カメの眼通信

青空を見上げるカメの眼は、ルビーのような赤い色。

マーキング方法変更?

2007年05月26日 | 掲示板
管理人です。

皆様に考えていただきたいことがあります。
それは、マーキング方法についてです。

今まで、カメの縁甲板に小さな穴を開け、その穴の位置を読んで、IDを読み出していました。2000年から行ってきたカメ調査の結果、2007年5月現在、149匹のニホンイシガメを確認出来ています。
ところが、穴は2つまでしか開けてはいけないという約束事があり、すでにIDの組み合わせが尽きようとしています。今は、IDを移植するなど工夫してどうにかやりくりしていますが、いつも自転車操業的作業に陥っています。
これでは貴重なデータに誤りが発生しかねない状況です。

そこで、マイクロチップの導入を考えています。
マイクロチップはガラス製で、長さ10mm 幅2mmの円柱形をしています。なかには半導体とアンテナが仕込んであり、近距離からリーダーをかざすと、マイクロチップに書き込まれた固有の数字が読み取れます。マイクロチップの耐用年数は30年以上。ガラスには生体ガラスというものが使われており、体内に埋め込まれた場合、いち早く組織と同化し、体内を移動しないよう工夫がされているそうです。

ここで、問題点と利点を挙げてみましょう。
1、高価である。導入には、7万円前後必要と思われる。
  →九大の経費処理で購入していただく。

2、技術が必要である。
  →いち早く導入された和亀保護の会さまより、技術派遣していただく。
  →旅費や謝礼が必要。

3、ID移植負担が減る。

4、見ただけでIDがわかる。
  →見た目の良し悪し。マイクロチップ法と穴あけ法とのハイブリッドも思案。

以上のことなどによって、九州大学伊都キャンパスで生まれたニホンイシガメがここで育っていく過程が、今後長年に渡る調査結果、ニホンイシガメの貴重な生態の一部が解明出来るかもしれません。

ただし、生きている親カメの体内に異物を挿入することに変わりはなく、カメの負担や影響も考慮しないといけないでしょうね。


コメント
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