もともと旅館だった「瀧見館」さんは、山の上に新館を建設したため、以前の建物を蕎麦屋として営業しています。
川に掛けられた橋を渡ると・・・
かつての旅館を偲ばせる玄関。
下足をしまい、店内に上がると「白糸の滝」と呼ばれる滝見のカウンターがありました。
店内は、テーブル席や小上がり席もありました。
ざるそば(1050円)は、地元産の粉を使用した十割蕎麦で、おかずがつくそうです。
なんと、豪勢な振る舞いではありませんか。
「まずは水蕎麦で手打ちの十割蕎麦の風味を味わって下さい」とのこと。
氷でキュンとしめられた蕎麦は、コシもあり、ふんわりと柔らかな蕎麦の甘味が鼻孔に抜けます。
ざるに盛られた蕎麦もキリリと冷たいのかと思いきや、蕎麦はそう冷たくもなくゆるりとした印象。
お椀の氷水に浸し、汁につけると、蕎麦の食感が変わるから不思議ではありませんか。
温度、環境、つけ汁に翻弄される手打ちそばの宿命と、その繊細な感覚を楽しめる味覚と触角があることに命の幸せを感じました。
けれど手打ち蕎麦に肝心のつゆは、どうしてかな煮詰めすぎたか調合を間違えたか、そのつゆの味自体かなりバランスの悪いものでした。
おかずは地元の自然な食材を使用しているそうです。
サクランボのお漬物は山形でしか味わえないかもしれません。
■そば処 瀧見館
住所 尾花沢市銀山新畑450-1
TEL 0237-28-2527
時間 11:30~13:30 50食限定