浅田次郎の短編集にはがっかりだったけどこの本はとても楽しく読めた。ユーモラスで笑いがあるのに皮肉な日常も書かれていてとても良く書けている。でもなんか最後がしりきれとんぼのようにあっけなく終わり納得いかなかった。憑神を読んだ時にも感じた最後の後味の悪さがちょとだけどある。でも、前半は大変おもしろい。私はこの本を1晩で読み終えた。
内容を簡単にいうと、デパートの婦人服売り場で働いているはげで肥満気味の椿山課長が主人公。その課長がデパートの威信をかけた夏のセールの初日に倒れて死んでしまう。あの世にやって来た椿山課長、残された妻子、家のローン、夏のセールの売上高など心残りがあり成仏したくないとあの世で働いている人(?)に文句をいう。交渉の末7日間だけもとの世界にもどることを許される。あの世も合理化が進みまるで役所のように死んだ人を裁いていくけれど、それに納得できず椿山課長とヤクザと小学生の男の子3人が仮の姿でやり残したことを片付けようとそれぞれ地上におりてくる。しかし、椿山課長を待っていた現実は彼が生前思っていたものと全然ちがっていた。平平凡凡だと思っていた椿山課長の人生は実は本人も知らないドラマが隠されていた。それが死後に分かるのがとても残酷に思えた。あの世で働いている係の人(?)も言っていたが知らないほうがいい事もある。椿山課長の場合は遅すぎたけど知っておいてよかったとおもうけど。 この本は映画化もされたらしいから映画でみてもおもしろいかも。
内容を簡単にいうと、デパートの婦人服売り場で働いているはげで肥満気味の椿山課長が主人公。その課長がデパートの威信をかけた夏のセールの初日に倒れて死んでしまう。あの世にやって来た椿山課長、残された妻子、家のローン、夏のセールの売上高など心残りがあり成仏したくないとあの世で働いている人(?)に文句をいう。交渉の末7日間だけもとの世界にもどることを許される。あの世も合理化が進みまるで役所のように死んだ人を裁いていくけれど、それに納得できず椿山課長とヤクザと小学生の男の子3人が仮の姿でやり残したことを片付けようとそれぞれ地上におりてくる。しかし、椿山課長を待っていた現実は彼が生前思っていたものと全然ちがっていた。平平凡凡だと思っていた椿山課長の人生は実は本人も知らないドラマが隠されていた。それが死後に分かるのがとても残酷に思えた。あの世で働いている係の人(?)も言っていたが知らないほうがいい事もある。椿山課長の場合は遅すぎたけど知っておいてよかったとおもうけど。 この本は映画化もされたらしいから映画でみてもおもしろいかも。
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