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烏合庵奇譚

Welcome to Raven's roost
渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

“果て”を目指して… なんちゃって ^^;)“パキスタン・カリー” 2/2

2009-03-09 01:03:29 | 烏合庵の食卓
今シーズン多分最後のスキーから戻り風呂上りのビールで一息ついたら,やおら.

寝かせておいたカリーの鍋をとろ火に預け,サラダの仕上げ.
春雨を湯掻いて冷水で〆,水を切り様一摘みの塩を振って落ち着かせる.冷蔵庫に寝かせておいた揉み野菜と合せて米酢と少量のオリーブオイルで調えればサラダは上り.


カリーが温まってきたら塩でアタリを整え,乾煎りしてスモーキーな香味を出したカレーパウダーとガラムマサラを振り込んで香りを立たせればカリーも仕上がった.つれあいが硬めに炊き上げてくれたご飯に添えて,頂きます!





うん,取りあえず味と香りはほぼ想定に沿った,ご飯に合うものになっている.佃煮感覚で食べるには良いだろう.だがしかし….夜半に寝た子を起こすなど,余りにも煮詰めることに腐心した結果,ご飯に纏わるしっとり感を全く失わせてしまった.バゲットには,ムリだ.どうやら私は,間違いを犯した.素材を追い立ててはいけない.

もう少し汁気を残すか,ベースの仕込みにオイルをどっさり使うのか.カラバト流ならおそらく後者,水分というより油で煮る感じの,フランス料理で言えばコンフィ(耳学問で,作ったことも,食べたことも無いのだけれど)に近い手法なのだろうか.
幸い,つれあいは“私,もう少し,しっとりした方が好き”と言いながらも半熟卵を塗しながら(スキー帰りに寄った“よくばりコッコ”の卵;実はコレが抜群に合った)ペロっと平らげてくれたし,坊主は二度,お変わりもしてくれた.
どうにか食べてもらえるモノが出来たと取敢えず安堵はしているのだが,“現地の味”には及びもつかぬ.“パキの真理”は途轍もなく深い.深遠を覗いてしまった身としては,行方半ばにも至らぬ玄奘三蔵の心地である.

“果て”はまだ,果てしも無く遠い…
コメント
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