郵便事業(株)の「ふるさと会」を毎月利用しています。
値段は一般的に高めの設定ではありますが、野菜や果物などは良質な商品が届きます。
大型台風の到来の直前のタイミングで、青い未熟な梨が一度送られてきた以外は、まあまあかなぁ~と思っています。
今月は馬鈴薯「インカのめざめ」をオーダーしてみました。
ところがこの馬鈴薯、本当に感動ものです!
到着後すぐに皮ごと蒸かし、じゃがバターで食べてみました。
蒸しあがった馬鈴薯の皮をむくと、なんと華やかな黄色です。
味はまるでサツマイモを思わせるかのような甘味とややねっとりした歯触り、栗のようなホックリ感があり、新鮮な感動をおぼえました!
ほんと、美味しいです~♪
さてある日、フライパンにバターを敷き、ベーコンにミネラル塩、粗挽き黒胡椒で炒めてみました。
これも、また美味。
さて「インカのめざめ」の歴史を調べてみました。
目標は、独特の食味と風味を有する2倍体小粒種を長日条件の日本でも栽培可能とすること。
昭和63年(1988)に北海道農業試験場において、「W822229-5」を母、「P10173-5」を父として交配し、翌年より実生を養成し選抜を開始した中から育成された品種。
平成6年に「島系575号」の名を付して系統適応性検定及び特性検定試験等を行いましたが、普及品種に比べ収量が劣り貯蔵が難しいため、奨励品種決定調査には供試されず北海道の優良品種にはならないものの、濃黄肉色と品質が際立っているため、現地の生産団体からの作付け要望もあり、起源地と新しさを例えて「インカのめざめ」と命名され、平成13年(2001)に登録。
平成14年(2002)には農林44号として登録され、北海道の地域特産品種として、平成18年の作付面積は107haの栽培実績があったようです。
まだまだ収量は少なく、病虫害に弱いことから他の品種と比較して栽培が難しいとか。
また発芽しやすく、長期の保存には不向きのようです。
箱のまま冷暗所に保存していましたが、10日と経たない間に、小さな芽が出てきてしまいました。
カレーに入れたりするのは、本当にもったいない商品だと思います。
シンプルに素材そのものを味わうような食べ方がおすすめです!