私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

食仲

2008年06月28日 09時41分44秒 | 日常の話

私の5人の同僚のうちの1人が6歳年下のハワイ出身の娘だ.
この子となにが気に合うとのかというと食べるものの好みがよく合うのである。
ハワイ出身なので日本食というかそれに近いものを子供のころから食べていたらしい。

先日も"ハワイにいるお母さんが送ってきたの、食べる?"
といって差し出してくれたのが、さきいかと貝柱の乾燥したもの。よくおつまみとかで見かけるあれである。
その前も"食べる?"といってくれたのが黒飴と梅干しの種が中に入っているべっ甲アメ、アメの中でもこれが好きらしい。なんともマニアック。
唯一の問題は食べ物の名前が違うこと。先日もお互い同じものを語っているのは分かっているのだけれど、名前がちがうので連想ゲームのようになっていった。答えは"肉まん"だった。

こういう日本のお菓子を学生アルバイトに食べさせてみると今いちなリアクション。全く喜んでくれない。草餅など食べさせても、ムチムチしているのがイヤらしい。まあまあとか粘土?とかいってきたりする。でも、このハワイの娘に差し出すと"もち!!"と喜んでくれた。ハワイでも"もち"らしい。

今読んでいる本

私の男
百舌鳥の叫ぶ夜
よつばと

お金ないね~

2008年06月27日 11時26分28秒 | 日常の話
私的なことではなく(私もないけど)ネバダ州の話。
この不景気の中ネバダ州もかなり予算的に苦しいらしい。1990年後半から2005年までの超好景気とはうらはらに一気に赤字。過去最高の赤字らしい。あまりに状況が悪いので知事が議会を収集して特別議会を明日開く。とりあえず、州の職員の4%賃金上げは無しになるだろう。その他にもリストラとかも十分にありうるらしい。

ちなみに、うちの大学は14%も予算カットされるらしく、900人の講師がすでにリストラ、その上100人の教授、助教授もリストラになっている。彼らは大学に雇われているので、状況が悪くなるとまっ先に首を切られる。で、次が私のような州の公務員。市や郡の職員はすでにリストラされているらしい。それを受けて次の学期は600もの授業がキャンセルされる。

こういう具合なので、雇用などは無し。たとえ、誰かが辞めてもそのポジションを埋めるお金もないので、他の人がその分をうめることになる。
こういう暗い話ばかり。

私も同僚と、いつリストラされるか分からないので今のうちに保険できいているものは使ったしまおうと話している。なので、眼科に先日いって新しい眼鏡とコンタクトレンズ買ってきた、もちろんこれも保険でカバーされているのでOk。でも来年はどうなるかわからない。

東野圭吾の黒笑小説

2008年06月26日 12時06分08秒 | ミステリー
これは久しぶりに自分で買った東野圭吾の本
短編が13編入っていて文庫本で552円とお買い得だった。このどれもがとても面白かった。特に最初の4編は文学賞を皮肉るような作品で実におもしろかった。
もしかして、直木賞を逃していた時に書いたのでは?と思ってしまった。

寒川先生なる中の下ほどの作家とその編首者たちが文学賞発表をまちかまえている時の心理情況がとても生なましくおもしろい。幾度も自身で体験したがゆえの出来だと思う。ほかの作品も作家デビューしたと思ったら全然名前など有名にならず、いつも初版絶版でおわってしまう作家の悲しさとかがよくでている。

東野圭吾自身をいろいろ苦汁をなめたのであろう。何度も直木賞候補になっていながら選考委員といわれている先生たちに理解してもらえずにいたけど、結果として、これはよかったのだと思う。候補のたびに名前があがるし、それにおとらず次々といい作品を書いていたし。2ー3回候補に挙がってきえてゆく作家ではなかったということだろう。

私が特に気に入ったのが"臨海家族" 最近のおもちゃ事情を親の目を通して書いており、同情を禁じ得ない。
この本、本屋で580円の価値あり。実によく楽しめる。私的には"名探偵の呪縛"についでお気に入りの短編だった。

蛇足だが今年の夏、カジノのベラージオがホテル一泊の料金をその日の最高気温と同じにするという手法をもって耳目を集めている。
例えば今日の最高気温が106度(42度ぐらい)だったら、106ドルとなるらしい。
カジノにおいてハウスが負けるということはありえない。負けるのはいつもギャンブラーのほう、そういう仕組みになっているのだから。
その法でいくなら、この気温料金も同じだろう。この先100度以下などあり得ないとふんでの客取り商法なのだろう。実際100度以上の日の記録更新中。去年はこれで新記録をだしたらしい。


よつばと

2008年06月25日 12時19分22秒 | マンガ


アマゾンでみつけたこのまんが、結構評判がよいようなので大人買いしようかなと思ったけど、この前の"花ざかりの君たちへ"で失敗したのでやめることにした。その代りに、これの英語版を図書館でかりた。 まんがを図書館に置いてあるというのもすごいけど。とりあえず、お試しで借りてみた。

このまんが、ほのぼのとしていてなかなかよかった。一話完結で6話ほど入っている。でも、セリフが少ない上に子供が主人公なので、やや稚拙なストーリーとなっていて、これで630円といわれると買うのににのはしを踏んでしまう。ちなみに、英語版は9ドルもする。やっぱり図書館で借りて正解、大人買いしなくてよかった。面白いのは英語版のタイトルは"よつば"となっているところ。実は本当のタイトルが"よつばと"だと言う事に今気付いた。なんで"と"がつくのだろう? 主人公の女の子の名前は"よつば"なのに。
この女の子とお父さんがいろいろ不思議な関係でちょっと謎がある。よつばは孤児の上、このお父さんが外国で出会い養子にしたらしい。
この後、なぞが解かれていくのだろう。


