名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

ケガからの奇跡的復活。努力と根性で勝ち取った銅メダル!

2010年02月20日 14時39分39秒 | スポーツ

ちょうど1年ほど前のフィギュアフェスティバル

そこに高橋大輔選手の姿はありませんでした。

2008年10月靱帯損傷。そして手術。

辛く厳しいリハビリを終え、2009年4月練習開始。

ちょうど同じタイミングでキツイ闘病生活を送っていた私は、

怪我を克服しきつくて痛いリハビリをこなし努力し続ける

高橋選手のひたむきな姿勢に自分自身の姿を密かに投影しつつ、

その不屈のアスリート根性で頑張る高橋選手を心から応援していました。

ひざの手術を受けた後、第一線で活躍し続けるスケーターは

かなり稀(というかほとんどいない)と報道されていたので

心の底から復活を期待していながらも、

実際、ここまで完璧に復活を遂げてくれるとは想像していませんでした。

が、しかし!



高橋大輔、やってくれました!

本当にすばらしかった!

何がすばらしかったか。

もちろんすべてすばらしくて感動したんだけど、

私なりに今回の演技を見て特にすばらしいと

思ったことを忘れないように書いておきたいと思います。

高橋のスケーティングの醍醐味は表現力だと言われていますが、

特にいいのが、表情。目に勢いがありました。口元の表情もすばらしい!

指先の表情にも手抜きがなかったし、審判席前でのアピールも良かったよね。



それから、歯切れのいい柔軟なステップ。

世界一と言われる所以がよくわかりました。

そして選曲。映画「道」のテーマ。

フェリーニが旅芸人の人生を描いた名画。

ジェルソミーナの純粋がゆえの無邪気さと物悲しさ、

全編モノクロのアンニュイな雰囲気。旅芸人の残酷さ。

映画のいろんなシーンが彼の背景によみがえってきました。

ホントうまく表現してたよねー

そして、何よりすばらしかったのは4回転を飛んだこと。

直前の練習で2回とも失敗しつつも、飛ぶことを選んだこと。

ライサチェクのように飛ばない選択もあっただろうのに、

結果転んでしまったとしても、飛ぶことを選んだこと。

そして、転んだことがその後の演技にまったく影響しなかったこと。

スタンバイしてるときにテレビで見てもわかるほど手が震えてたから、

かなりの緊張だったと思うけど、プレッシャーに負けず

ケガを克服して、ホントよくがんばった!



高橋大輔。正真正銘のトップアスリート。

銅メダルおめでとう。

そして、ありがとう。


道 (淀川長治解説映像付き) 【DVD】




PS.それにしても、フィギュアの日本代表の男子3人。ケミストリー良いよねー なんか微笑ましくない?