印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

長さ91ミリの象牙印材と特注ケース

2019年05月11日 | 印鑑の素材
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて120年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

大型連休は10連休だったので、よい機会なので10日の休みを取らせていただきました。旧東海道を江戸時代の人たちのように歩くことを体験しました。4月28日(日)に東京の日本橋を出発して、5月5日(日)までの8日間で、静岡県の藤枝宿まで歩けました。

連休前にいただいた仕事で、象牙印材の長さ91ミリの仕事がありました。現在は印材(印鑑の材料)の長さは60ミリが95%ですが、このお客様はご自分から、91ミリの長さをご指定なさいました。印材の長さについてよくご存知の方と思いました。昔の寸法、三寸なので、1寸=30.3ミリ、3寸=90.9ミリ、ほとんど91ミリに近い長さになります。

三寸の印材の使いやすい点は、ジャンケンのグーのようにして印材を握ることができることです。回数押しをしても指が疲れません。押捺時、親指で印材の頭部、最上部を下に押さえることが可能です。同じ、三寸印材でも野球のバット型のように、頭部を印面の直径よりも大きく作ることもできます。例として、印面(彫刻面)が直径12ミリ、頭部の直径が13ミリ。今回の仕事は円筒形にして欲しい、というご希望でした。

この印材を収納するケースも特注1点物で作製しました。トカゲの革です。印章業界(はんこ屋の業界)は、1本、1個の物でも、特注サイズ、特注仕様の対応が可能という点が、素晴らしい点と思います。今まで受注製作してきた中で、メーカー、問屋から「10個以上でないと作れない」と言われたことはほとんどありません。



▲ケースに収納された91ミリの象牙印材です。お値段は直径13.5ミリで姓のみ彫刻(ケース付き)、56870円(税込)
 直径15ミリ、姓名とも彫刻で66000円(税込)です。




▲91ミリの印材を収納できるトカゲ革の印鑑ケースです。




▲上から75ミリの白水牛、91ミリのつげ(木製)、黒水牛、白水牛です。




八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com

楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com

英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/

楽善堂のレア物印鑑・象嵌(ぞうがん)細工の象牙印鑑http://rakuzendo.com/shohin/shohin017.html


楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo


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