このブログのタイトルは
「満天」
っとなっています。
今まで、一度も「満天」に関わる
星空の話は出てきていません。
な~ぜ~?
さぞかし「満天の星空」あたりで検索して到着された方は
がっかりされたコトでしょう。
この「満天」は実は星空とは何の関係もございません。
浅田次郎さんのエッセイ集
「勇気凛々ルリの色」シリーズ第四弾
(写真は2冊しか撮影してませんが、4冊あります)
「満天の星」から拝借させて頂きました。
満天だけですが…ね。「満天の星」まで全部お借りしますと
それこそ、星空好きの方々に迷惑になると考えましたので
もし、ですね。もしお暇とお時間が、おありでしたら
是非、一読されたら良いと思います。
抱腹絶倒間違いございません。
歯に絹着せぬ言い方、ハチャメチャな生き様、
実に、潔く、美しく、ロマンティックに、そして意地汚く綴られています。
まさに、「満天ハチャメチャ日記」の本髄であります!
さて、浅田次郎さん「その他の作品」は
「蒼穹の昴上下」「薔薇盗人」「活動寡婦の女」「ぽっぽや」
「天切り松闇がたり1~4」「プリズンホテル1~4」「珍妃の井戸」
「メトロに乗って」「憑神」「天国までの100マイル」
「シェエラザード」「月の雫」「姫椿」を持参しております。
どれも、イイ作品ですよ~。
正直、エッセイとは別人の様に(エッセイでは下品な部分もチラホラと…)
繊細に人の心の細かい部分まで、良く描いています。
どちらかと言うと…先に作品を読んで、
それからエッセイにいった方がイイと思います(笑)
ギャップがあるので、驚かれない様に
各タイトルを細かく話しだすと
ブログじゃ無理なので…
「蒼穹の昴 下」から私の好きな場面を一つ。
清国の李鴻章とイギリスのサー・クロード・マクドナルドの議定書
香港租借調印のシーンです。
イギリスは永久租借を望みますが、清国側はそれを阻止したいと
思っています。平行線をたどるかと思われた会談ですが
清国の李鴻章が一つの提案をします。
「わが国には非常に便利な表現がある。完全を百とすると
百に届かぬ一歩は九十九だ。すなわち九十九という数字は
わが国では永遠を意味する。数字の〔九九〕と〔久久〕は同じ音を持つ
これを提示すれば私は領土を奪われた責任を回避でき、
君らも祖国に帰って議会から責められることもないだろう」
っと言う提案をします。
イギリス人のサー・クロード・マクドナルドは
99年後という数字を永遠に近い数字ととらえ
李鴻章は99年後という数字を
現在の自分から見ると遠い世界ですが
そこに生まれ息づく人々にとっては、今日という現実だと考えます。
99年後に清国は消えて無くなってしまうだろうが
中国という国や中国人は息づいているはず…
99年後にはイギリス人の手によって潤った香港は
中国に、そして中国人の手に返ってくるっと李鴻章は考えた訳です。
現にその会議に出席した者は、みな香港返還時には亡くなっています。
そして、目先の時間に囚われたイギリス人は
香港の返還に多大な犠牲をはらいました。
時の流れをその場だけで見るか、100年後を見据えるか
このシーンを読んだ時に鳥肌が立つ思いがしました。
その日しか考えられない人
1週間先しか考えられない人
1年後を考える人
10年先を考える人
足元ばかりを見て生きていては、何も見ていないのと同じ
アゴを上げて未来を見据えてこそ、初めて色々な物が見えてくるのかも…
総じて「蒼穹の昴」には、色々な人々の生き様が描かれています。
読了して本を閉じた時に、何故か目をつぶってしまいます。
色々な人々の人生を覗き見し疲れた自分と
はたして、自分の人生は何処にあるのだろう…と考えている自分と
心地よい瞬間が得られる、そんな本です。
ぜひ、お楽しみください
「満天」
っとなっています。
今まで、一度も「満天」に関わる
星空の話は出てきていません。
な~ぜ~?
