烏合庵奇譚

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渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

“蜂屋本店”@旭川市3条通の“チャーシュー麺”

2008-06-14 20:19:51 | そとめし;ラーメン
金曜日,土曜も頑張る同僚と別れ,一路札幌へ.旭川で昼時.
久々に,“蜂屋本店”を訪れる.一寸前まで,私的に蜂屋と言えば文句無く“五条支店”だったのだが…

五条支店は2年ほど前,内壁などを改装し,幾分小奇麗になった.ホールスタッフは若返り,味噌味を提供し始め,餃子などのサイドオーダーやセットも充実した.名前も,“蜂屋五条創業店”に改まった.改装後2度ほど訪れたが,“蜂屋なら,絶対五条!”と思わせたあの臭さが和らぎ,“食べやすい味”になったように感じる.


こちら,“三条本店”は相変わらずの店構え.厨房を仕切るおじちゃんと,ホールのおばちゃんたち.壁のメニューには味の記載は無く,セット物も無い.頼めば塩味でも作ってくれるが,ここは素直に
  “ちゃーしゅー.(脂)濃くして”


さてさて,来ました! 頂きます…
表面に浮かぶ焦がしラード,薄切りだけど麺をすっかり覆い隠す腿チャーシュー,真ん中にちょこんと載せられた卸し生姜.脂を避けると,スープの醤油色は意外と薄いんだよね.麺の茹で加減はもともと三条のほうが柔目だから,固めでお願いしても良かったかな.


丼の中で脂とスープの配分を変え,まずは脂の薄いトコから,終り際に脂が最も濃くなる按配で食べ進む.胡椒は振らず,卸し生姜(チャーシュー麺のみ)は半ばを過ぎたあたりで溶かし込む.私の,秘かな,楽しみ…

五条が最も濃かったころの,げっぷにまで脂の臭いが残るような強烈さは無いけれど,蜂屋に来たな… とほっとする.一見の我侭な望みかもしれないが,革新して行く店があるなら,オリジナルは何処かが担ってほしい…
おじちゃん,おばちゃん. “ご馳走さまでした!”



2010/01/21 追記:
その後,何度か“五条創業店”に御邪魔する機会を持ったが,新装初期より大分,“私の求める蜂屋”に戻ったように思う(最もクセの強かった時期よりは,まだ若干温和しく感じるが).麺の茹上げは五条の方が私好みである.私が“五条”にハめた友人たちの評価も下がってはいないので,一時的な事だったのかもしれない.
何にせよ,札幌以外のラーメンに私の目を開かせてくれた,有難いお店である.この先も永く,そのオリジナリティーを継承してほしいと心から願って止まない.

⇒http://u.tabelog.com/ravenatspk/r/rvwdtl/4327804/

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