墨汁日記

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京たび日記 2

2004-10-02 20:16:12 | 旅行記
 九月二十四日 後半

 豪雨の中タクシーで俺達はホテルに到着。フロントで案内してもらい、早速自分達の部屋へ。ホテルフジタ京都の402号室が、この京都旅行中の俺たちの秘密基地になるのだ。
 部屋に着き、早速ながめをチェックする。おお鴨川が流れてる。目の前の山には大文字焼きの跡もある。まさに絶景。鴨川のほとりにはホテルフジタをさえぎる邪魔な建物はなにひとつないので、対岸の五条大橋から賀茂大橋ぐらいまでの町並みに、大文字の山までが一望できる。ほぼ、絶景である。たぶん、眺めだけなら今まで泊まった宿の中で最高だろう。
 二人とも、口にこそ出さなかったが、このながめだけで飯が三杯は食えるという思いだけは一緒であっただろう。
 
 そんなで、四時頃あめもやんだので飯を求めて外に出る。夕飯は出んのだこの宿は。ぶたぶたぶーぶー。まずは、タクシーの運ちゃん。略してターちゃんのすすめどうりに、まっすぐ南にむかう。
 さっそく、さっき買った地図を見てみると、俺たちの向かう方向には織田信長が自害した本能寺がある。うぉー本能寺が変。でも、行ってみたら、なんか鉄筋ビルのお寺でがっかり。おや、なんかDPE屋が本能寺の近くにある。小橋さんにここでフィルムを買う事をすすめる。
 小橋さんはポジ派だ。カラースライドフィルムが欲しかったのだ。しかし店内に入るとリバーサルフィルムはフジのベルビアだけ。しかも、定価だ。
 でも小橋さんは侠気あふれる日本男子なので定価のベルビアを三本も購入する。おとこだね~。てゆーか後で、もっと安い店を発見するのだ。すすめてすまん。
 その後は夕飯を求めて寺町通りのアーケード街に潜入。金曜の夜だけあり大雨の後とは思われぬ程の人盛り。とりあえずは、うろうろしてみる。
 好奇心も錦小路通りの食料品店の前を通り抜ける頃には、すっかり食欲に変わり、二人とも、なにか食わせろの餓鬼と化していた。
 そこで、おめんやという店を発見。俺がなに食わしてくれるんだろと接近。小橋さんには、まだ好奇心がいくらか残っていたらしい。えー、お面や能面でもうってんじゃないのとか言う。よく見ろ、食い物屋だ。
 麺類、うどんが主力の店であった。ここでどうと俺。ここでいいと小橋さん。じゃあ入るベと二人して入る。
 結論だけ言うとうまかったです。うどんは食わなかったんですけどね。京都一日目の夕飯としては十分以上の出力120パーセント。おいしゅうございました。
 でも、バイトの給仕のアルバイトのお姉ちゃんは必要以上に不慣れだった。自分が持ってきたゴマの使い方すら説明できなかった。

 宿に帰りコンビニで買ったビールを飲みながら、ふと去年の京都旅行を思い出した。たしか、去年も京都に着いた時、雨がふってたな。そして、去年のホテルの夕食の給仕も、バイトの女の子で不慣れな女の子だった。
 どうやら、雨と不慣れなバイトの女の子が京都なりの俺たちへのあいさつらしい。面白い。世話になりますよ。京都さま。