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山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

日本最南端の駅 西大山駅

2019年07月06日 | ドライブ

若い頃、車に秋田犬とテントを積んで、日本縦断旅行を夫と二人でしたことがありました。

最南端駅の「西大山駅」を経て枕崎を経由、坊岬を見たら、本州にリターンする計画でした。

九州に入るなり、来る日も来る日も雨や台風に合い、濡れたテントが渇くのは人吉の河川の中州(今思えば危険だけど)の2泊くらいでした。

雨ばかりのやるせなさから、お互いに苛立ちが積もりに積もっていました。

指宿に入って信号待ちしている時に、ふと突然に夫が車を降りて、向こうに消えてしまいました。

何でもないことの、些細なケンカが原因で。

その時の夫の捨て台詞が強烈でした。

「坊岬で僕は消えてなくなるよ」と。

 

そうして私はその夜、予定していた鰻池にテントを張り、愛犬とふたりで、泣きながら一夜を過ごしました。翌朝、枕崎駅に向かうと「夜に駅のベンチで泊まった男性がひとりいた」と聞き、まさかと思いましたが、特徴が違うので胸を撫で下ろしたものです。

その頃はカーナビという便利なものがなく、地図を見ながらの移動でした。

近くの枕崎立神郵便局で、「東北に車で帰るのだけど、どうしたらよいか」漠然とした気持ちで、聞きに入りました。

郵便局員さんは、それはそれはすぐには理解できないほど驚いていましたが、フェリーでは犬は車から出してはいけないことから、主に、陸上で帰るしかないことを教えてもらいました。

私は、話を少し聞いて貰っただけで、ホッとしたものです。

呼吸を整えて、いざ覚悟の思いで、車を走らせました。

その夜思ったことがあります。

鹿児島で夫と連絡がつかなくて会うことができなかったら、私は東北に帰り、新しい道で自分の生き方で生きて行く、と。

1時間走ったところで、夫の携帯に電話してみました。

繋がりませんでした。

まだメールがなかった時代です。

それから20分したら、夫からの着信がありました。

指宿の「砂むし会館 砂楽」に歩いて向かっているからそこで仲直りしよう」というんです。

私の心はもう踏ん切りがついて冷めかけているのに、それも知ってか知らずか、何事もなかったような感じでさらりと言ってきたんですね。

そう考えると「行ってあげなかったらかわいそう」と思えてきました。

そもそも私もイライラが原因だったし、お互いに今なら許しあうことができるのなら、お互いに認め合って許してあげようと思いました。

そうして砂湯で再会して、昨晩の出来事を水に流しました。

西大山駅に着きました。

鹿児島県最南端及びJR日本最南端の駅である「西大川駅」は無人駅です。

近くには日本百名山で「薩摩富士」とも呼ばれる開聞岳が見えます。

それはそれは、遠目に見ても美しい山です。

最南端の駅のホームに立ち、嬉しそうに写真を撮ったりしている夫を見て、あの時携帯が繋がらなかったら、この人の傍には私はいなかったなぁ~、と思い出します。

どちらが良かったか?って自分にあらためて、質問してみます。

答えは「今でしょ♪」

こうして今までのふたりで旅ができたのも、許しあうことができたからと思っています。

ささやかだけど、楽しい時間。

 

あの時、約束していたことがあるんです。

「私たちが分かれることなく何十年も続いたら、いつか鹿児島でリベンジ旅行しようね」と。

約束から、数十年経ったとは思えないくらい、アッという間に時が過ぎましたが・・・。

 

この旅の最後は「鰻湖」です。

辿りつくあいだに、些細なケンカをしてしまおうものなら、元も子もありませんね、リベンジ旅だけに。

さあ、最後の目的地「鰻池」に参りましょう!

 


道の駅山川港活お海道

2019年07月06日 | 

鹿児島の山川といえば、鰹節の最高級品「本枯節」の生産量日本一の鰹節の産地です。

山川にきたら、鰹節を買って帰らなければ、絶対に後悔してしまいます。

道の駅では、地場野菜やお土産の販売コーナー、レストランとテナントが5件ありました。

さつま山川産鰹節の生産者で構成されている組合による産地直売コーナーでは、削りたての何とも香ばしい鰹節の香り♪

その「山川水産加工業協同組合」さんでは、本場の鰹節の削り立てを販売していました。

値段を見ると???

信じられないほど安価、なのにこのたまならい甘い鰹節の香り・・・買います、全部!とはいかないけれど、スーツケーズいっぱいに押しこめるだけ、削り立て花かつお、本枯節などを購入しました。

スーツケースを無理やり閉めると、凄い鰹節の残り香(笑)。

 

鰹節の香りに食欲が増してきて、たまらずレストランへ。

魚介類を使ったメニューがメインです。

おすすめもありました。

迷いますね~♪

夫は「山川漁師飯」(880円)あらだしつき。

「あらだし」って「魚のあら汁」かと思ったのですが、ただ魚でだしをとった味噌汁とのことでした。

甘い味の味噌汁でした。

私は、「いぶすき武士ラーメン」(680円)

「追い鰹」が別皿でついてきます。

ラーメンも麺も、お土産コーナーのものとそう変わりはない味でしたが、鰹節はさすがに美味しかったです。

スーブに浸すと、鰹節が「海の肉」と思えるほどでした。

スーパーで売っている鰹節なんかとは全然違いますね。

道の駅自体は決して大きい規模のものではありませんが、鰹節好きの方には、ぜひ立ち寄って頂きたい道の駅です。