印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

象嵌(ぞうがん)印鑑のケース

2009年02月03日 | 印鑑の素材

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

前々回と3回前のブログで象嵌印鑑のご紹介をしました。
掲載の写真に印鑑ケースを載せませんでした。ご紹介いたします。

下にあるケースは背ワニ皮のケースです。ケースはランクでいうと下から
合成皮、牛革、トカゲ皮、腹ワニ皮、背ワニ皮となります。他にも高級路線で
オーストリッチ、亀皮、象皮などもあります。

印鑑の素材のランクに合わせて、印鑑ケースも高いランクのものを合わせて、販売させていただいております。
写真の背ワニ皮のケース、右の開いている状態のケース、右側奥と、左側手前は覆輪(ふくりん)が付いています。縁(ふち)に付ける鎖のような飾りです。

また、朱肉を入れる部分(オトシという)のフタは象牙でできています。通常は、かなり高級のケースでもここはセルロイドがほとんどです。(省略してセルブタという)。このケースの凝っているのは、オトシ部分の素材が黒水牛で作ったある点です。朱肉を入れてしまうのでプラスティックでもいいのですが、見えない部分に金を掛ける、凝ったものを使う、という昔の江戸っ子の心意気が見えます。実際、セルブタのようにオトシはプラ製がほとんどです。象嵌印鑑とセットで24万円ですが、もしケースだけでお求めの場合、48000円のお値段になります。


▲背ワニ皮のケース。左のケースを開けると、右側のようになります。

楽善堂のホームページ
http://rakuzendo.com

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