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★慰安婦に興奮する藤岡信勝-by「自由」11月号

 ご訪問ありがとうございます。
 扶桑社の中学歴史・公民教科書は有識者グループ「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」(教科書改善の会、屋山太郎代表世話人)の支援を受けて、扶桑社の子会社「育鵬社」から引き続き発行されます。一方で、扶桑社から絶縁されて異端となった「新しい歴史教科書をつくる会」(藤岡信勝会長)は扶桑社に代わる発行元として「自由社」(東京都文京区、石原萠記社長)という会社を決めました。その自由社はどんな会社かという調査報告★「つくる会」と「自由社・石原萠記」と「ソ連」と「中国」と「社会党右派」と「創価学会」を掲載したところ、大きな反響がありました。
 その中で自由社が発行する月刊誌「自由」10月号に昭和天皇や皇太子ご夫妻を誹謗する文章や、つくる会の運動を軍国主義と批判する文章が掲載されていることを紹介しました。

 
 その「自由」の11月号がきょう、私の地元の神奈川県内の大手書店に並びましたが、
不敬記事についてのお詫びは掲載されていません。
  
 掲載されているのは、慰安婦問題を世論喚起してつくる会発足のきっかけを作った藤岡信勝先生の名前を出して“従軍慰安婦の強制連行はなかったと興奮してる奴は軍国主義だ~”と批判する次のような文章でした。つくる会はこの出版社から検定申請するそうですが、調査官から「おたくの雑誌にはこう書いてますよ」と突っ込まれるかもしれませんね。
  
【月刊「自由」(自由社発行)11月号より】
 
 ●「慰安婦」問題に興奮する人たち-「リーダーなき革命」の始動(p62~68) 
 
 (前略)
 最近になって、一部の有力者たちが、「慰安婦」は実在しなかったとか、金儲けのためにしたことだったとか、強制されたものではない、とかいった発言を盛んにして、この人たちが小杉文部大臣のところに行って、「慰安婦のことを教科書に載せないよう」に圧力をかけだ(ママ)そうである。
 教科書の内容に文部省が干渉し得ないことは、民主主義行政の原則であるが、この人たちはこれが可能だと思ったらしく、まさに、これなど軍国主義の最たる行動である。これは間違った方向であり、手法であると思う。
(中略)
 今、日本は、過去のことを隠蔽することがいいことではなく、それは日本のこれからの子や孫たちに大きな禍いを残すことになる。これらの歴史事実を公正に、明らかにすることでアジアの信頼を勝ち得ることができ、子孫たちに対する倫理教訓を示すことになるのである。
 我々は勘づいている。軍国主義を頑に、よかったとする古い型の人々がいて、これはまさしく古い世代の人々であり、その時代にいいめをみたに違いない人々で、その甘い考えをすべきでないのである。
 そして、自分こそは軍国主義を清算し、民主主義の下で新しい考えを持ち、また、日本の文化、伝統を失くしてはならないと思い込んでいる。だから、軍国主義と日本の伝統、文化をごっちゃ混ぜにして認識している人たちである。これは、今の日本の上層部の人たちに多く、また国民の半数ほどは、この考え方が普遍的であることを思うのである。
 アメリカの人々でも、中国の人々でも、気にしているのは実はこのことである。これが何らかの拍子に、また戦前みたいに集結して軍国主義の方向に、国全体が揺れ動くかもしれない、という危惧を完全に否定できないからである。
(中略)
 95年9月頃に藤岡信勝・東大教授が「自由主義史観研究会」をつくり、これを中心にして「自歴史観」(ママ)に対する攻撃をはじめた。これを受けて『サンケイ新聞』『読売』などのメディアが場を与えた。96年6月には国会内に「明るい日本をつくる国会議員連盟」を結成し、26名の署名を得て、のちに177名にまで増えたという。これは奥野代表、板垣事務局長を表看板にする。
 これらの集団のいうのは要するに「従軍慰安婦」「南京大虐殺」「盧溝橋事件」などが中心であり、はじめのうちは、これらの問題について、色々の論議を「それらは日本として止むを得なかった」という理論から始まり、時が経つにつれ、次第に調子が高ぶり、最近では「それらの問題や事実は無かったんだ」という、いわば開き直りに近い形で論議が展開されるといった調子である。
 これは集団のもっとも関心が強かったのが「慰安婦」問題である。そのいい分はその事実は虚偽であり、教科書に載せるべきではないという展開に達し、その抗議行動が空しく終わると、今度は返えす力
(ママ)という形で、そのような自慰的(ママ)なことをいっているのは、旧左翼主義の連中であり、その論ずる内容は、日本の民主主義を混乱させるための陣営の戦術であると、攻撃の矛先きを向けるのである。そして、在日韓国人がいっている内容はまさにこの左翼連中のいっていることと同じではないか、と疑問を呈するのである。
 知る限りでは、それら教科書内容に抗議する集団の中には、大東亜戦争肯定論者、極東裁判反対論者、大東亜戦争はアジア民族の独立戦争論者、韓国統治は合法的であった論者、戦後のいわゆる妄言閣僚、などが名をつらねている。とくに気になるのが在日韓国人の地方参政権運動に反対しているといった言行歴の持ち主たちが多い。われわれはこれらの人たちを軍国主義の持ち主であると思っている。
 これらの集団の人たちが、なによりも感情的に、あるいは異様な興奮をもって論じている内容は、それは「そんな存在は「無かった」「強制連行は無かった」「それは商行為であった」と人によって大いに違うのであるが、いずれにしてもそこには「身内の恥しさ」が基本にあることは確かである。
(中略)
 ある女性評論家と称する人は、日本側に何んの証拠もないのだからこの問題は「無かった」のだと書いている。また他の女性評論家は「この問題は政府間で解決ずみ」と書いている。この小さな発想が驚かされるのである。それらの発言はまさに戦時中の「国防婦人会」の会員の言辞のような響きに聞こえたのである。
 日本の人々の中には、時が経ち、いつかは日本の以前の問題は消えるだろうとまことに楽観している向きが強いが、これは感
(ママ)違いである。戦前の行為そのものよりも、戦後の無責任な日本人の姿勢がアジア各国の人の不信感を増幅させて来たという事実を思うべきである。

(後略)
 
★石原萠記さんへ 「自由」10月号、11月号の売れ行きがいいのは、面白いからではなくて、私が宣伝してるからですよ~。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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