私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

東野圭吾のナミヤ雑貨店の奇跡

2013年06月30日 17時20分30秒 | ミステリー/文芸
タイムトラベルものと聞いていたので敬遠していたけれど、とてもよかった。
SFっていうよりファンタジーぽくて、でも無理のない話にまとまっている。
実際はタイムトラベルではなく、手紙によって過去の人と結びついていく話。
過去といっても1970-1980ごろ。万博とかビートルズとかモスクワオリンピックとかそのころのカルチャーもでてきて、ちょっと20世紀少年をおもいだしてしまった。

ナミヤという雑貨店のおじさんがはじめて子供相手の悩み事相談。おじさんが死んでしまて、悩み事相談は終わった。30年後2012年、たまたま空き家だった雑貨店に逃げ込んできた泥棒3人が過去からきた悩みごと相談の手紙をみつけたのがきっかけで、過去とこの3人とがつながりはじめる。

いまひとつ噛みあわない手紙(携帯とか言葉使いとか)の内容がなかなかおもしろかった。これはおすすめ。



東野圭吾のマスカレードホテル

2013年06月13日 18時51分38秒 | ミステリー
なにこの2時間ドラマラブコメコンビみたいな結末は。
一昔前の船越英一郎と片平なぎさをみているような。
頑張り屋さんのホテルマンと若いけれど妙に頭のいい刑事。
プロ意識の強いホテルマンといえばそうだけど、警察相手にそこまでという堅くなさ。
頭がいいからなのか、すぐにやってらんねえよ的な態度をとる若い刑事、それを頑張り屋さんが諌めて仲良くなる。
すべてが、安っぽいドラマをみているような。
唯一特筆するべきは、登場するホテルの客とその逸話が最後にちゃんと重ってくること。
構成はしっかりしています。