高湯温泉へと向かう山の途中にある道沿いの住宅地の一角にあるお蕎麦屋さん「胡々里庵」さん。
高湯の行き帰りには、とても便利な立地にあります。
和風の外観のお店。
入口の横のガラス越しに蕎麦の打ち場を見ることができ、本格的に手打ちしているお蕎麦屋さんというのがわかります。
1月の上旬、店内は限定メニューで営業とのこと。
店内のガラス越しのカウンター席は靴そのままで入店でき、小上がりの部屋には、堀炬燵席、テーブル席がありました。
カウンターと小上がり部屋にはそれぞれ別々にレジがあり、席代が違うのかと不思議な印象を持ちましたが、会計やメニューは同じでした。
さて、案内されたのはテーブル席です。
古民家風の店内は天井が高く、開放感があり、女性が好きそうな小物や飾り物で演出されていました。
落ち着いた雰囲気ではありますが、時々家族利用者もありました。
こちらは「冷たいせいろ」そば。
お蕎麦はまるで氷で〆たと思うほど、キンキンに冷えていました。
つゆは鰹節のお出汁が香る、上品な甘さ。
引き締まった細めの蕎麦がツルっツルっと、滑らかに喉元を滑っていきます。
その蕎麦が冷たいまま、喉越しをひんやりとよぎっていく感覚が・・・快感。
あっという間に、器の上の蕎麦がなくなってしまいました。
さて、こちらは「胡々里膳」のはじまりの「揚げ蕎麦がき」。
まんまるに成形された蕎麦がきからは、油と餡のよい香りが漂っています。
表面がカラッと香ばしく、なかの蕎麦は濃密な新そばの香りとともに、ふんわりとした食感が。
「胡々里膳」のお蕎麦は、「せいろ」か「わんこ」をチョィスできますが、どちらも蕎麦は同じ。
とろろ、サーモンとエビのマリネ、シャモつくね、蕎麦グラタン、天婦羅の5種類の小鉢付きです。
天婦羅は、ブロッコリーとちぢみ法蓮草、下味のついた筍の3種で、野菜の甘味を残した揚げあがりで、特に筍が美味でした。
ブロッコリーは個人的には天婦羅では食べたくないと感じました。
天婦羅の内容は、日やタイミングにより変わるそうです。
小さな金箔の入ったとろろ。
はじめ「マリネ」や「グラタン」などは蕎麦の付け合せとしてはどうかと思いましたが、お蕎麦が主役というポジションは揺るがないまま、箸休めとして楽しく頂くことができました。
「グラタン」は、蕎麦がマカロニの役目を果たしており、ホワイトソースとチーズがまったりと絡んで、和風な感じで美味しかったです。
最後の蕎麦湯は、ドロドロ~で濃厚。
「胡々里膳」の最後は、デザートか飲み物がチョイスできます。
「わらびもち」が完売とのことで、自家製柚アイスをオーダー。
この柚の爽やかな香りと上品なアイスの甘味は素敵な相性でした。
石ころに込められた一言が粋ですね。
ご馳走様でした!
■ 胡々里庵
住所 福島県福島市在庭坂字栃清水12-16
TEL 024‐591‐5571
営業時間 11:00~売れ切れ次第終了
店休日 木(祝日営業)