえず、復員してきた人はいつも犯人ぽい。