髪の長さ

子供の頃、親に言われて嫌だったのは
「髪を切りなさい」だった。

重い腰をあげて、床屋さんに行くと今度は
「もう少し短くすれば良かったのに」と言われる。

その言葉を言われずに済むのなら、早く大人になりたいと思った。

今は、しょっちゅう息子に「髪を切ったら？」と繰り返す日々だ。
息子もあきらめて、今日、ついに美容院へ行く気になった。

息子は癖毛なので、一応は目にかからないが、直毛なら鼻まで隠れそうな長さだ。

それに引き換え、夫はものすごい短髪だ。

もう随分前から、床屋へは行かず、自分でスキ○ルを使い刈っている。
私は襟足の毛を整えてあげるだけだ。

昔、運動部だったから短髪には抵抗がないのかな？
あと、今は調理の仕事なので長い髪は衛生上もよくないだろう。

自分があんなに言われて嫌だった、「髪を切りなさい」という言葉。

ホント言うと、息子の美容院へついてゆき、切られた髪の量をこの目で確認したいのだ。

息子に言ったら「お母さん、あぶない人だったんだ～。」と妙に納得していた。

気が付けば、すっぴんだった

あれほど暑かった８月も過ぎ、随分しのぎやすくなった。
これを読んで下さっているみなさまは、いかがお過ごしでしょうか？

今年の夏は、缶ビールを箱でまとめ買いした。
以前なら、安い発泡酒を買っていたが、思い切ってモ○ツを買った。

週末にしか飲まないのだが、どんどん減って行った。

ついに、最後のビールを飲み終え、みんなでしみじみとした。
「あ～あ、これでもう飲めないんだ。。。」

でも、もう箱で買うほど、飲みたくはならないような気もする。

たまたま、近所に酒屋があって、徒歩でも行ける。

夫は一言。
「６本だけ、発泡酒の金○と言うのを買って来てくれる？」と言った。

私は、ジーパンとＴシャツの軽装で、足にはサンダル、顔はすっぴんで出かけた。

門を出た所で、寮生の一人と出会った。

相手の視線は宙を泳いでいた。

私も制服も着ていない、メークもしていない自分に、ただあ然としていた。
そして、ユーミンの「ＤＩＳＴＩＮＹ」という曲の
♪どうしてなの、今日に限って安いサンダルを履いてた～
の歌詞が、リフレインされていた。。。