短編6作で、江戸時代の怪談もの。
大人版日本昔ばなしというかんじ。
怪談ものだけれど、ちょっぴり切なく、人情いっぱいで、笑えるお話をそろえた満足のいく短編集。
とくによかったのは野槌の墓。
妻をなくした男やもめの柳井源五郎右衛門はおさない娘を一人でそだてる、貧乏長屋のなんでもや。
ある日、この長屋の野良猫(猫又)が人間の姿になって、なんでもやの源五郎右衛門に化け物退治を依頼してくる。
お足は持合せがないけれど、満足いく御手間賃をおはらいいたしますと約束する猫。
一体化け物の本来の正体とは? そして、猫又のはらう手間賃とは?
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