普段は天然の癒し系だけど、いざとなったら頼れる父になりたい!
そんなで。
「お父さん、そろそろまとめないと」
夢想世界の仮想現実な娘である、みのりがそう言う。
なぜ、そう言うかと言えば、その理由は内緒だ。
教えない。
と、思ったけど、気が変わった。
教えよう。
教えないと先に進めないような気もするからだ。
俺は、夢想世界で、「なぜ援助交際がいけないのか?」について、仮想現実内の俺の娘の中学生のみのりと話しあってきた。
ちなみに、「仮想現実内の俺の娘の中学生のみのり」などという、「の」が3連ちゃんで接続する文章は明らかに良くない。素人臭い。
まぁ、素人だから別に良いのだけれども、出来る事なら避けた方が良い文章ではある。このような文になった時は、できるだけ他の接続詞に置き換える事のが望ましい。
例えば、
『俺の仮想現実内で、娘で中学生のみのり』
『仮想現実内で、俺の娘は中学生のみのり』
『みのりは中学生で、仮想現実内で俺の娘』
『中学生のみのりは、仮想現実内で俺の娘』
『仮想現実内で、中学生のみのりは俺の娘』
などなどが、考えられるが、文章としてのまとまりを考えると、全体としての見直しも必要になる。
と、なると。
「なぜ援助交際がいけないのか?」について、俺は、仮想現実内にだけいる娘の中学生みのりと話しあった。
の、方がスッキリ行くような気がする。
「お父さん!
いいから話を進めようよ!
まとめようよ!!」
そう言う、俺の仮想現実内で、娘で中学生のみのりは、仮想現実内で、俺の娘は中学生のみのりが、みのりは中学生で、仮想現実内で俺の娘で、中学生のみのりは、仮想現実内で俺の娘と、仮想現実内で、中学生のみのりは俺の娘。
「お父さん!」
また怒られる。
「ちゃんと、まとめようよ。
最後がいつもいい加減なのは、お父さんの悪い癖だよ!」
俺は答える。
「まとめられるかよっ!
援助交際がいけない理由なんか本当は無い。
理由なんかあるワケないし、援助交際だってなくなりゃしないっ!
世の中はなるようにしかならない!
下らねぇんだよ。
付き合ってられるかっ!
そもそもまとめちゃいけないんだよ。
まとめるって事は、世間をそういう視点でしか見れなくなるってことだ!」
娘は言う。
「お父さん、それでも駄目なものは駄目って言ってもいいんじゃないの?
駄目なものは駄目と言い切る事が、結局は人の命を救う事にもなるんだよ」