ホテルココモさんを早朝5時半に外出し、38番金剛福寺へ。
中村駅周辺から、38番までのルートは、足摺宇和海国立公園の足摺岬・竜串の入口にある土佐清水市の「めじかの里土佐清水」から先のルートに気をつけなければいけません。
泊ったホテルの支配人さんに3年も前にできた快適なルートを教えてもらったのに、レンタカーのナビが古いのもあり、うっかり道を見過ごしてしまった私は、心がげんなりするほど山道をクネクネと走行し、やっと足摺り岬に到着しました。
6時40分。
納経前に足摺岬を見ておきたいと思った矢先、疲労のためか安心したからなのか、急に鼻血が。
ティッシュで鼻を押さえてこの岬に辿り着くと「どうしたの?具合が悪い?」と声をかけられ、「なぜか鼻血が出て止まらないんです」と言ったら、「頭の後ろをコンコンしたらええ」といわれ、初老の方とお互いに首の後ろをコンコンしました。
「少しは良くなったか?無理せんでな」
と優しく励まして頂き、感謝。
鼻血がおさまるまで、車に居ることにしました。
こんな焦っている時に、何故なんだろう?
自分では自覚がないだけで、やっぱり体は無理しているのでしょうね。
さて、観音浄土の印象の、38番金剛福寺へ。
37番さんからの、大変なルートの苦労の甲斐あって、このお寺はパワーを感じます。
7時少し過ぎたお寺の、何とも言えない、この日の始まりにふさわしく凛とした緊張感が漂い、日の明かりがつくる陰影と明の妙。
こんな感じだったっけ?
そう思わせてくれるような、何か新鮮な感動。
いつ何度でも素晴らしいですね、金剛福寺。
さて、ホテルココモさんに戻り、朝食を頂いた後チェックアウトして、39延光寺さんへ。
このお寺では、以前トカゲを見たので、納経の後しばらくトカゲさん探ししました。
この39番延光寺さんは、竜宮城より赤亀が梵鐘を背負い、寺へ奉納したという伝説が残っています。
境内の池に、亀のオブジェ?
「粋だわ~」と思い、納経の際にお聞きすると、それは本物の亀さんとのこと。
数年前よりつがいで住むようになり、冬眠から覚めて、最近戻ってきたのだとか。
「それはとても縁起が良ですね」と、心がほのぼのとなりました。
さて、愛媛県入りして、40番観自在寺さんへ。
このお寺も好きなお寺さんです。
「栄かえる」さんには、「親子孫と三さかえる」「お金がかえる」「福がかえる」「病がかえる」などのご利益があるのだとか。
お手水に青モミジが生けてあり、本当に心洗われる気がしました。
可愛いたぬきの置物。
托鉢にご縁を入れました。
41番龍光寺さんも好きなお寺さんです。
一度目は和袈裟をここで落としてしまい、探したら大師堂のお杖の場所で見つかりました。
二度目は境内にお杖を忘れてしまい、42番さんから取りに戻ったりと、なんだか来るたびにいろいろあるのですが、今回は写真を撮り忘れました。
お寺の方がとても素晴らしくて、来るたびに色々教えていただき、心に与えて頂いているものが多いなぁ~、と私自身感じています。
42番佛木寺さん。
茅葺の梵鐘が印象的。
せっかくなので、鐘をついてから、おまいりするようにしています。
43番明石寺さん。
このお寺は「あけいしさん」との名で親しまれているお寺さんで、私も好きです。
一時は修験道の行者たちの修業の場であった歴史もあるそうです。
お寺さんで放し飼いにしている鶏が産んだ卵を買うのが私の密かな楽しみ♪
このお寺の駐車場の横のお土産屋さんで販売しています。
卵ごはんにすると、たまごのコク、濃厚さ、甘みがあって、本当に美味しいんですよ♪
さて、次はどうするか?
毎回、西宇和ICから内子五十崎でおりて、久万高原に向かい古岩屋荘で宿泊。
早朝44番、45番を打って、愛媛市内の46番から順に打っていましたが、そのルート個人的に毎回好きになれなくて、新たな攻略法を計画しました。
44番、45番は地図上そうでもないように見えますが、実は現況の高速道路のルートから大きく離れてしまいます。
順番に打つことにこだわりが無ければ、西宇和ICから松山ICまで行って、47番、48番を打ち終え松山市に宿泊して、翌朝44番、45番を打つほうが楽かと?
その計画で47番八坂寺へ。
ところがその日は、お寺さんのイベントが開催されており、通常の駐車場が「火渡り式」会場になっていて、少し歩く駐車場に誘導されました。
イベントは終わったばかりでした。
そんなこんなで、その日はこのお寺さんで打ち止めとなってしまいました。
だけどいいんです。
このお寺さんで、少しゆっくりしたかったから。
前回は山門で猫さんがお迎えしてくれたので、今回も絶対会えると期待してました~♪
ソロソロと、黒猫さん登場♪
お初にお目にかかる白猫さん♪
お寺の、あの猫ちゃん♪
お寺の兄弟猫もお見送りに来てくれました♪
随分貫禄出てきましたね♪
お寺の猫ちゃんとの再会の幸せな喜びと、淡い切なさで、その日のおまいりを終えました。
猫ちゃんたち、いつまでもお元気で。
その日は、とてもとても長い一日だったような気がしました。