2008年06月18日 09時57分51秒 | 日常の話
毎日毎日暑くていやになる。 連日42度、最低気温でも28度。本格的に夏になるとさらに暑くなるらしい。
いまでも十分に本格的だと思うけど。

先日、眼科にいってきた。新しいコンタクトレンズを作った。すごく目が悪くなったいた。

雫井 脩介の犯人に告ぐ

2008年06月17日 10時37分07秒 | ミステリー
ひさしぶりにおもしろい警察小説を読んだので紹介。いわゆるハードボイルド系でなかなかよかった。
けっこう引込まれる話なので、半日で読み終わってしまった。特に出だしが緊張間あふれよかった。
ノンキャリアでも警視の巻島が連続男児殺人事件を解決する話。
捜査本部がお手上げ状態なので、この責任者である巻島がテレビに出て犯人をあおり出す作戦にでた。テレビを通じての巻島とこの殺人犯がかけひきを繰り広げる中、テレビ局にはテレビ局での思惑があり、巻島の立場がまたまた難しくなる。

テレビを中心とした捜査法なので、現場のイメージがなく残念。私的には昔ながらの現場の硬派な話がすきなので、これで減点。
さらに、この巻島がいまいちなキャラクターなのである。かっこいいと素直にいえない、なんともはじけきっていないキャラクター。例えば、新宿鮫の鮫島など最高な例だろう。こちらが恥ずかしくなるくらいな硬派ぶり、やはりこれくらいはっきりとかっこよさを表してほしかった。なんか煮え切らないキャラクター。


映画化にもなたらしいけど、いいかも。映画化出来そうなかんじの本。反対に、横山秀夫の本は映画化できそうにない感じの本。

警察小説ランキング
1、横山秀夫の本
2、新宿鮫
それで、この本が5か6くらい。3と4はのちのちのためとっておく。

東野圭吾の夜明けの街で

2008年06月16日 12時24分56秒 | ミステリー
久しぶりに東野圭吾の本を読んだ。去年出版されたばかりなので、まだまだ新作なのだろうけど、いかんせんこの人気作家よく書くのでまたたく間に他の新作に追いやられた感がある.近著の流星の絆など評判がなかなかいいらしいけど、残念ながらこの"夜明けの街で"はあまりパッとした評書をみた記憶がない。ま-なにはともあれ図書館にあったのでかりてみた。


一応殺人事件をからませたミステリーなのだけど、テーマは不倫だったともう。ミステリーを期待して読んだらがっかりだと思う、動機的にもなんかイマイチだったし。細かいところで納得いかないところもあったし。しかし、不倫とくに男性の心理描写は実にリアルでおもわず作者の個人のことかと勘繰りたくなるほどであった。

普通のサラリーマンが"本気"の恋を不倫相手としていると思い、前半はかなりそんなドラマな自分に陶酔しているのだけれど、後半その相手に"結婚"や"将来"を約束しはじめてからこの関係が変わってくる。この相手が同僚の前で"結婚宣言"したりし始めてこのサラリーマン当惑する。不倫を本物にしようとしていたそんな自かっこいい自分などあっという間いなくなり、ただの小心な普通のサラリーマンに戻っていく。それでも"後悔しない"などとほざいているけど、内心びくびくしている自分。あーなるほどこういう風に"本気"の不倫が終わるのだなと妙に納得した本だった。渡X淳一などの不倫よりはおもしろいと思う。でも、買うほどのものでもないので図書館でどうぞ。



花ざかりの君たちへ

2008年06月08日 11時16分35秒 | マンガ

つまらなかった。全23巻大人買いしたけど、すごくがっかりした。
お金の無駄だった。
まんがなのだから、女の子が2年近くも全寮せいの男子校に入るという設定にも目をつぶろう。でも、話がないのだもの。高校生らしいイベントが23巻えんえんと続くけど、で? ってかんじ。

とどのつまり、美少年からませとけばいいか、という感じで23巻終わる。
本当ジャニーズとか思い出した。かわいい男の子だしときゃいいだろ、別にこれといった才能なくとも3ー4人かわいい子からませとけ、みたいな。最初からそういうものだと分かっていれば買わなかった。古本屋でみつけても買わないな。
まぜ、そんなに人気があるのだろう??? ドラマ化って、よかったの?

じつはこれにこりたので、大人買いはやめることにした。

横山秀夫のクラいマーズハイ

2008年06月03日 11時34分35秒 | ミステリー
この前、JALの話をしたので今回もまたまたJAL関係の本。
横山秀夫のクラいマーズハイ。 その名のとうり、山に挑戦するとその恐怖からハイな状態になることをいうらしい。
これは御巣鷹山を記事にした地方新聞とその記者たちそして新聞社に勤める人々の話。御巣鷹山は大惨事であるにもかかわらず、スクープとしてそれを見てしまう記者たち。直後、どこの記者が御巣鷹山にいち早く上るかを競い合い、飛行機の破片を'おみやげ"として拾っていったりと人間としての歪みを実によくかいている。
少し前に週刊朝日で御巣鷹山の記事を読んだのだけれど、生き残ったあの少女があの当時、たくさんの人たちが事故直後生きていたと証言している。この女の子の家族も含めて。みんなヘリコプターで助けがすぐにくると思っていたらしい。この女の子自身も、父親とヘリコプターの話をしたのを覚えている。来なかったけれど。うめき声が一晩中聞こえたけれど、翌日の朝までには聞こえなくなったらしい。
私もこの事故はよく覚えている。あのコックピットの中のやりとりが今でも生なましくのこる。

この作者、じつは自身も群馬の上毛新聞社の記者として御巣高山を取材している。