私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

百舌鳥の叫ぶ夜

2008年07月16日 11時46分01秒 | ハードボイルド
いろいろ忙しくてこの本を読み終わるのに5週間ほどもかかってしまった。あとがきを読むとこの本を書くのに4年かかったと作者がいっていたので、これくらい時間をかけるのが礼儀だろう。別にすごい量なのではなく400ページほどの普通の単行本なんだけどね。 なんとなくこんなに時間がかかってしまった。感想から言うとまあまあおもしろかった。
話の前後が入れ替わり、作者的には構成を複雑にしようとしているのだけど、あんまり効果的ではなくただ読みずらいだけだった。
図書館でみかけたらどうぞ。

納豆

2008年07月10日 08時46分22秒 | 日常の話

今日は納豆の日らしい。
納豆好きな私はこの広告をみてとても興奮した。なんと、納豆に大根おろし、ゆずポン酢つき。
夏季限定で153円で発売中。いいなあ、絶対ここでは売ってないだろうな。
それでも、日本のスーパーマーケットに行くと冷凍した納豆が売っているから、無いよりかはましだけど。
おかめ納豆とか北海道の大豆の納豆とか5種類くらいでている。 電子レンジで15秒ほどチンして解凍して食べる。

今日も暑かった。最高気温が44度で最低気温が29度。
大学の生協の中にあるスターバックスに行くのもいやになる。
図書館からは歩いて5分ほどだけど、暑いので誰も行きたがらない。
スターバックスにいくのが罰ゲームのようになってきた。
毎回ニュースでは子供を車の中に置き忘れないようにと訴えているけど、そんな親いるの?(虐待目的以外で)と半信半疑だった。けど、いた。
なんと自宅の前に車を止めてその中に子供を置き忘れたらしい。その他にも、子猫置き忘れとか。


桜庭一樹の私の男

2008年07月04日 12時13分18秒 | ミステリー/文芸


なんとも重い本だった。1日に一章読むのがやっとだったので一周間ほどもかかってしまった。
背徳的で排他的な本だった。 なんども読み返しながらページを進めた。
話は主人公の花が24歳養父の淳吾が40歳、花の結婚式の前日から始まる。その後1話ずつこの2人に関係する人々がかれらの視点からこの2人の関係を描写していく。例えば、第2話は花の結婚相手の美郎が花とその養父との出会いについて語っている。それとともに、年月がさかのぼっていく。最終話では1993年、2人が出会って一緒に住むところで終わっている。とても効果的な構造だと思った。

文章も実によく書けていると思った。斜め読みさせないすごさがある。私はよくとばし読みや斜め読みをするのだけれど、この本は一語一語がもったいなくてそういう読み方ができなかった。なんども味わうように読む文章だと思った。ただきれいなだけなく、細かく計算されつくした文章。

最後の章を読むまで、私はこの二人の破壊的な関係を応援していた。応援というのも変かもしれないけど、その関係を理解でき共感できていた。不道徳かもしれないけれど、それはそれでいいのではと思った。しかし、最後の話を読むと、淳吾の身勝手さに気づきなんとも嫌な後味が残った。娘の花にたいする異常な愛情とかをいっているのではなく、その始まりがあまりに愛情がないのに嫌悪感がおこる。淳吾が花のことを"人形"といったのは本当にそういう意味で言っていたのだ。自分の焦燥感の癒しのために、大きなぬいぐるみを抱くように花を抱く淳吾、とても自己本位な男だった。


なんか作者の思いどうリになった感がある。よすぎて2度と読みたくない本かな。

桜庭一樹はこの本で直木賞をとった。他の候補作を読んでないので分からないけど、納得した。

2008年07月03日 11時32分44秒 | 日常の話

"と"の謎がとけた。先日まんがの"よつばと"の話をしたが、なぜ主人公の女の子の名前のあとに"と"が付いたタイトルなのかいっこうに分からなかった。 昨日よつばとの4巻目を読んでいて、ふっときずいた。"と"は接続詞の"と"だと。

英語版のタイトルは"YOTSUBA&!"という。この"&!"が一体なんなのか分からなかった。対して日本語のタイトルは"よつばと!"
まさしくそのまま、"&(AND)"は"と"の意味。実は一つ一つに話に題名がついており、それが"よつばと雨"とか"よつばと魚釣り"とかなのである。なるほど。 このまんがあっという間に読み終わってしまうけれど、なかなか面白い。特に4巻目では、よつばがツクツクボウシのことを蝉ではなくツクツクという者が帽子を被っているのだと思っているなど、可愛らしいエピソードが入っている。

最近欲張りすぎて本をたくさん借りすぎて困っている。返却期限がこくこくと迫っているのに、全然おいつかない。予定をたてて借りないとこういう事になる。しかも、忘れたころにインターネットで買った本も届きてんてこまい。
今借りてる本。読み中とまだ手を付けていないものとある。

私の男
ダイングアイ
百舌鳥の叫ぶ夜
亡国のイージス
火の粉

007 300

2008年07月01日 18時56分10秒 | 日常の話
先週の週末遅まきながら、300と007CASINOROYALを見た。なんか見る気がしないで時がたってしまったけど、やっと重い腰をあげ見てみた。
感想をいうと、どちらもす~~~ごくよかった。私の友達など300がDVDになった途端これを買っていたけど、やっと分かった気がした。
娯楽的な映画でいうなら最近の中ではピカイチの出来だと思う。

300はペルシャ戦争の一幕であるTHERMOPLYAEの戦いをスパルタ軍から見た話。監督や原作者も言っているように歴史的には一切正しくないけれど、それは断っているのでいいと思う。原作はグラフィクノベル(つまりまんが)で100ページほどの本、ちなみに映画がよかったので原作も図書館で借りてみた。ふつう、ドラマ化や映画化したものが原作を上回ることはまず無い。下手をすると予算の関係などで内容が全然違ったものになっていたりする。
私は初めて、原作を超える映画というのを見た。映画が原作に忠実なだけではなくより高められた感じがする。しかし、強調しすぎでではなくうまくバランスがとれている。もちろん原作のプロットがいいからなのだろうけど。話的には実にシンプル、なのに最後まで観客を圧倒させる。もちろんあのスパルタ兵を演じた俳優たちも

007CASINOROYALはジェームスボンドが代わって新しい金髪と青い目のボンドがかなりバッシングされたのに興ざめして見ていなかった。
なぜか嫌われていたこのボンド、私的には前のボンドのピアースブロンソンより全然いいと思った。前のボンド、なんとなく行き過ぎのかっこよさが鼻についてたけど、この新しいボンド実に現実的。妙に車や腕時計などにこだわっていないところもよかった。車がアストンマーチンに戻ったのもよかった、BMWを運転しているのははっきりいって興ざめ。しかも、レーザー光線とか悪の帝国とかあり得ない悪者ではなく、ちゃんとした(?)現実的な悪具合もよかった。アクションシーンも車などにたよらず体をはってのシーンだったので新鮮だったし。口が悪いのもなかなかおもしろかったし。

映画が終わってやっときずいたでけれど、CASINORYOYALはボンドシリーズの一番最初の話らしい。007になったばかりのジェームズボンドの話。それを聞いてなるほどとな納得した。あの女性にたいしての冷たさはここからくるのねと納得。

まだ見てない人にはおすすめ。

今朝、NEWSを見ていたら子供を車に置き忘れないようにと言っていた。車内の温度は日中で60度にもなるらしい。