さぞかし「満天の星空」あたりで検索して到着された方は
がっかりされたコトでしょう。
この「満天」は実は星空とは何の関係もございません。
浅田次郎さんのエッセイ集
「勇気凛々ルリの色」シリーズ第四弾
(写真は2冊しか撮影してませんが、4冊あります)
「満天の星」から拝借させて頂きました。
満天だけですが…ね。「満天の星」まで全部お借りしますと
それこそ、星空好きの方々に迷惑になると考えましたので
もし、ですね。もしお暇とお時間が、おありでしたら
是非、一読されたら良いと思います。
抱腹絶倒間違いございません。
歯に絹着せぬ言い方、ハチャメチャな生き様、
実に、潔く、美しく、ロマンティックに、そして意地汚く綴られています。
まさに、「満天ハチャメチャ日記」の本髄であります!
さて、浅田次郎さん「その他の作品」は
「蒼穹の昴上下」「薔薇盗人」「活動寡婦の女」「ぽっぽや」
「天切り松闇がたり1~4」「プリズンホテル1~4」「珍妃の井戸」
「メトロに乗って」「憑神」「天国までの100マイル」
「シェエラザード」「月の雫」「姫椿」を持参しております。
どれも、イイ作品ですよ~。
正直、エッセイとは別人の様に(エッセイでは下品な部分もチラホラと…)
繊細に人の心の細かい部分まで、良く描いています。
どちらかと言うと…先に作品を読んで、
それからエッセイにいった方がイイと思います(笑)
ギャップがあるので、驚かれない様に
各タイトルを細かく話しだすと
ブログじゃ無理なので…
「蒼穹の昴 下」から私の好きな場面を一つ。
清国の李鴻章とイギリスのサー・クロード・マクドナルドの議定書
香港租借調印のシーンです。
イギリスは永久租借を望みますが、清国側はそれを阻止したいと
思っています。平行線をたどるかと思われた会談ですが
清国の李鴻章が一つの提案をします。
「わが国には非常に便利な表現がある。完全を百とすると
百に届かぬ一歩は九十九だ。すなわち九十九という数字は
わが国では永遠を意味する。数字の〔九九〕と〔久久〕は同じ音を持つ
これを提示すれば私は領土を奪われた責任を回避でき、
君らも祖国に帰って議会から責められることもないだろう」
っと言う提案をします。
イギリス人のサー・クロード・マクドナルドは
99年後という数字を永遠に近い数字ととらえ
李鴻章は99年後という数字を
現在の自分から見ると遠い世界ですが
そこに生まれ息づく人々にとっては、今日という現実だと考えます。
99年後に清国は消えて無くなってしまうだろうが
中国という国や中国人は息づいているはず…
99年後にはイギリス人の手によって潤った香港は
中国に、そして中国人の手に返ってくるっと李鴻章は考えた訳です。
現にその会議に出席した者は、みな香港返還時には亡くなっています。
そして、目先の時間に囚われたイギリス人は
香港の返還に多大な犠牲をはらいました。
時の流れをその場だけで見るか、100年後を見据えるか
このシーンを読んだ時に鳥肌が立つ思いがしました。
その日しか考えられない人
1週間先しか考えられない人
1年後を考える人
10年先を考える人
足元ばかりを見て生きていては、何も見ていないのと同じ
アゴを上げて未来を見据えてこそ、初めて色々な物が見えてくるのかも…
総じて「蒼穹の昴」には、色々な人々の生き様が描かれています。
読了して本を閉じた時に、何故か目をつぶってしまいます。
色々な人々の人生を覗き見し疲れた自分と
はたして、自分の人生は何処にあるのだろう…と考えている自分と
心地よい瞬間が得られる、そんな本です。
ぜひ、お楽しみください