私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

テルマエロマエ4

2012年02月14日 17時03分19秒 | マンガ
4巻目にして、初めての長編。 
今まで1話完結で話が終わっっていたのに、ここにきて1冊でも終わらないほどの長編。なぜだろう。今までのペースがよかったのに。
古代ローマ市民であり風呂技師であるルシウスが風呂で転び、現代日本の風呂場、温泉、銭湯などにタイムスリップ。 
そこで日本の風呂文化をまなび、古代ローマに持って帰るというリズムから出来上がっていたのに、ここにきてそのリズムがくるってしまった。 

この長編では、温泉旅館にタイムスリップしたルシウスが下働きとして旅館に勤める。
そこで、なぜかラテン語をはなし古代ローマの研究をする学者で、芸者でもある女性に会う。 この女性のたすけをえて、長期現代日本滞在が可能になり、よりふかく日本の文化技術を学ぶ。たとえば、電気とか。

はやくいつものテルマエロマエのリズムに戻ってほしい。

石井あゆみの信長協奏曲3

2012年02月12日 18時07分37秒 | マンガ

1巻2巻から大分間があいたけれど、3巻買ってみた。
3巻は桶狭間から美濃稲葉山城陥落まで。
信長の一生の中でも、一番輝かしいときだとおもう。
そんな時を現代からタイムトリップしてきてしまったサブロー君が信長としてがんばっていく。
一番かさっそうとしてかっこいい時の信長とサブローののんきさが上手くあっているのだが、今後どんどん残酷になっていく信長をサブロー君はやっていくことができるのかちょっと心配。

タイムトリップしてからはや、12年。
ようやく美濃一国を手に入れ、京都上洛の第1歩をふみだす。
12年のあいだに、かなり戦国時代になれたらしく、一国の大将っぽくなってきている。がんばって、教科書の史実どうりに信長をやっていこうと四苦八苦する、なんといっても教科書には、"信長は尾張を統一し美濃をとり、京に上洛する"としか書いていないので。 サブロー君の教科書にはこれしか書いていないけどれど、ここにたどりつくまでに実に12年がたっていた。

妻の帰蝶とも中がむつまじくすごしているのだが、3巻の最後になって、本物の信長が戻ってくる。しかも明智光秀として。
これで信長がふたり。 題名どうり協奏曲となった。
木下藤吉郎も本物の信長以上に腹ぐろいし、今後がとても気になる。
気になるので、4、5、6巻は一気買いすることにした。

ちなみに、信長協奏曲はマンガ大賞2012のノミネート作品。 大賞とれますように。

アボカド君第4号

2012年02月11日 16時18分41秒 | 日常の話

去年の夏からアボカドの水栽培を試みている。
アボカド君1号と2号は3ヵ月以上水に浸しておいたのに、いっこうに根をださなかった。
アボカド君3号は場所をかえ、職場の窓際に設置してはや1っカ月。
根はださないがアボカドの種がわれかけてきている。
アボカド君4号はなんと、水につけて1週間で根らしいものがでてきた。
これで葉っぱがでるまでまち、鉢に植えかえ、観葉植物にする予定。

ちなみに、市販のアボカドの種ではアボカドの木から実がでないらしい。
アボカドの葉には虫除けの要素があるらしい。
こんな感じになるはず。

葉室麟の銀漢の賦

2012年02月05日 18時57分13秒 | 歴史/時代物
146回の直木賞をとったというのでこの作家の本を3冊ほど読んでみた。
銀漢の賦、秋月記、いのちなりけり、の3作品を読んだけれど、銀漢の賦が一番よかった。ちなみに直木賞をとったのは蜩ノ記という本。

わずか6万石ほどの小藩月ヶ瀬藩の下士としてつとめる50過ぎの源吾。
源吾の幼馴染だが、家老にまで出世した将監。
二人のおさな友達で百姓の子の十蔵。 
十蔵の死をきっかけに仲たがいした二人だが、30数年後再び話をしはじめ、藩の危機を救うため、また友を救うため一揆奮闘する。

老武士ふたり、しかも名前もしらない小藩のささいなお家騒動の話なのに、すごくドラマチック。 
剣闘シーンなどがある古典的な時代小説なのに新鮮さが入った納得の作品。
最初から最後まで読者をひきつけてやまない。 
とくに最後部分の爽快感は読んでいるほうがおもわず、にっこりしてしまう。
家老のように文武両道にすぐれ出世しなかったが、長年の下働きを勤めとうした源吾は今の多くの50代の背中をみているようである。 
 


横溝正史の獄門島

2012年02月02日 23時08分06秒 | ミステリー/文芸

2012年最初の一冊はじつは獄門島だった。
正月から獄門島。

もちろん読み返しだから、話の内容とかも結構おぼえてる。
覚えてるのに、なんでこんなにおもしろいのだろう。

無意味な密室(密島)という設定、納得のいかないみたて殺人。
一体いつ人一人を木につるす時間があった?
物理的に一人でできたのか? 何故吊さなければならない?
金田一さん、なんで警察にまで情報を隠しているのですか?
今は言えないって、それじゃ、いつ通報するんですか?
などなどつっかみどころ満載なおなじみの作品。
だけれど、一回読み始めると、横溝ワールドにどんどん惹かれてしまいます。
名作といわれるゆえんでしょう。

ちなみに、角川文庫からだしている金田一耕助ファイルの表紙がとてもいいです。
私がもっているのは獄門島だけですが、この表紙で揃えようかなと考え中。