魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

プライドのロウキャップ

2011年08月21日 | ワイン ~2019年
フランスではもう収穫が始まっているようですよ。

今年はどこも早そう。


ここまで早いと2003年っぽいのでしょうか?

一般的に収穫が早い年は成功年です。逆に過熟が心配です。糖度も十分に
上がったことでしょうね。



さてと、こちら日本でもいくつもの輸入元より「ボジョレー・ヌーヴォー」の
申し込みがガンガンと来ています。

当店はボジョレー・ヌーヴォーの販売にあまり熱心ではありませんでした。

個人的には毎年しっかりと飲んではおりますが、ブームに乗せられているみた
いで本気になれませんでした。

でもいつの間にか11月の風物詩となり、根付いてきたようなので多少は扱って
おりますが、それでも少なめです。


もうすぐ予約のご案内もいたしますので、よろしくお願いいたします。
多分、上のクラスの「ボジョレー・ヴィラージュ」もので千円台後半くらい
のものになるかと思います。



さて、美味しいブルゴーニュが飲みたい!

ということで出してきました、このワイン。ちょっと注目の造り手です。






まず見ていただきたいのはキャップシール。

柔らかいのでビニールか?と思いましたが、やはり蝋。

この気合いの入り方ってどうよ!きっと造り手のプライドなんです。


ラベルはこうです。






2009 サントネー V.V セプ・セントネール(ピエール・イヴ・コラン・モレ)
   (仏、ブルゴーニュ、ピノ種、赤、3千円台後半)

濃い紫、スミレ、ブラックチェリー、コンポート、肉やジャーキー、目の
詰まった焼き菓子などベリーと旨味の来る香り。しっかり充実しています。


味わいはピノとしては濃いめ。これは2009年ならではの充実したことを
うかがわせます。濃く、旨味の乗ったフルーツ、酸はそんな強くは感じま
せんが、タンニンはしっかりと感じます。

ギューーーッと旨味を凝縮したようで、まだしっかりと若いですが美味し
いです。もっと時間が立つと、どうほぐれて美味しくなるのでしょう。


「サントネー」というマイナーな村でも、ちゃーーーんとここまでしっかりした
品質のワインが造れるんですねえ。高いブルゴーニュからすると、これは
ナイスなコストパフォーマンスでしょうか。

2009年は今、確かに早いけど、買うならリリースされる今年のうちですね~。

今のところ09年は良いワインばかり当たっているのでほぼ間違いのない
ヴィンテージです。


もうちょっとだけ涼しくなると、赤ワインがとても美味しい季節となります。

コメント
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