数十年前、仙台のラーメン屋で美味しいものを食した記憶がなかったわたくしが、かつての一時期、首都圏で暮らすようになったことを機に、ラーメンに対する価値観がぐるりと変わったものでした。
わたくしはそれを「ラーメン道」と考え、仙台のラーメン屋で「心から美味しいラーメンに巡り合う」ことを目的に、今週もラーメン屋を彷徨っているような状態なのです。
そんな折、知人からの情報によると「仙台で美味しいラーメンを食べたことがない」という方がいて、『柳家』の納豆ラーメンを食べたら大変気に入った」との話を聞き、早速「柳家」さんへ。
店舗は、仙台東口のヨドバシカメラさんにほど近く、こぢんまりしたビルの一階にありました。
入口に食券機があり、いろいろとメニューがあるように思えて少し迷いましたが、このお店のウリはやはり「納豆ラーメン」なのだとか。
実はわたくし納豆は大嫌いなのですが、上記の情報にある通りのモノを食べてみなくてはならないと思い、ギュッと目を瞑って、納豆の書かれたキーを押したのでした。
そう・・・店内に入った一瞬、女性たちがいたあたりから、わたくしの嫌いな納豆臭(嫌いなものには誰でも敏感になると思いますが・・・)のやんわりとした香りを敏感に感じてしまったものの、美味しいラーメンが運ばれてくるのを祈るばかり。
店内のおばちゃんの接客はあまりいい感じはしませんでしたが、製麺は自社工場、、品種は「ゆきちから」で岩手県産小麦にこだわり、原材料からの完全自家製麺を目指しているとの掲示を見ているうちに期待増し。
キムチ納豆 辛(880円)
運ばれてきた丼ぶりからは、アツアツの湯気があがっていました。
気合いを入れてスープを啜ると、思わず熱と新鮮な辛さでゲホゲホとむせてしまいました。
辛いものは得意なのですが、問題は納豆。
ほんわかと納豆の匂いがしますが、なんと納豆嫌いの私でもなんとセーフでした。
穴あきレンゲと普通のレンゲの二種類がついていましたが、納豆はスープに溶けているようで、穴あきのレンゲでスープをすくっても、固形の納豆は出てきませんでした。
麺ははじめもっちりした食感で、噛めばほんわかと小麦の甘さを感じました。
食べ進めていくうちに体がポカポカし、ジリジリと汗がにじみ、納豆パワーで体が活性化するような気がしてくるほどです。
時間が経つと、アツアツのラーメンの熱で自然に生卵が少し固めになり、同時に麺は柔らかくなってしまいました。
是非とも他のメニューも試しててみたく、再訪。
ニンニクと鰹節の味噌ラーメン、青葉城の唄(750円)
鰹節がくどいように思われましたが、アツアツ感、少し太麺のもっちり感が美味。
野菜が多く、休み休みしながらなんとか完食しましたよ。
私にとっては、体力消耗系のラーメン屋さんかな~。
食後しばらくするとニンニクのせいか喉がやけに渇くし・・・
けれど、小麦の栽培にまでこだわっているところが凄いです。
個人的には、スープか麺かと聞かれたら、麺の美味しいラーメン屋さんを選ぶかな~。
■柳家
住所 宮城県仙台市宮城野区榴岡1丁目7-33
TEL 022-256-3043
営業時間 11:00~23:00
店休日 水