今年の本屋大賞にもノミネートされた作品。
残念ながら2位だったけれど、私の中では断然1位
ひさしぶりにちゃんとした長編小説だった。
賛否両論がおおいけれど、否論のおおくは南京大虐殺の歴史感ということに異議をおぼえているようである。
私自身はすんなりと読めたけれど。
コンゴ、アメリカ、日本を舞台にしたエンターテイメント満載の本。
国際舞台を行ききする日本のハードボイルドなどは私が一番毛嫌いしているタイプの本である(現実感がわかない、どうやってもカッコ悪いなどの理由)。
しかし、この本壮大なスケールなのにすんなり話に入れる、読み始めるととまらない臨場感がある。
今までの高野秀明の作品の中では間違いなくピカイチの秀作。
これほどの内容と量ならば、ハードカバーで買っても損なし。