満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

雨柳堂夢咄(波津彬子)

2006-09-27 | 漫画紹介
眠れぬ夜の奇妙な話コミックス
「雨柳堂夢咄」波津彬子作


「ハイ!」大人買いをしました。
っと言ってもですね、平成13年3月30日発刊の第1刷版を
出てスグに買ったので…もう、5年も前の話ですが(笑)

今の会社に入社して「くさくさ」していた頃に…大人買いをしました。
8巻一気に読みました(幸せ~)
会社を辞めて没頭して読みたかったんですが
まぁ~大人買いを続ける為には…会社も必要かな~なんて…。

店の入り口に
大きな柳の木がある
骨董屋「雨柳堂」を訪ねてごらん、
不思議な少年がきっと、
貴方がおさがしの
「縁」を見つけてくれるよ…。

上記は本の帯に記された「キャッチ」です。
本の帯キャッチには文章の技術があるので、結構好きなんですが
この文章は秀逸ですよ。
単発のお話が一話完結で載っているんですが
6行でマンガのお話の芯を捉えています。
「柳の木」「骨董屋 雨柳堂」「不思議な少年」「探している縁」
はい。上手い文章ですね~(感心)
この4点が、一話づつに出てくる骨董品と絡んでくるのです。

余談ですが…
私は無類の「なんでも鑑定団」(東京12チャン)好きなので
このマンガに出てくる骨董品達に引かれてしまいます。
Ah~一つでいいから欲しい…。
できれば…喋る抹茶茶碗なんかが…。

作者の波津彬子さんは、
20代で亡くなったマンガ家の花郁悠紀子さんの妹。
いのしし年生まれ 射手座 A型なんです。
実は私も同じなんですよ~多分…同い年(ちょびっと自慢)
「異国の花守り」シリーズもオススメの作品です。
「鏡花夢幻」「唐人屋敷」「水に棲む鬼」「秋霖の忌」も良いです。
まだまだ、あったのですが…
すぐに本棚から出せたのは、この位でした(笑)

この本で好きなキャラクターは
第十三話 「猫王」に出てくる
猫の「蘇枋」
昔、うちで飼っていた「タマ」と良く似ていて…
タマも蘇枋と同じく、私が夜中に目を覚ますと
私の枕辺でキチンと座り、天井辺りを「キッ!」っと睨んで
何物かから私を守ってくれている素振りを見せていました。
「サザエ」さんから取った「タマ」と言う名前ですが(笑)
「蘇枋」と命名すれば良かったナ。

タマの場合は私の事を「娘」と思っていたらしく
蘇枋が怨霊ねずみ退治をしたのに対し
タマはねずみを半殺し状態で取って来ては、
私の前に持って来ていました(笑)
「ほれ、この半殺し状態のねずみで、ネズミ捕りの練習をしなさい!」
ってな感じです。
大層、怖いお母様でした

良いお話の多い作品なので
大人買いの出来る方は、買った方がお得だと思われます
何回読んでも面白いですよ