永平寺は、福井県吉田郡永平寺町にあり、總持寺と並ぶ日本曹洞宗の中心寺です。
門前には参拝用の有料駐車場が散らばり、駐車料金は一日を単位とした所がほとんど。
参道へと続く道には土産物屋が並び賑わっています。
参拝記念のお土産としてごま豆腐、永平寺みそ、永平寺そばが人気です。
永平寺は寛元2年(1244年)、道元か開山し、創建されました。
山門をくぐり、杉の大木に囲まれた参道。
山号は吉祥山。本尊は釈迦如来・弥勒仏・阿弥陀如来の三世仏。
通用門をくぐり、拝観料金を支払います。
まず吉祥閣という大広間に案内されると、修行中の僧侶の方から、拝観の心得を受けます。
見どころは、傘松閣の「絵天井の間」と大庫院の「大すりこぎ」・・・との説明を受けました。
その後、拝観順路に従い進みます。
こちらが傘松閣の絵天井の間。
平成6年に改築された傘松閣には、160畳敷きの大広間があり、絵天井の間として有名です。
建設当時の、一流の日本画家144名の力作よる花鳥彩色画230枚があり、天井を見上げるとあまりの美しさに呆然としてしまいました。
仰向けに寝転んで眺めたら楽なんですが、そういう行為は禁止。
花鳥彩色画230枚のうち、5枚(3種類)が花鳥画以外の彩色画で、「鯉」・「唐獅子」がそれぞれ2枚づつ、「栗鼠(りす)」が1枚。
この3種類の絵を探し、願いをこめて祈ると「恋が実る、念願がかなう」といわれているそうです。
「七堂伽藍」では、僧侶の方は私語一切の禁止なのだそうです。
「七堂伽藍」とは、山門・仏殿・僧堂・庫院・東司・浴室・法堂のことで、修行のほとんどの場所にあたるわけで、そのことだけでも修行の厳しさを思わずにはいられません。
「承陽殿」は明治14年の改築で、永平寺のご開山道元禅師のご真廟(お墓)であり、曹洞宗にとっての聖地というべき場所なのだそうです。
ここに行くまでには僧堂の横の階段を上がります。
ご焼香ができるため、拝観する行列の後ろに並びました。
拝観を終えた私には「修行の場をちょっと見せて頂いた」という印象が残りました。
冬になったらさぞかし寒いのだろうなぁ~と想像してしまいました。