烏合庵奇譚

Welcome to Raven's roost
渡烏の戯言など… お聞き流し下さい.

“きなんぼ(マンボウ)”を共ぬたで頂く

2011-10-13 22:49:49 | 烏合庵の食卓
職場で内業していると,ウチの連中と一緒に噴火湾方面に出張っていたSクンが意味有り気に目配せしながら現れた.
“raven さん.おみやげ,要る?” このヒトがこ~ゆ~言い方する時ァ大概,ミョーなモンなんで. “…何さ?”
“きなんぼ.食べる? 出先のスーパーで見掛けたんだけど,ウチだけじゃ多くってサ”,取出した白身のブロックと肝のセット.
おー!こりゃ若造の頃鞄持ちで出向いた大分の小料理屋(上司の奢り)以来四半世紀以上振り.有難や,是非頂きますともッ! つーワケで.
帰庵して“軽く霜振って,ぬたに造って”とつれあいに託し,風呂から上がればビアテイストの肴.飛切新鮮なら肝も生で食えるそうだが,今日は安全を採って確り湯掻き,酢味噌に摺込んでもらった.
(つれあい任せなので調理画像は無しネ ^^)ゞ


拵えた身と共酢味噌を卓上で和えて頂く.青味は小葱や若布を添えても好いと思うが,今日は有り物.長葱の青いトコを刻んで.
好いですね.歯触りは魚と言うより烏賊と鶏笹身を綯交ぜた印象.味いはあっさりした帆立,赤味の強い所(血合筋)は仄かに目地鮪の風味.霜降りの表面と内側のコントラストも狙い通り.休肝日とて芋焼酎で流せないのが恨めしい.
反省点は,初見(大分)の供し方に拘り肝を全部使った共酢味噌が余り気味だったこと.もっと平たく,肝はスライスして身に添え,普通の芥子酢味噌で頂いた方が持ち味を生かせたと思う.あと,身に酢味噌を和えるとどんどん水気が出て酢味噌がユルユルになってしまうので造り置きは無用.
道内でも太平洋や噴火湾では時折定置網に乗り,大概地元で消費されると聞くが,今度何処ぞで見掛けたら,是非とも(芋焼酎と一緒に)リベンジしたい素材ではある.

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2 コメント

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初見は大分なので… (raven-spk)
2012-12-09 19:42:09
獅子丸さん,こんにちは
その時は麦焼酎のお湯割りで頂いたのですが,個人的には芋のほうが合うと思っております (^^;)

この秋の異常とも言える海水温の高さで,道東方面のさけ定置網に“がっぱり”掛り,肝心の秋鮭が“漁にもなンねぇ”と漁師さん達が嘆いていたのも記憶に新しいところですが…
獅子丸さんの記事同様,私もスーパーのディスプレイで見掛けましたが,身卸して商品になったものは終ぞ見掛けませんでした.
http://blog.goo.ne.jp/shishimaru41/e/0dc5450e7ccd1b5e87e8a5d0a9c2d947

道南の港町では食する所もあるようですが,刺身やぬた以外には余りツブシの効きにくそうな身質でアシも早く,値も乗らないとなれば,コスト/手間割れしてしまうのでしょうね.
私としては見掛ければ即買い(グラム200円見当)なのですが (^^)ゞ
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マンボウ (獅子丸)
2012-12-09 07:19:14
いやあ、ホント、芋焼酎に合いそうですネ(笑)
私もいつの日か、ぜひ食してみたいものです!
でも、なかなか見かけない食材ですよね・・・
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