印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

印鑑のリフォーム

2009年01月28日 | 印鑑の素材

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
最近、印鑑のリフォームの仕事がありました。印面の彫り直しです。

印鑑は、以下の3つの点がなければ一生お使いいただけます。
1. 外枠が欠けてしまった。
2. 使用頻度が激しく、印面の一部分が凹(へこ)んでしまった。
3. 結婚、または養子など、姓が変わった。

★さらに、亡くなったおじいさんやおばあさんが使っていた、形見の印鑑のリフォームも可能です。

この中で一番多いのが1.外枠が欠けてしまうことです。
2.は、金融関係の職場で1日に500回以上の捺印を毎日している、といった場合だけで、通常の使用方法では30年以上使い込んでも、凹みがくることはありません。

3つのどの場合でも、リフォームをすることができます。
印面(文字を彫ってある部分)を擦(す)り切って一度平らな面にします。これにも技術があり、どれだけ擦り切る前の長さに近づけられるか、が問われます。
印面の彫ってある深さは、個人の実印程度だと1ミリ前後です。

写真を見ていただけるとお分かりになると思います。右の印材と左で高さの違いは僅かです。印鑑のリフォーム、ほとんど今までと同じ感覚でお客様にお使いいただきたい、そんな思いでございます。

お値段は、木製の印鑑なら直径12ミリで、4000円、黒水牛で5000円です。
詳しくは、店長、平澤 東(とう)までお気軽にお問い合わせ下さい。


▲右は新規の印材。左は擦り切った印材。長さの違いは1ミリ程です。スケールは立たせるため斜めになっているので、実際の印材の長さは新規印材で60,6ミリでです。

楽善堂のホームページ
http://rakuzendo.com

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 象嵌(ぞうがん)の印鑑 Ⅱ | トップ | 印鑑の文字で『鬱』は? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

印鑑の素材」カテゴリの最新記事